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【清掃業・浴場施設】プロ必見!業務用水垢洗剤「金鬼」徹底解説

nishiyama

60秒で読める!AI記事要約

▼対象
清掃業、公衆浴場施設向け(一般向けではない)

▼「金鬼」の概要
茂木和哉さんが開発した業務用水垢洗剤
「青鬼」を改良し、劇物指定を回避した新処方
シリカスケール、カルシウムスケール両方に対応

▼開発背景
薬機法改正により「青鬼」の中性フッ化アンモニウムが劇物指定
安全かつ高性能な後継製品として「金鬼」を開発

▼成分と特徴
2種類のフッ化成分(酸性フッ化アンモニウム+酸性フッ化カリウム)
3種の酸(クエン酸、スルファミン酸、リン酸)
界面活性剤・増粘剤も配合
シリカスケールにもカルシウム系にも強力アプローチ
劇物指定なし、安全性に配慮

▼「青鬼」との違い
中性フッ化アンモニウム不使用
シリカ+カルシウム混合スケールにも効果的
購入・使用のハードルが低い(劇物取り扱い不要)

▼購入方法
直営オンラインショップ(楽天市場、Yahoo!ショッピング、自社本店)
Amazonでは未取り扱い
200ml/1L/5L/18Lのサイズ展開あり

▼まとめ
「金鬼」は劇物回避と強力洗浄力を両立した業務用水垢洗剤
シリカスケール、カルシウムスケール、複合汚れに幅広く対応
プロの現場でも安心して使える高性能アイテム!

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茂木和哉
のぞみ
のぞみ

こんにちは!のぞみです。

今回は、一般の方向けではなくプロの方向けの内容となります。

取り上げるのは業務用水垢洗剤「金鬼」。「青鬼」をさらにパワーアップさせたすごい洗剤なので、清掃業や公衆浴場業のみなさんは必見ですよ♪

ちなみに今回参‌考‌に‌し‌た‌の‌は、‌こ‌ち‌ら‌の‌茂‌木‌和‌哉‌(‌‌@motegikazuya‌‌)‌さ‌ん‌の‌YouTube‌動‌画‌で‌す!

業務用水垢洗剤「金鬼」

今回は洗剤の解説記事になりますが、いつもとは少し違って、業務用の洗剤をご紹介していきます。

ですので、この記事は一般の方に向けたものというより、プロの皆様にぜひ読んでいただきたい内容となっています。

具体的には、清掃業者さんや浴場施設を経営されている方、または浴場施設のお掃除担当の方に向けた内容ですね♪  

ということで、今回ご紹介する洗剤はこちら、「金鬼」です!

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茂木和哉

この「金鬼」は、茂木和哉さんが開発された業務用の洗剤なんですよ。

まずはこの「金鬼」がどんな特徴を持った洗剤なのか、ボトルを見ながらじっくりご紹介していきましょう〜!

シリカスケールとは?

まずはボトルの表面を見ていきましょう。

「落ちない水垢はない!」と、しっかり書かれていますね。  

では、どんな水垢を落とせるのか?というと、ボトル横の部分にもしっかり記載されています。  

「最強シリカスケール洗剤 金鬼」つまり、シリカスケールに特化した洗剤というわけなんです〜!

カルシウムスケールとシリカスケールの違いとは?

プロの皆様なら「シリカスケール」という言葉をご存じの方も多いかと思いますが、念のため、カンタンにご説明しておきますね。  

水垢にはいろいろな種類がありまして、水道水からできる水垢の6〜7割はカルシウム系の水垢なんです。

このカルシウム系の水垢は白く、硬いものでカリカリこすると取れてくるタイプですね。  

ただし、鉄分が含まれていると、真っ白ではなく褐色っぽくなることもあります。

そういった場合は「複合水垢」と呼ばれ、鉄系の汚れも含まれているということになります。

一方、同じ白い水垢でも、カリカリやってもなかなか取れない、ものすごくガンコなものもあります。

それが「シリカ系の水垢」、つまりシリカスケールなんです!

