除菌

「次亜塩素酸水」と「次亜塩素酸ナトリウム」の違いとは?新型コロナウイルスに最もオススメな塩素剤とは?

こんにちは!茂木和哉(@motegikazuya)です。

皆さん、新型コロナウイルス対策にはどんな除菌剤をお使いですか?

「アルコール除菌剤」が手軽に入手できない今、その他の選択として思いつく除菌剤となると「次亜塩素酸水」ではないでしょうか?

でも先日のNite(製品評価技術基盤機構)の報告では「次亜塩素酸水」のコロナへの効果が微妙な感じになってきましたよね…

2020年5月29日現在、全体として有効性評価を行う上で十分なデータが集まっていないことから、委員会において、引き続き検証試験を実施することとされました。

引用元:NITEが行う新型コロナウイルスに対する消毒方法の有効性評価について~よくあるお問い合わせ(令和2年6月3日版)~

そもそも「次亜塩素酸水」って正直よく分からないですよね?

「次亜塩素酸ナトリウム」との違いも難しいですよね?

そこで今回は、「次亜塩素酸水」と「次亜塩素酸ナトリウム」の違いと新型コロナウイルスに最もオススメな塩素剤について詳しくお話ししたいと思います!

「次亜塩素酸水」と「次亜塩素酸ナトリウム」

先ずは「次亜塩素酸水」を、「次亜塩素酸ナトリウム」とごっちゃになっている方もいると思いますので、何が違うのかから説明していきます。

「次亜塩素酸水」の大きな特徴は、
・弱酸性
・塩素濃度が低い

の2つです。

それに対して「次亜塩素酸ナトリウム」は、
・アルカリ性
・塩素濃度が高い

と真逆なんです。

作り方など他にも色々違いがありますが、ここの点だけ押さえておけばOKです。

と言うのは、そのそれぞれ2つの特徴の違いによって「次亜塩素酸水」を「次亜塩素酸ナトリウム」のメリットとデメリットが大きく変わってくるからです。

「次亜塩素酸水」のメリット

塩素濃度が低い「次亜塩素酸水」は、除菌効果も低いような気がしますが、そんなことはないんです。

「次亜塩素酸水」は、塩素濃度が薄くても殺菌力が強いんです。

理由は後で詳しく説明しますね。

なので薄い塩素濃度でしっかり除菌できるわけですから、塩素の臭いもそれほど気にならない状態で使えるということになりますよね。

ここが先ず1つ、メリットです。

特にあの独特な塩素臭が苦手な方にとっては大きなメリットです。

それと塩素濃度が低いわけですから、「素材」が傷みにくいのもメリットです。

「次亜塩素酸水」に限らず塩素剤には「酸化」の力があります。

その「酸化力」によってウイルスや菌を退治してくれるわけです。

もちろん塩素濃度が高くなればなるほど、酸化力が強くなり、金属をサビさせたりゴム製品を劣化させたりしやすくなります。

それと「酸化力」は、タンパク質にも働きかけますので、塩素濃度が高いものほど手に触れると手荒れしやすくなります。

お肌が酸化するってイヤですよね(笑)

ということで、塩素濃度が低い「次亜塩素酸水」は、素材に対しても肌に対しても優しいんですよね。

この点も大きなメリットです。

「次亜塩素酸水」のデメリット

でも「次亜塩素酸水」には、塩素濃度が低いことによるデメリットがあります。

それは、そもそも塩素濃度が低いので塩素がちょっとでも飛ぶと大きく除菌効果が落ちる点です。

ここが怖いんです。

「毎日「次亜塩素酸水」でこまめに除菌してたけど、実はもうすでに水みたいな状態だった…。」
なんてことだって考えられますよね。

塩素濃度を手軽に確認することが出来ない以上は、どうしても不安がつきまといます。

それともう1つ、コスパが悪い点もデメリットです。

この後詳しく説明しますが、「次亜塩素酸ナトリウム」の商品の塩素濃度は、ほとんどのものが約5〜6%ほどあります。

ハイターやミツエイブリーチ、カネヨブリーチがそうです。

ちなみに「6%」をppmに直すと、「60,000ppm」です。

しかし「次亜塩素酸水」は、塩素濃度が高いものでの「500ppm」ぐらいなんですよね。

例えばAmazonで人気の「ジアニスト」がそうです。

その差が100倍以上もありますよね。

なのに価格は逆に「次亜塩素酸水」の方が高いんです。

Amazonで「ジアニスト」に価格を調べてみたら(6月3日現在)、
500ml 1,848円
2,500ml 2,190円
となってました。

なのに「次亜塩素酸ナトリウム」約5%の商品の価格は600ml入りで、
ミツエイブリーチ 86円
カネヨブリーチ 201円
ハイター 140円
と、「次亜塩素酸水」と比較するとかなり安いんです。

