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リンスと柔軟剤の働きと意外な活用方法

茂木 和哉

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洗浄を目的とした界面活性剤には、
通常アニオン(陰イオン)界面活性剤が使われます。

なので、
食器洗剤や洗濯洗剤の主成分は
アニオン界面活性剤と言うことになります。

また、頭を洗うシャンプーにも
アニオン界面活性剤が使われていて
頭皮や髪の毛の皮脂汚れを落としてくれているわけです。

しかし、
アニオン界面活性剤の働きよって、
髪の毛が悪い影響も受けてしまっているのです!

それが、髪の毛のきしみやごわつきです。

髪の毛は、シャンプーで洗うことにより
アニオン界面活性剤がもつマイナスイオンの働きにより、
普段は閉じているキューティクルが逆だってしまうのです。

その為、髪の毛同士がこすれ
きしみやごわつきを感じるわけです。

そのきしみやをなくすために使用するのがリンスです。

リンスは、シャンプーと全く性質が異なる
カチオン(陽イオン)界面活性剤が主成分です。

そのカチオン界面活性剤のプラスイオンの働きを利用し、
逆立った髪の毛のキューティクルを閉じさせて
きしみやごわつきをなくします。

このカチオン界面活性剤のプラスイオンの働きは、
柔軟剤にも利用されています。

タオルがふわふわになるのがそれです。

洗濯洗剤に含まれているアニオン界面活性剤のマイナスインの働きで
ごわついたタオルを、柔軟剤のマイナスイオンの働きでなくしているわけです。

さて、このカチオン界面活性剤ですが
実は意外な活用法がるのでご紹介します!

リビングのテレビや家電は、
とてもほこりがつきやすいですよね。

なぜ、ほこりがつきやすいのかというと
静電気の影響でほこりを呼びこんでいるからです。

そのほこりを呼び込みにくくする対策として
カチオン界面活性剤が使えるんです!

使い方は簡単です。

水拭きするときにバケツの水に
少量のリンスや柔軟剤を入れてフキンになじませて使うだけです。

ぜひ、参考にしてください。

ABOUT ME
茂木和哉
茂木和哉
汚れ落とし研究家
1975年秋田県生まれ。20歳で温泉浴場清掃をバイトで経験。21歳で工業薬品や業務用洗剤の販売会社に就職。30歳で洗剤メーカーに転職し、1年後の秋田で独立。 独学で掃除と洗剤作りを学び、秋田からパソコン1つで情報発信を始め、自分の名前をつけた代表作「茂木和哉」を大ヒットさせる。現在ではシリーズ展開させ全国のお店に並ぶまでに。 汚れ落とし人生で得たノウハウを惜しみなく伝えるYouTubeチャンネル「茂木流掃除講座」は、チャンネル登録数30万を超える。
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