このシリカスケールが、非常に手ごわいんですよね。

シリカスケールがガンコなのは、酸性洗剤が全く効かないから。

よく「水垢はアルカリ性だから、酸性の洗剤をかけると中和して溶けますよ」とご説明することもありますし、逆に「油汚れは酸性だからアルカリで中和して落としましょう」とお話しすることもあります。

ですが厳密には正しくなくて……油汚れは必ずしも酸性とは限りませんし、アルカリで落とすのは「鹸化(けんか)作用」という別の働きによるものなんです。

そして水垢も同様で、シリカスケールの場合は酸をかけても全く落ちない……これが非常に厄介なんですよね。

シリカスケールがガンコな理由

さらにシリカスケールがどうしてここまでガンコなのかというと、付着する素材によっては「同質化」してしまうことがあるからなんです。

同質化というのは、汚れが単なる付着ではなく、素材の一部のようになってしまう状態のこと。

もう汚れではなくなってしまいますから、当然、カンタンに落とすことはできません。

特にや、ガラスコーティングがされた陶器は、シリカスケールと同質化しやすいと言われています。

温泉浴場や公衆浴場などで見かける、表面がツルツルしたタイルにもよくガラス質の仕上げが使われています。

なので長いあいだシリカスケールが付着していると、同質化に近い状態、もしくは完全に同質化してしまって、非常に落とすのが困難になるんです……。

そんな手ごわいシリカスケールを落とすために作られたのが「金鬼」。

ガラスそのものに働きかけて、シリカスケールをしっかり落としてくれるんです!

シリカスケール用業務用洗剤「青鬼」との違いとは?

「金鬼」の開発は薬機法の改正がきっかけ

茂木さんが出しているシリカスケール用の業務用洗剤には「青鬼」という商品があります。

「青鬼」は今も販売されているのに、なぜ新たに「金鬼」を開発したのか……そこには薬機法の改正が関係しています。

ある年に薬機法が改正され、毒物劇物に関する規定も見直されました。

問題となったのは、「青鬼」に使われていた中性フッ化アンモニウム。

フッ化アンモニウムにはいくつか種類があるのですが、中でも「中性フッ化アンモニウム」が、薬機法改正後は劇物として扱われることになってしまいました。

それまでは劇物ではなく普通の成分扱いだったので、洗剤に使っても問題なかったのですが……改正後はほんの少しでも「中性フッ化アンモニウム」が入っていれば劇物扱いになる、となったんですね。

そこで急いで「青鬼」の配合を見直す必要があり、「金鬼」がうまれました。

劇物は製造も販売も大変

薬機法改正後も中性フッ化アンモニウムが配合されている「青鬼」を発売し続けるには、いろいろと問題があります。

まず劇物に指定されると、販売するためには「毒劇物の販売業」の許可が必要になります。  

製造する工場側にも「毒劇物製造業」の資格がないと作ることができません。

また購入する側もいろいろ大変です。

買うときいちいちハンコを押したり、書類提出が必要になったり……と、普通の洗剤とは違って手続きがかなり面倒なんですよね。

劇物扱いの洗剤は洗浄力が非常に高いというメリットがあります。  

ですが売るのも買うのも大変になってしまうので、だったら「青鬼」の配合処方を見直そう、となったわけです。

成分配合を変更

薬機法改正をきっかけに「青鬼」の成分を見直すとなると、まず中性フッ化アンモニウムを使用しない、としなければいけません。

ですがそうするとシリカスケールに直接働きかける成分は、酸性フッ化アンモニウムだけになってしまうんですよね。

その結果……シリカスケールに対する洗浄力は、以前の「青鬼」と比べるとどうしても落ちてしまいました。

とはいえ作っているのは業務用洗剤!

そのままでは物足りないので、ほかの成分を補う形で配合を組み直して「金鬼」ができあがりました。

あれこれ見直したことで、カルシウム系水垢や鉄系水垢など、シリカ以外の水垢に対してもよりよく落ちる処方になっているんですよ~♪

「金鬼」の3つの特徴

ボトルの記載をチェック

ボトルの裏面の表記をみてみると

「青鬼」を進化させた新処方!2種類のフッ化パワーでシリカ水垢を完全分解!

シリカスケールをスッキリ落とせるほどの洗浄力なのに劇物タイプじゃないから安心!

スルファミン酸とクエン酸、りん酸の3つの酸パワーでカルシウムスケールまで撃退!

と書いてあります。

それぞれ見ていきましょう。

2種類のフッ化パワー

「金鬼」は、青鬼をさらに進化させた新処方になっています!