しかも塩素濃度が100倍以上濃いわけですから、「次亜塩素酸ナトリウム」はかなりのコスパの良さですよね。

「次亜塩素酸ナトリウム」のメリット

次亜塩素酸ナトリウムのメリットは、先ほどお伝えした通りなんですが、先ずコスパが良い点がありますよね。

それと、近くのお店で手軽に買えるのもメリットですよね。

安く買えたり手軽に買えたりするには、「次亜塩素酸ナトリウム」の商品は誰もが知っている大きな洗剤メーカーで作っているからなんです。

ここは「安心感」というメリットにも繋がりますよね。

ただでさえ飛びやすい塩素剤ですので、有名な洗剤メーカーだとちゃんと品質管理も徹底していることだろうとイメージが出来ます。

しかし「次亜塩素酸水」の方というと、ほとんど聞いたことのない小さなメーカーで作っているんですよね。

この部分も「次亜塩素酸水」のデメリットに入れても良いのかもしれません。

商品によっては、ちゃんとパッケージに表記通りの塩素濃度があるか疑ってしまうところもありますよね。

私だけですかね?(笑)

それと塩素濃度が高いので、「次亜塩素酸水」のような「ちゃんと塩素分が飛ばずに残ってて除菌できているんだろうか…」という不安や心配がほぼないのもメリットです。

先ほど説明した通り「60,000ppm」と「500ppm」とでは、100倍以上も差があるわけですよね。

例えばもし中々使いきれずに時間が経ってしまって、どちらも塩素濃度が500ppm飛んだとします。

でも塩素濃度が60,000ppmもあれば、500ppm飛んでもまだ59,500ppmもあります。

ほとんど減ってない思っても良いぐらいのレベルです。

しかし「次亜塩素酸水」は、500ppm減るとゼロになってしまいます。

それとそもそも「次亜塩素酸ナトリウム」は、「次亜塩素酸水」より塩素濃度が飛びにくいんです。

その理由は「アルカリ性」だからです。

塩素はアルカリ側の液の方が安定して飛びにくく、酸側の方が飛びやすくなると言われているんですよね。

pH12以上のアルカリ性だとだいぶ飛びにくくなるので、ハイターや他のメーカーのブリーチには、必ず強アルカリ性の「水酸化ナトリウム」を少し加えてアルカリ度を高めています。

ただしこれは原液の話であって、薄めた液は話が別です。

薄めたとたん、飛びやすくなります。

かなり薄まって弱アルカリ性になりますからね。

「次亜塩素酸ナトリウム」のデメリット

「次亜塩素酸ナトリウム」は、「次亜塩素酸水」より除菌効果が低いので、「次亜塩素酸水」と同じ除菌効果を求めるなら、「次亜塩素酸水」より塩素濃度を高くして使う必要があります。

では「次亜塩素酸ナトリウム」でコロナを除菌するとしたらどの位の塩素濃度で使ったら良いのかと言うと「0.05%」です。

厚生労働省のHPにちゃんとそう書かれてます。

ppmに直すと「500ppm」となります。

ちなみに塩素濃度が約5%の「次亜塩素酸ナトリウム」を100倍希釈すると「500ppm」になります。

しかし除菌力が強い「次亜塩素酸水」をコロナ対策に使う場合は、「500ppm」より薄くて大丈夫と言うことにります。

と言うことは、やはり「次亜塩素酸ナトリウム」の方が濃くして使わなければいけない分、素材を傷めるリスクや肌荒れするリスクが高くなります。

それと臭いもきつくなりますね。

そこがデメリットになります。

それと原液の塩素濃度が相当高いで「危険性」の面もデメリットになりますよね。

原液に「酸」と混ぜると有毒な塩素ガスが出ますし、原液が体にかかっても危険です。

特に大変なのが原液が目に入った場合です。

失明するかもしれませんからね。

「次亜塩素酸水」の強い殺菌力の秘密

ここまで読んでくれた皆さんの中には、「そもそもなんで『次亜塩素酸水』は『次亜塩素酸ナトリウム』より除菌力が強いの?」と思われた方もいるかと思います。

今度は、その説明をしていきたいと思います。

「次亜塩素酸」が「次亜塩素酸ナトリウム」より、塩素濃度が低くても効きが良い理由を知るためには、塩素分には「次亜塩素酸」と「次亜塩素酸イオン」の2つの種類がある事を先ずは知る必要がります。

同じ塩素濃度でも「次亜塩素酸水」の割合が多いものもあれば、「次亜塩素酸イオン」の割合が多いものもあります。

そしてここが大事なのですが、「次亜塩素酸」の方が「次亜塩素酸イオン」より除菌力が強いんです。

なので「次亜塩素酸イオン」より「次亜塩素酸」の割合が多い塩素水ほど除菌力が強いと言う事になります。

ではどんな塩素水だと「次亜塩素酸」の割合が多くなるのか?

