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水垢洗剤「赤鬼」「青鬼」「黄鬼」に入っている成分の違いと得意な水垢、不得意な水垢の話

こんにちは!茂木和哉(@motegikazuya)です。

清掃業の皆さまと公衆浴場業の皆さまに、私の自信作であり業務用洗剤の人気商品の「赤鬼」「青鬼」「黄鬼」を、これまで何度か紹介させていただきましたです。

しかしこの3つは特殊な洗剤なので、「もしかしたら試したいけど、どれがいいのかよく分からない方がいるのでは?」と思います。

ということで今回は、「赤鬼」「青鬼」「黄鬼」に入っている成分の違いと得意な水垢、不得意な水垢について詳しく説明していきます!

成分について

「赤鬼」「青鬼」「黄鬼」は、どちらもガンコな温泉スケールを洗浄するために開発した水垢洗剤ですが、それぞれ得意な水垢と不得意な水垢があります。

それを知るためには、まず配合されている成分を知ることが重要です。

という事で先ずは配合成分をご覧ください。

【赤鬼】
・塩酸
・リン酸
・クエン酸
・酸性フッ化アンモニウム

・非イオン界面活性剤

【青鬼】
・スルファミン酸
・リン酸
・クエン酸
・中性フッ化アンモニウム
・酸性フッ化アンモニウム

・両性界面活性剤
・防錆剤

【黄鬼】
・塩酸
・硝酸
・メタンスルフォン酸

という感じです。

配合成分をざっと見ただけでわかる、大きな違いは2つあります。

1つは水垢洗浄成分の数です。

赤線を引いているのがそうなのですが、「黄鬼」が3つ、「赤鬼」が4つ、「青鬼」が5つ配合されています。

もう1つは、「赤鬼」と「青鬼」には界面活性剤が含まれているけど、「黄鬼」には入っていという点です。

水垢洗剤において界面活性剤の役割は、それほど高くないんです。

なので簡単に説明しますが、先ず「赤鬼」に界面活性剤を入れている最も大きな理由は、すすぎ残ししないようにするためです。

界面活性剤が入っていると水ですすぐ時に泡が出ますからね。

「青鬼」に入れている最も大きな理由は、粘性を強めるためです。

粘性が強まることで、原液使用時での壁面の密着力UPの効果や希釈液を作る際の液ハネ防止に繋がりがります。

そしてが唯一界面活性剤が入っていない「黄鬼」ですが、洗浄スピードを早めるためにあえて入れてません。

水垢洗浄成分の役割について

では今度は、先ほど赤線を引いた水垢洗浄成分がどんな水垢の種類に効くのか、どんな特徴があるのかを整理してみます。

【塩酸】
・炭酸カルシウム、酸化鉄の洗浄に優れている。
・腐食性が高い。
・ステンレス使用不可。
・刺激臭が強い。

【硝酸】
・炭酸カルシウム、酸化鉄の洗浄に優れている。
・無機強酸にして腐食性が低い。
・ステンレス使用可。
・刺激臭が強い。

【メタンスルホン酸】
・炭酸カルシウムの洗浄に優れている。
・塩酸より腐食性が低い。
・塩酸より刺激臭が少ない。

【リン酸】
・スケールの洗浄力がマイルド。
・腐食性が低い。
・さび止め効果がある。
・比重が高い。(重い)

【クエン酸】
・炭酸カルシウム、酸化鉄を洗浄可能。
・洗浄力が弱い。
・刺激が低い。

【スルファミン酸】
・炭酸カルシウムの洗浄に優れている。
・炭酸カルシウム以外のスケールは溶解不可。
・塩酸より刺激臭が低い。

【中性フッ化アンモニウム】
・ケイ酸カルシウムを洗浄可能。
・高価

【酸性フッ化アンモニウム】
・ケイ酸カルシウムを洗浄可能。
・中性フッ化アンモニウムより洗浄力が高い。

こんな感じです。

特に特徴的なのは2種類の「フッ化アンモニウム」と「硝酸」の存在です。

「フッ化アンモニウム」は、シリカスケールの原因である「ケイ酸カルシウム」を落とせる数少ない洗浄成分なんです。

それと「硝酸」は、私が秋田の温泉を回っていた頃に色々試した水垢洗浄成分のなかで、特に効きがいいと感じたものです。

なので私が水垢洗剤を作る時にはよく使うのですが、他社の水垢洗剤にはほとんど使われていないと思います。

得意な水垢と不得意な水垢

ご紹介した酸性洗浄成分を整理すると、それぞれがが得意な水垢と、不得意な水垢が見えてきます。

【赤鬼】
炭酸カルシウム ○
酸化鉄 ○
ケイ酸カルシウム ○

【青鬼】
炭酸カルシウム △
酸化鉄 △
ケイ酸カルシウム ◎

【黄鬼】
炭酸カルシウム ◎
酸化鉄 ◎
ケイ酸カルシウム ×

このような感じで、ケイ酸カルシウムの最も効果的なのが「青鬼」で、炭酸カルシウムに最も効果的なのが「黄鬼」、複合スケールには「赤鬼」が効果的となります。

なのでお困りのスケール、落としたいスケールが何なの分かれば、3つの中から最適な洗剤を選ぶことが出来るのです。

それぞれの特徴について、もっと詳しく知りたいならコチラをどうぞ。

最後に

いかがでしたでしょうか?

どんなスケールに対し「赤鬼」「青鬼」「黄鬼」が得意なのかお分かりになっていただけましたでしょうか。

でも皆さんの中には、スケールが何なのか分からない方だっていますよね?

そん方のために「赤鬼」「青鬼」「黄鬼」のお試しサイズを3本セットにした商品を用意しました。

それが「洗い鬼三兄弟」です。

スケールの種類がよく分からないうようでしたら、ぜひコチラでお試しいただきお困りのスケールをスルッと落とせる最適洗剤を見つけてください!

汚れ落とし研究家
茂木和哉@motegikazuya
汚れ落とし一筋24年。掃除が得意な洗剤開発者。 自分で作った洗剤を、秋田にいながらパソコン1つで情報発信を始め、現在は全国のお店に並ぶまでに。 自分の名前をつけた代表作「茂木和哉」は、150万本以上販売。 洗剤の製造販売の他に、YouTubeとSNSで掃除術を日々発信中。
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