もともと「青鬼」では、酸性フッ化アンモニウムと中性フッ化アンモニウム、2種類のフッ化成分を使っていました。

ですが、中性フッ化アンモニウムが使えなくなったことで、1種類だけになってしまったんですよね。

そこで「金鬼」ではふたたび2種類のフッ化パワーを実現!「青鬼」に近い強力な分解力を取り戻しています♪

劇物タイプじゃない

さらにうれしいポイントが、「金鬼」は劇物タイプではないということです!

シリカスケールをしっかり落とせるだけの洗浄力を持ちながら、劇物ではないので安心して使っていただけます。

劇物に指定される成分は、それだけ危険性も高いということになりますから、使うときもちょっと怖いですよね。

もちろん、劇物タイプの洗剤に比べれば、若干洗浄力は劣る部分もありますが……それを補ってあまりあるバランスの良さが「金鬼」にはあるんですよ〜!

3つの酸パワー

そして3つ目の特徴「スルファミン酸とクエン酸、リン酸の3つの酸パワーでカルシウムスケールまで撃退!」とボトルには書いてあります。

「金鬼」はシリカスケール用として開発されていますが、カルシウムスケールにもきちんと対応できる処方になっているんです!

というのも、実際の現場では、シリカスケールだけ、カルシウムスケールだけ……と単独で水垢がつくケースは少ないんですよね。

特に温泉施設になると、水道水由来の成分だけでなく、さまざまなミネラルが混じり合って、水垢の成分がとても複雑になりがちです。

たとえば、シリカスケールとカルシウムスケールが混ざった水垢があったとします。

このとき、まずカルシウムスケールをしっかり溶かしてしまえば……支えを失ったシリカスケールもグラグラと崩れて、落ちやすくなることがあるんですよ〜!

だから業務用洗剤では、シリカスケールだけに働きかけるのではなく、カルシウムスケールにもアプローチできることがとても重要なんです。

そのために「金鬼」では、3種類の酸をバランスよく配合しています!

さらに、「金鬼」は2種類のフッ化成分も配合しているので、水垢に働きかける成分が合計5種類!

ここまで贅沢に成分を入れている洗剤って……なかなか見かけません。

これだけの成分を組み合わせることで、いわゆる「複合酸」としての効果が発揮され、より落ちやすい仕上がりになっているんです♪

成分もじっくり解説

ちなみに……「金鬼」は業務用洗剤ではありますが、茂木さんは家庭用洗剤もたくさん作ってきているので、しっかり「家庭用品品質表示法」に沿った記載がされているんですよ!

たとえばボトルには「混ぜるな危険 酸性タイプ」ときちんと表示されています。

業務用洗剤であれば、本来ここまで細かく書かなくてもいいのですが、あえて丁寧に表記しているんですね♪

さらに、使用上の注意などもすべて家庭用品品質表示法に基づいてしっかり記載されています。このあたりにも、茂木さんのこだわりがよく表れていますね〜!

ここからは成分についてじっくり見ていきましょう。

「金鬼」の成分表示をみると、クエン酸、スルファミン酸、りん酸、酸性フッ化アンモニウム、酸性フッ化カリウム、界面活性剤、増粘剤とあります。

クエン酸、スルファミン酸、りん酸

クエン酸、スルファミン酸、りん酸の3つは、カルシウム系の水垢にしっかり働きかける成分ですね。

特にスルファミン酸とリン酸は、カルシウム汚れに強い成分として知られています。

スルファミン酸は、同じカルシウム系の汚れである「トイレの尿石」用洗剤にもよく使われているんですよ!

一方、クエン酸は有機酸で非常にマイルド。

カルシウム系だけでなく、サビや鉄系の水垢にも広く効く万能タイプなんです♪

酸性フッ化アンモニウム

続いて、酸性フッ化アンモニウム。これはシリカスケールに働きかける成分ですね。「青鬼」にも使われていた重要な成分です。

ただし注意点もあって、酸性フッ化アンモニウムは4%以上配合すると劇物扱いになってしまいます。

そこで「金鬼」では、4%ギリギリにならない絶妙なバランスで配合しているんですよ〜!

実は以前は、中性フッ化アンモニウムならいくら使っても劇物扱いにはならなかったので、中性の方が安全だと思っていました。

ところが法改正により、中性フッ化アンモニウムも少しでも入れば劇物扱いに……!