それは「中性から弱酸性ぐらい」の塩素水です。

先ずこちらをご覧ください。

これが「次亜塩素酸」と「次亜塩素酸イオン」の割合を表した図です。

私の手書きなので見にくくてすみません(笑)

縦線が「次亜塩素酸の量」で、横線が「pH値」です。

この図を見ると、「次亜塩素酸」の割合が最も多くなっているのがpH5、6ぐらいですよね。

そうなんです、「次亜塩素酸水」のpH値はそのあたりなんです。

だから塩素濃度が薄くても除菌効果が強かったわけなんです。

でもあまり酸性度が強くなってしますと有毒な「塩素ガス」が出てきます。

図の左上のドクロマークのゾーンがそうです。

一方、「次亜塩素酸ナトリウム」はと言うと、pHが12ぐらいなんですよね。

なのでご覧お通り、「次亜塩素酸イオン」だけで「次亜塩素酸」が全くない状態です。

勘違いしないでもらいたいのは、「次亜塩素酸イオン」もかなり除菌力は強いんですよ。

ただ「次亜塩素酸」よりは劣ると言う話ですからね。

でも「次亜塩素酸ナトリウム」は、原液で使うのではなく水で薄めて使いますよね。

塩素濃度を500ppmぐらいに薄めるとどのぐらいまでpHが下がるかと言うと、8.5ぐらいです。

コロナ対策にオススメな塩素剤

では「次亜塩素酸水」と「次亜塩素酸ナトリウム」では、コロナ対策にどっちがオススメなのか?

ここ気になりますよね。

それぞれに気になるデメリットがありましたしね。

「次亜塩素酸水」には、ちゃんと塩素濃度があるのか不安だったりしますし、「次亜塩素酸ナトリウム」には、素材が傷むリスクや塩素臭の問題がありましたよね。

では私がオススメするのはどっちかと言うと!

なんと、どちらでもないんです(笑)

ここまで説明してきてなんですが、私がコロナ対策にオススメする塩素剤のは「ジクロロイソシアヌル酸塩」です。

ここまでの説明を聞いてもう気付いた方もいるかもしれませんが、塩素除菌で重要なのは使う時の「塩素濃度」と「pH値」なんですよね。

「塩素濃度」については、使うときの塩素が飛んで薄くなっているような状態は絶対に避けたいですよね。

それと「pH値」について、弱酸性〜中性ぐらいだと最高でしたよね。

もし、使うときの塩素が飛んで薄くなっているような事がなくて、しかもpH値が弱酸性から中性ぐらいの塩素剤があったら最高だと思いませんか?

それが、「ジクロロイソシアヌル酸塩」なんです。

「ジクロロイソシアヌル酸塩」は、「次亜塩素酸水」や「次亜塩素酸ナトリウム」ように液体ではありません。

「固形(顆粒状)」なんです。

なので塩素分が飛んでいく事がないんですよね。

しかも「ジクロロイソシアヌル酸塩」は、塩素濃度がとっても高いんです。

なんと、その濃度は60%程です。

でも濃いからといって危険度は低いですよ。

だって固形だから「液ハネ」しないですからね。

その点では「次亜塩素酸ナトリウム」より安心安全ですよね。

もちろん水に溶かしたら、他の塩素剤で作った塩素水と同じく塩素濃度は徐々に飛んでいきますが、確実に塩素濃度が60%あるものを水で薄めて塩素水を作るわけですから、作り立ての塩素水の塩素濃度がちゃんと分かります。

ここが、とてもとても大きなメリットです。

「次亜塩素酸水」のように、「ちゃんと塩素分があるだろうか…」と言うような心配や不安が無くなるわけですから。

さらに「次亜塩素酸水」とほぼ同じぐらいのpH値なので除菌効果はバッチリです。

なので「次亜塩素酸水」と「次亜塩素酸ナトリウム」のメリットだけを集めて、デメリットを無くしたものが「ジクロロイソシアヌル酸塩」と言う感じです。

もしかしたら皆さんの中には、「とってもいい事は分かったけど、でも『ジクロロイソシアヌル酸塩』ってどこで買えばいいの?」と思われた方も多いのではないでしょうか?

ご安心ください。

私が売ってますから(笑)

それが「黒木真白」です。

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最後に

いかがでしたでしょか?

なぜNiteで、「次亜塩素酸水」が新型コロナウイルスへの有効性についてまだ答えを出せずにいるのかが、なんとなく分かったのではないでしょうか?

それと今回の話は、あくまでも食器や手すり、ドアノブ、トイレなどを除菌する目的で説明させていただきました。

なので手の除菌や加湿器に入れて使うようなことは絶対にしないでくださいね。

手洗いについてはコチラの記事が参考になると思います。

最後に「黒木真白」ですが、実はカビ落としにもとってもオススメなんです。

むしろ本職はカビ落としの方です。

なので一家に1つあればコロナ対策だけでなく、お風呂の黒カビ落としにも使えてとっても重宝します!

汚れ落とし研究家
茂木和哉@motegikazuya
汚れ落とし一筋24年。掃除が得意な洗剤開発者。 自分で作った洗剤を、秋田にいながらパソコン1つで情報発信を始め、現在は全国のお店に並ぶまでに。 自分の名前をつけた代表作「茂木和哉」は、150万本以上販売。 洗剤の製造販売の他に、YouTubeとSNSで掃除術を日々発信中。
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