トイレ:便器

オキシクリーンで便器の中をオキシ漬け!?モコモコ泡を作る方法

nishiyama
のぞみ

こんにちは、のぞみです。

いろんな物や場所のお掃除ができる「オキシクリーン」。汚れはしっかり落ちるのに、イヤなニオイが少なく、使いやすい洗剤ですよね!

今回は、「オキシクリーン」を使って便器の内側をまるごとお掃除できないか?いくつか方法を試してみますよ~!

ちなみに今回参‌考‌に‌し‌た‌の‌は、‌こ‌ち‌ら‌の‌茂‌木‌和‌哉‌(‌‌@motegikazuya‌‌)‌さ‌ん‌の‌YouTube‌動‌画‌で‌す!

「オキシクリーン」でトイレ掃除はできる?

今回のトイレ掃除で使う洗剤はこちら!「オキシクリーン」です。

「オキシクリーン」の使い方と言えば、お湯に溶かしてつけ置き洗いをする「オキシ漬け」が定番です。

水やお湯があればオキシ漬けができますが……トイレ掃除となると難しいこともあります。

便器の水にただ「オキシクリーン」を溶かしても、水たまりの中しかオキシ漬けできません

でも便器は、フチ裏、水が出てくるところ、表面、と汚れやすい場所がたくさんありますよね。

そこで今回は「オキシクリーン」をモコモコ泡にして、便器の中をまるごとオキシ漬けできないか、いろんな方法を試していきましょう!

どんな結果になるのか……わたしも楽しみです♪

便器のなかを普通にオキシ漬けしてみると?

まず初めに、「オキシクリーン」の説明書通りにオキシ漬けをしてみましょう。

「オキシクリーン」の裏面を読んでみると「お湯4リットル40℃~60℃に対して、オキシクリーンのキャップ一杯(28g)」とあります。

トイレの水たまりは何リットルの水なのかは分からないのですが……仮に4リットルだとしておきましょう。

なので今回は、約28グラムの「オキシクリーン」を使います。

つぎに大事なのは、水の温度です。

「オキシクリーン」の説明書きには40℃~60℃とありますが……便器の水はこんなにあたたかくないですよね。

試しに温度計を入れてみると……便器の水たまりの水は、大体19度でした。

「オキシクリーン」は冷たい水よりも、40~60度のお湯のほうがよく働きます。

便器の中の水の温度を高くするために、お湯を足していきますね。

給湯器で60度にしたお湯を2リットルほどバケツに入れてきました。

勢いよくバケツの水を入れると水位が下がってしまうので、そーっとお湯を注ぎます。

60度のお湯を注いだあとの、便器の水の温度を計ってみると……46度くらいまであがりました!

つぎは「オキシクリーン」を1杯(28グラム)入れますね。

「オキシクリーン」を入れると早速、酸素の泡がでてきましたが……モコモコとした泡ではありません。

水たまりのところにしか「オキシクリーン」の洗浄液はかかっておらず、便器のフチ裏やさぼったリングにまでキレイにすることはできなさそうです。

「オキシクリーン」で便器のさぼったリングやフチ裏、表面などをキレイにするには、もっとモコモコの泡が出てこないといけません。

次からはいろんな方法を試してみましょう!

食器用洗剤+クエン酸+「オキシクリーン」で実験!

ここからは「オキシクリーン」といろんな洗剤を混ぜて使う方法です。

洗剤メーカーさんとしては、他の洗剤を混ぜて使うことは安全性のために禁止としています。

試すときは自己責任でお願いしますね!

先ほどの「オキシクリーン」は一度流して、もう一度60度のお湯を2リットル便器に注ぎます。

これで便器の水たまりにある水の温度は46度くらいになりました。

そしてここで便器に、食器用洗剤の「ジョイ」を10~20グラムほど入れます!

そして「オキシクリーン」を2杯、便器の水に入れます。すでに先ほどよりもモコモコしていますね。

さらにここでクエン酸を混ぜます。量は「オキシクリーン」のキャップ1杯です!

