【茂木和哉直伝】過炭酸ナトリウムの洗浄力を劇的に上げる方法を教えます！

漂白、除菌、消臭はもちろんの事、カビ取りや油取りの洗浄にまで使えるとても便利な酸素系漂白剤「過炭酸ナトリウム」

さらに安心安全と言う事もあり、一般の方だけでなく清掃業者さんにも人気の洗浄剤ですよね。

今回は、そんな過炭酸ナトリウムの洗浄力を劇的に上げる方法を２つご紹介します！

まず1つ目は、「お湯」で溶かしてつけ置くことです。

過炭酸ナトリウムは、水よりお湯を使ってつけ置いた方が効果的なのです。

最適温度は50度ですが、40度以上あれば十分効果的です。

なぜお湯がよいのか？50度が最適なのか？

これまで深く説明してこなかった気がしますので、今回は少し詳しく説明します。

過炭酸ナトリウムは、炭酸ナトリウム（ソーダ灰）と過酸化水素水からできています。

なので水に溶かすと炭酸ナトリウムが溶けた液が過酸化水素を含んだ状態となります。

過酸化水素水は、液体タイプの酸素系漂白剤に使われる成分です。

液体の状態で過酸水素水を安定させるためには、液を酸性にしなければなりません。

市販の液体タイプの酸素系漂白剤が必ず酸性なのはそのためです。

中性～アルカリ性では不安定な状態になってしまい酸素を放出してしまいます。

そうなってはボトルが膨らんでしまい、場合によっては破裂してきまいます。

そうならないように酸性にしているのですが、ここで勘違いしてもらいたくないのが、汚れを落とすことだけで考えると不安定な状態の方が、安定な状態より良いという事です。

なぜなら安定している状態では、漂白の働きに必要な酸素が出ていない状態だからです。

でも過炭酸ナトリウムは、アルカリ性なのに安定しています。

その理由は、液体状態でなく粉体状態だからです。

塩素系もそうですが、液体より粉体の方が、抜群に安定しています。

ちなみに過炭酸ナトリウムがなぜアルカリ性かというと炭酸ナトリウムがアルカリ性だからです。

過炭酸ナトリウムをお湯で溶かすと、アルカリ性の液体状態になります。

いわゆる不安定な状態です。

なので酸素をどんどん放出し汚れを落とせるわけです。

過炭酸ナトリウムを溶かすと酸素が出るわけですが、水温が低いと酸素はちょっとずつしか出ません。

逆に熱湯で溶かすと一気に酸素を放出します。

できるだけ瞬時に汚れを落としたい場合や、つけ置きできない箇所に使う場合は、熱いお湯がよい事もあります。

しかし、つけ置く場合は50度が最適です。

なぜかというと、酸素の出方がちょうどいいからです。

1時間から2時間ほどつけ置く場合、山はあるもののつけ置き始めから終わりまでしっかり一定量酸素を出し続け汚れに効率よく酸素が汚れにアプローチします。

つけ置きが終わったころには、過炭酸ナトリウムは、ちょうど酸素を出尽くしている感じです。

温度が高すぎると一気に酸素が放出し、つけ置きの途中には酸素が出ていない状態です。

一気にでるのも汚れを落とすには良さそうですが、汚れにアプローチするには効率が悪く無駄がでます。

水温が低いとちょっとしか酸素がでませんので、そもそも落ちは悪く、さらにすべて酸素を出し尽くす前につけ置く洗浄が終わってしまうので非常にもったいない使い方です。

「過炭酸ナトリウムを洗濯機洗いで使うと効果がありますか？」

と質問をよくされるのですが、答えは効果はほどんどありません。

その理由はもうお分かりになったと思います。

そうです、水温が低いため、そしてつけ置き時間が短すぎるためです。

過炭酸ナトリウムをつけ置く際は、つけ置き終了まで酸素をしっかり放出するためにも、できるだけ水温を下げないようにオケにフタをするなどの工夫をするとより効果的です。

ただし、完全密閉してしまうようなフタの仕方はダメです。

先ほど説明した通り、酸素によって容器が膨張するので危ないからです。

2つ目の過炭酸ナトリウムの効果を上げる方法は、「漂白活性剤を併用」することです。

この方法は、非常に効果的です。

過炭酸ナトリウムの酸化漂白力が劇的にアップします。

漂白活性剤は、過炭酸ナトリウムが水で溶けると発生する、過酸化水素と反応し非常に酸化力が高い酸化物質に生まれ変わります。

漂白活性剤を使えば、過炭酸ナトリウムが効果を発揮しづらい冷水でも酸化力を上げることができるので、どうしてもお湯を使えない環境の時には役立ちます。

また長くつけ置きできなく過炭酸ナトリウムの効果を効率よく発揮できない場合も、漂白活性剤が役立ちます。

以上の通り水温を意識してつけ置くことと、酸素系漂白剤を使うことで、過炭酸ナトリウムの洗浄力がが劇的にアップします。

しかし、残念なことに漂白活性剤は洗剤メーカーでもない限りは入手が困難です。

なので、はじめから漂白活性剤が含まれている酸素系漂白剤を探して購入するという方法になるのですが、配合量が少ないためあまり効果を実感できないかもしれません。

ちなみに、漂白活性剤が含まれているかは、商品パッケージの成分表記をみれば確認できます。

できれば漂白活性剤を単体で用意してお使いいただくのがベストです。

私は、これまで何度も漂白活性剤を使った洗剤を開発してきたので、どれだけ漂白活性剤がすごいのかを実感してます。

配合したのとしないでは洗い上がりの白さがまったく違いますので。

私と同じように、ぜひ皆さんも酸素系漂白剤の効果を実感していただきたいので、私が原料でつかっているものから500g小分けして販売しております。

ご興味のある方は、こちらからご購入くださいませ！

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茂木 和哉

洗剤に自分の名前をつけてしまうほどの洗剤オタクです。 住まいのお掃除に役立つ情報から、清掃業者さんのスキルアップに役立つ情報まで、汚れ落としに関する情報を発信しています。 汚れ落としに関するご相談もお気軽にどうぞ。

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