つまり「中性フッ化アンモニウムよりも、酸性フッ化アンモニウムの方がまだマシ」ということなんですね。

酸性フッ化カリウム

5つ目は酸性フッ化カリウムです。

茂木さんも洗剤に使うのは「金鬼」が初めてらしく、どこまで水垢が落ちるのかは未知数なところもあるそうですが……ガラスを溶かす作用があることは間違いないので、シリカスケールへの効果はかなり期待できる、と話していました。

そして、この酸性フッ化カリウムを使った水垢落とし洗剤は、茂木さんが知る限りは見かけないらしく、もしかしたら「金鬼」が業界初かもしれません!

そもそも、酸性フッ化アンモニウムや中性フッ化アンモニウムを配合している水垢落とし用洗剤自体が、今でもほとんどないんですよね。

ましてや茂木さんが「青鬼」を初めて作った頃は、2つのフッ化成分を組み合わせた洗剤なんて、本当にレアでした。

実際、清掃業者さんが洗剤ではなく原料を購入して自分で配合して使う、なんてこともあったそうです

そのほうがコスパもいいのですが……頻繁に使うとなると「いまは大丈夫でも、将来体になにか影響がでるかも」という不安も付きまといますよね。

だったら安全に、でもしっかり水垢が落ちる洗剤をつくろう、という想いから、茂木さんは「青鬼」や「金鬼」を作った、とお話していました!

「金鬼」の購入について

購入できる場所は?

ちなみにこの「金鬼」は、茂木さんの会社の直営店のみで販売しています。いわゆるメーカー直販という形ですね!

卸販売はしていませんので、購入できるのはネットショップ限定となります。

取り扱いがあるのは、楽天市場・Yahoo!ショッピング・それから自社本店サイトで、Amazonでは取り扱っていませんので、ご注意くださいね。

お得な大容量サイズもあり

今回は「金鬼」200ml入りのボトルサイズを見ていきましたが、業務用洗剤なのでいろんなサイズが用意されています。

200mlのほかに、1リットル入り、5リットル入り、そして箱入りの18リットルタイプもあります。

大容量サイズもバッチリ揃っていますので、使用頻度や現場の規模に合わせて選んでいただけますよ〜!

購入前に商品ページを要チェック

ホームページでは「金鬼」の説明がとても分かりやすくまとめられています!

興味のある方は、ぜひ購入前にチェックしてみてくださいね♪

メリット・デメリットはもちろん、成分の詳しい説明や「青鬼」との違いについてもしっかり書いてあります。

茂木さんが出している業務用水垢洗剤は、「金鬼」「赤鬼」「青鬼」「黄鬼」の4種類。

それぞれの違いを比較した表も掲載していますので、そちらもぜひ参考にしてくださいね!

まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回は業務用水垢洗剤「金鬼」について、開発の経緯や成分について、じっくりお話していきました。

水垢洗剤でも落とせないガンコ水垢にお悩みの清掃業のかた、公衆浴場業のかたはぜひ商品をチェックしてみてくださいね。

また、YouTubeチャンネル「のぞみのお掃除講座」では、お掃除にまつわるいろんな情報をお届けしています。

こちらの動画もみてもらえると嬉しいです!

さらに自分にあったお掃除法を見つけたいという方は、「汚れ落とし研究家 茂木和哉のラクラク掃除術」を読んでみてくださいね。

茂木さんがお掃除ノウハウを、わかりやすくまとめてくれていますよ~!

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それではここまで読んでくださり、ありがとうございました。

またお会いしましょう~♪

ABOUT ME
茂木和哉
茂木和哉
汚れ落とし研究家
1975年秋田県生まれ。20歳で温泉浴場清掃をバイトで経験。21歳で工業薬品や業務用洗剤の販売会社に就職。30歳で洗剤メーカーに転職し、1年後の秋田で独立。 独学で掃除と洗剤作りを学び、秋田からパソコン1つで情報発信を始め、自分の名前をつけた代表作「茂木和哉」を大ヒットさせる。現在ではシリーズ展開させ全国のお店に並ぶまでに。 汚れ落とし人生で得たノウハウを惜しみなく伝えるYouTubeチャンネル「茂木流掃除講座」は、チャンネル登録数30万を超える。
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