クエン酸を入れると、便器の3分の1位まで泡が盛り上がってきました!いい感じですね♪

……モコモコ泡が出てきて、すぐに泡が沈んでしまいました。

便器の3分の1を覆っていたのはほんの数秒です。

泡がでてきたのは良いことですが……こんな一瞬の泡では、さぼったリングやフチ裏の汚れのような、ガンコな汚れへの効果は期待できませんね。

バケツに洗剤+クエン酸を用意してやってみると?

つぎは使うものを食器用洗剤、クエン酸、「オキシクリーン」のまま。やり方だけ変えてみましょう!

まず最初に2リットルのお湯を、便器の水たまりに入れていきます。ここまでは同じですね。

そしてもう2リットル、バケツにお湯を用意しておきます。

こちらのバケツは便器のすぐ横に置いておきますね。

そしてクエン酸1杯半を先に計量し、バケツのお湯に溶かしておきます

クエン酸を溶かしたお湯に、さらに食器用洗剤の「ジョイ」を混ぜます。

量は先ほどと同じくらいで、10~20グラムです!

バケツの準備ができたら、便器に「オキシクリーン」を2杯入れます。

すかさずバケツのお湯を便器に注いでみると……!

今回はダメでした。バケツのお湯がすぐに流れていってしまいました。

すかさずクエン酸を入れたらどうなる?

つぎで最後の検証としましょう。

これまでと同じように、便器に60度くらいのお湯を2リットル注ぎます。

そして別に用意したビーカーに、クエン酸をキャップ1杯半入れます。

今回は「オキシクリーン」を入れたらすぐにクエン酸を入れられるように、あらかじめ計量しておくという作戦です!

つぎに便器の水たまりに、食器用洗剤の「ジョイ」を混ぜます。

そして便器に「オキシクリーン」を2杯いれたら……すぐに用意しておいたクエン酸を混ぜます!

……どうでしょうか!?これまでで一番泡がモコモコしています。

数秒するともう泡が沈んできました。

モコモコ泡は便器の2分の1くらいまで覆うことができました。

……でも接触時間はほんの数秒だったので、ガンコな汚れが落とせるかと言うと微妙なところです。

便器のオキシ漬けをおすすめしない理由

ということで今回は、「オキシクリーン」を使ってトイレの便器をオキシ漬けする方法を考えてみました。

いくつかの方法を試してみましたが……どれも実践的とは言えない内容だったと思います。

「オキシクリーン」を使った便器のオキシ漬けがおすすめできないのには、3つ理由があります。

1つ目は泡が上まで上がってこないこと。

便器の上のほうにあるフチ裏は汚れやすいので、モコモコ泡で楽にお掃除したいですよね。

2つ目は接触時間が短いこと。

洗浄液が触れている時間がほんの一瞬だと、ガンコな汚れは落としにくいんですよね。

そこまでひどくない汚れであれば、泡が下がってしまっても残った泡でキレイになるかもしれません。

でも色がついたガンコな汚れだと、やっぱり接触時間は長くとらないといけません。

水たまりのラインにあるさぼったリングなら、モコモコ泡の効果があるかもしれませんが……それ以外のところには泡は密着していませんしね。

3つ目は液性が中性に傾くこと。

「オキシクリーン」は液性はアルカリ性です。

今回はモコモコ泡にするために、クエン酸と混ぜて使いました。

クエン酸は液性が酸性なので、「オキシクリーン」と混ぜて使うと中性よりになってしまうんですよね。

「オキシクリーン」のアルカリのはたらきが働かず、酸素のはたらきだけで汚れを落とすことになります。

これまで2つの力が働いていたのに、今回の使い方だと1つの力しか働かないんですよね……!

そう考えると、「オキシクリーン」を使ってトイレ掃除をするのは、少し難しいかもしれません。

どうして洗剤+クエン酸+「オキシクリーン」でモコモコ泡が作れるの?

今回いろんな方法で便器のオキシ漬けを試してみました。

使ったのは食器用洗剤の「ジョイ」、クエン酸、そして「オキシクリーン」です。

一番初めは「オキシクリーン」だけを使いましたが、「ジョイ」、クエン酸をまぜることでもっとモコモコした泡がでてきましたね!

