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高濃度塩素液が簡単に作れるコスパ最強黒カビ落とし剤!

茂木 和哉

こんにちは!茂木和哉(@motegikazuya)です。

清掃業の皆さま、公衆浴場業の皆さま、今使っているカビ取り剤に満足されてますか?

多分皆さんがカビ落とり剤は、次亜塩素酸ナトリウム系ですよね。

なぜそう思うのかと言うと、一般向けはもちろんですが業務用であっても、カビ取り剤のほぼ全てが次亜塩素酸ナトリウム系だからです。

でも次亜塩素酸ナトリウム系のカビ取り剤って弱点が結構あって使いにくいんです。

次亜塩素酸ナトリウム系カビ取り剤の3つの弱点

どんな弱点があるかと言うと3つあります。

まず1つ目が、そもそも塩素濃度が低い点です。

次亜塩素酸ナトリウム系のカビ取り剤の主原料は、もちろん次亜塩素酸ナトリウムなのですが、その原料である次亜塩素酸ナトリウム自体の塩素濃度がそれほど高くなく、高いものでも12%なんです。

それ以上、濃度が高いものがないんですよね。

その塩素濃度12%の原料に、界面活性剤や添加物などを混ぜてカビ取り剤を作るので、完成品の塩素濃度はさらに下がりますよね。

でも次亜塩素酸ナトリウムは、漂白力が強くそれ程塩素濃度が高くなくても十分カビは落せます。

では濃度が低くて何が問題なのかと言うと、次亜塩素酸ナトリウムは、めちゃくちゃ不安定で、塩素濃度がジワジワ落ちていく点です。

開封していなくてもです。

これが次亜塩素酸ナトリウムの2つ目の弱点です。

ただでさえ塩素濃度が低いのに塩素が飛びやすいのって結構致命的だと思うんですよね。

そして3つ目の弱点が、「液体」と言う点です。

原料の次亜塩素酸ナトリウムが液体なので、次亜塩素酸ナトリウムを使ったカビ取り剤は必ず液体なのですが、液体って不便じゃないですか?

私は不便に感じてしまうんでうすよね。

だから私は、現場に入っていた頃、次亜塩素酸ナトリウム系のカビ取り剤はもてっいきませんでした。

移動中、車の中でこぼしたり塩素が飛んでてカビが落ちなかったりと大変な目にあった経験があるので(笑)

では当時何を使っていたかと言うと顆粒タイプの固形塩素剤「ジクロロイソシアヌル酸ナトリウム」です。

そうです、現在の「黒木真白」です。

黒木真白の6つのメリット

黒木真白は、現場に持ち歩くにもカビ落としに使うのにも、ホントメリット盛りだくさんなんです。

具体的にどんなメリットがあるかと言うと6つあります。

1つ目は、塩素が飛びにくい点です。

ジクロロイソシアヌル酸ナトリウムは非常に安定性が高く、次亜塩素酸ナトリウムのように塩素濃度がジワジワ落ちていくなんてことはありません。

2つ目は、液体塩素剤のようにこぼして脱色させてしまう心配がない。

ジクロロイソシアヌル酸ナトリウムは顆粒なので、液体のようにうっかり服につけてしまって脱色したりすることもないですし、車の中にこぼしてしまうなんてこともありません。

3つ目は持ち運びがラクな点です。

小さなマイボトルに現場で使う分だけ持っていけばコンパクトだし荷物になりませんよね。

4つ目は、塩素のイヤな臭いがあまりしない点です。

ジクロロイソシアヌル酸ナトリウムは、塩素の臭も少なくて、次亜塩素酸ナトリウムと比べると10分の1ぐらいしないと言われています。

5つ目は、「中性」と言う点です。

塩素剤なのに中性だから木部の黒カビにも使えるんです。

そして最後の6つ目が、塩素濃度が高い点です。

なんと塩素濃度は、60%もあるんです。

しかも、次亜塩素酸ナトリウム系のように、塩素濃度がジワジワ下がっていく心配がないので、確実に60%濃度の塩素剤を現場で使えるわけです!

でも、溶かして使うので濃度が下がりますけどね。

と言う事で今回は、黒木真白でどこまで塩素濃度の濃い希釈液を作れるのか?を実験しました!

黒木真白で高濃度塩素液を作ってみた

では初めて行きます。

先ずは、水道水20gビーカーに入れます。

ちなみに今の時期は水道水はまだまだ冷たく溶けにくい条件となります。

そして黒木真白を入れます。

先ずは2g入れました。

そして、良くかき混ぜます。

すると完全に溶けました。

出来た洗浄液は、水20gに対して黒木真白2gなので塩素濃度5.5%液となります。

原料として流通している次亜塩素酸ナトリウムには、12%品と6%品があるのですが、6%品と大差ないぐらいの塩素濃度になりました。

さらに黒木真白を1g追加投入します。

そして良くかき混ぜると完全に溶けました。

水20gに黒木真白3gなので、塩素濃度7.8%液とかなり高濃度です。

さらに2ℊ追加します。

そして良くかき混ぜます。

乳液状態になりました。

完全には溶解しませんでしたが、クリーミーで使いやすそうな状態です♩

水道水がもう少し温かいと溶けたと完全に溶けたかもしれませんねが、今の時期だとここが溶かしきれる限界ラインですね。

塩素濃度は、水20gに黒木真白5gなので12%液と言うことになります。

完全に溶けてないので、正確には12%までないと思いますが、このペースト状をハケで木部の黒カビにつけたら、もしかしたら次亜塩素酸ナトリウム12%よりは効果がありそうな感じもしますね。

実はコスパも最強な黒木真白!

でも、かなりひどいカビでも最初に作った塩素濃度5.5%(11倍希釈)で十分落ちるち思います。

ちなみに黒木真白は、1㎏入りでAmazonの販売価格が3,740円なので、11倍希釈液100gを作ったとしたら、たった34円です。

さらに4kgはAmazonの販売価格が7,150円なので100gが16円で作れます。

そんな感じで黒木真白は、実はコスパも最強な塩素剤なんです。

そして、黒木真白を使ってもらいたいのが木部のカビ取りです。

黒木真白のメインの用途は、まさに木部の黒カビなんです。

木製まな板に生えた黒カビを黒木真白で下半分落としました。

浴槽がヒノキ製だったりオケやイスが木製で、いつも木部の黒カビに悩まされているようでしたら、ぜひ一度黒木真白をお試しください!

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ABOUT ME
茂木和哉
茂木和哉
汚れ落とし研究家
1975年秋田県生まれ。20歳で温泉浴場清掃をバイトで経験。21歳で工業薬品や業務用洗剤の販売会社に就職。30歳で洗剤メーカーに転職し、1年後の秋田で独立。 独学で掃除と洗剤作りを学び、秋田からパソコン1つで情報発信を始め、自分の名前をつけた代表作「茂木和哉」を大ヒットさせる。現在ではシリーズ展開させ全国のお店に並ぶまでに。 汚れ落とし人生で得たノウハウを惜しみなく伝えるYouTubeチャンネル「茂木流掃除講座」は、チャンネル登録数30万を超える。
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