それは「オキシクリーン」に炭酸ナトリウムが含まれているからなんです。

炭酸ナトリウムはクエン酸と混ざると、中和されてガスが出てきます

このガスは炭酸飲料のシュワシュワと似ているもの、とイメージしてください!

このシュワシュワの泡の力を使って、食器用洗剤の「ジョイ」に含まれている界面活性剤を、モコモコした泡に変えていく、という仕組みです!

でも炭酸のシュワシュワの泡は、時間がたつと消えてなくなってしまいますよね。

実際に便器のなかで試した時も、モコモコになった泡は少し時間がたっても残っていましたが、シュワシュワとした盛り上がりはすぐになくなってしまいました。

なので便器のなかでモコモコの泡がでてきても、すぐに沈んでしまうんです。

もっと手軽に使える酸素系漂白剤は?

いろんな方法でオキシ漬けできないか考えてみましたが……正直どれも手間がかかる方法でしたね。

花王さんの「ワイドハイターPRO」なら、「オキシクリーン」と同じ酸素系漂白剤、しかも最初から界面活性剤が入っています。

スプレータイプの洗剤で、シュッシュッとするだけでカンタンに泡がでてきます!

「ワイドハイターPRO」で使われている界面活性剤は、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、そして液性は酸性です。

試しに10回ほど便器のなかでプッシュしてみると、こんな感じです!

そこまでしっかりとした泡ではないので、長時間つけておくことはできません。

流れ落ちないようにするなら、このようにトイレットペーパーを貼り付けてペーパー湿布をしたほうがいいですね!

貼り付ける手間はありますが……「オキシクリーン」でモコモコ泡を作るよりも手間はグンと減らせます!

酸素系漂白剤はどんな人におすすめ?

トイレのお掃除で一番コスパが良く、汚れも良く落ちるのは塩素系漂白剤・塩素系洗浄剤を使う方法です。

「ドメスト」や「トイレハイター」のように、塩素系洗浄剤では有名な洗剤がたくさんありますよね!

でも中には、塩素系洗浄剤が使えない、という方もいらっしゃるかもしれません。

例えば個人で浄化槽を持っている、小さいお子さんやペットがいるから刺激の強い洗剤は使いたくない、塩素のニオイが苦手などなど……。

塩素系が使えない・使いたくないという方には、酸素系漂白剤を使うという手もアリかもしれません。

酸素系漂白剤は手間はかかってしまいますが、安全性は塩素系よりもずっと良いですよね。

もっと上手な使い方がないかこれからもいろんな検証をしていければと思います。

みなさんおすすめの使い方があれば、教えてもらえると嬉しいです♪

まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回は、「オキシクリーン」を使って便器の内側をまるごとお掃除する方法をいろいろ試してみました!

また、YouTubeチャンネル「のぞみのお掃除講座」では、お掃除にまつわるいろんな情報をお届けしています。

こちらの動画もみてもらえると嬉しいです!

さらに自分にあったお掃除法を見つけたいという方は、「汚れ落とし研究家 茂木和哉のラクラク掃除術」を読んでみてくださいね。

茂木さんがお掃除ノウハウを、わかりやすくまとめてくれていますよ~!

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それではここまで読んでくださり、ありがとうございました。

またお会いしましょう~♪

ABOUT ME
茂木和哉
茂木和哉
汚れ落とし研究家
1975年秋田県生まれ。20歳で温泉浴場清掃をバイトで経験。21歳で工業薬品や業務用洗剤の販売会社に就職。30歳で洗剤メーカーに転職し、1年後の秋田で独立。 独学で掃除と洗剤作りを学び、秋田からパソコン1つで情報発信を始め、自分の名前をつけた代表作「茂木和哉」を大ヒットさせる。現在ではシリーズ展開させ全国のお店に並ぶまでに。 汚れ落とし人生で得たノウハウを惜しみなく伝えるYouTubeチャンネル「茂木流掃除講座」は、チャンネル登録数30万を超える。
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