のぞみの記事

界面活性剤=怖いはもう古い!?洗浄力や肌への刺激について詳しく解説!

nishiyama
のぞみ

こんにちは、のぞみです。

たくみ

こんにちは、弟のたくみです!このあいだ買った洗剤の成分を見ていたら、界面活性剤がいろいろ入っていて…。正直使うのが怖いなぁって思っちゃったんだよね。

のぞみ

界面活性剤ってたくさんあるし、知らないものも多いわよね。でも界面活性剤イコール怖いもの、とするのは早いかも!今回は界面活性剤についてお話ししていくわね!

界面活性剤のグループ

のぞみ

まず界面活性剤は大きく4つのグループにわけられるの。刺激が強い順にカチオン界面活性剤、アニオン界面活性剤、両性界面活性剤、ノニオン界面活性剤となるわ。それぞれのグループごとに、刺激の強さや洗浄力、肌への優しさが変わってくるのよ。

カチオン界面活性剤

のぞみ

カチオン界面活性剤は4つのなかで一番洗浄力が高い界面活性剤よ。殺菌力が高いから、除菌のできるハンドソープなんかに使われるわ。菌を破壊するくらいだし、お肌への刺激もそれなりに強くなるわね。

たくみ

たしかに肌への負担はすごそう…。

のぞみ

それとカチオン界面活性剤がよく使われるのは柔軟剤!お肌が弱い人は柔軟剤を使うのを控えたほうがいいかもね。

アニオン界面活性剤

のぞみ

アニオン界面活性剤は洗浄力が2番目に高いグループ。食器用洗剤や、洗濯洗剤なんかでよく見かけるわ。ちなみに…たくみが好きな石けんも、アニオン界面活性剤の1つなのよ。

たくみ

そうなの!?石けんは界面活性剤じゃないと思っていたよ。

のぞみ

石けんは油脂とアルカリを合成して作る立派な合成界面活性剤。でもほかの合成界面活性剤とは性質がかなり違うから、成分表示ではわけて表記することになっているわ。

たくみ

そうなんだ。石けんの汚れ落ちのよさは、アニオン界面活性剤だからと知れば納得だね。

のぞみ

たくみが初めに言っていた、界面活性剤は怖いものというイメージは、昔のアニオン界面活性剤のことかもね。界面活性剤の歴史は奥深いから、じっくり話していくわ♪

アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム

のぞみ

アニオン界面活性剤の1つにアルキルベンゼンスルホン酸ナトリウムがあるわ。これはABSと呼ばれることもあって、危険性が高すぎるから今では使用禁止になっているの。

たくみ

これはもう使われてないんだね。

直鎖アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム

のぞみ

ABSのかわりに出てきたのが直鎖アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム。LASと呼ばれることもあるわ。

たくみ

LASって見たことあるかも!

のぞみ

家庭用の食器用洗剤ではほとんど使われなくなったけれど、業務用の食器用洗剤だと見かけるかもね。お皿洗いの仕事をしていると手荒れしやすいのは、このためかもしれないわ。

たくみ

なるほど!でもなんで手荒れするものを使うんだろう…。

のぞみ

LASは汚れ落ちがいいし、値段も手頃なの。洗浄力の高さとコスパのよさは、業務用としてぴったりよね。それとLASは、洗濯洗剤で使われることもあるわ。刺激は強いけれど、汚れ落ちは良いからね。

たくみ

洗濯洗剤なら皿洗いみたいに直接触れないし、少しくらい刺激が強くても大丈夫かも…?

のぞみ

そういう考え方もアリね。でも洗剤のすすぎ残しがあったら、肌荒れしてしまうかもしれないわ。肌が弱い人は、LASの入っていない洗剤を選んだり、すすぎの回数を多めにしておくと安心ね。

アルキル硫酸エステルナトリウム

のぞみ

LASの代わりに使われるようになったのがアルキル硫酸エステルナトリウム。シャンプーやボディソープといった化粧品だと、ラウリル硫酸ナトリウムと表記されるわ。

たくみ

名前は違っていても、同じ成分なんだね。

のぞみ

アルキル硫酸エステルナトリウムは、食器用洗剤や洗濯洗剤にも使われることがあるわね。LASの代わりといってもまだまだ刺激は強めだから、肌荒れしやすい人が使うときは気を付けたほうがいいかも。

アルキルエーテル硫酸エステルナトリウム

のぞみ

アルキル硫酸エステルナトリウムの代わりに出てきたのがアルキル硫酸エステルナトリウム。シャンプーなどの化粧品だとラウレス硫酸ナトリウムと表記されるわ。

たくみ

名前が似ていてややこしい…。

のぞみ

アルキル硫酸エステルナトリウムは、アニオン界面活性剤のなかではわりと刺激が弱め。いまの時点ではよく使われている界面活性剤かもしれないわ。

たくみ

どんどん移り変わっていくんだね。また新しい界面活性剤がでてくるのかな。

のぞみ

そうかもしれないわね。さぁ、界面活性剤の4つのグループの話に戻りましょう!

両性界面活性剤

のぞみ

両性界面活性剤は洗浄力が3番目に高いグループ。とはいってもアニオン界面活性剤とはかなり差があって、ここからは洗浄力よりも安全性を重視しているグループになるわ。よく見かけるのはアルキルべタイン、アミドプロピルベタイン、アルキルアミンオキシドなどかしら。低刺激な洗剤に使われることが多いわ。

たくみ

へぇ、刺激の弱い界面活性剤もあるんだね!

のぞみ

そうね、でも肌に優しいとそのぶん洗浄力は落ちてしまうわ。どっちを選ぶかは目的次第ね。

ノニオン界面活性剤

のぞみ

最後はノニオン界面活性剤。これは4つのグループのなかで一番安全性が高いものよ。よく見かけるのはポリオキシエチレンアルキルエーテルかしら。

たくみ

安全性が高いってどれくらい?

のぞみ

赤ちゃんの洗濯洗剤に使われるくらい!あとはおしゃれ着用の洗濯洗剤や、バターやアイスクリームの乳化剤として使われることもあるの。

たくみ

食べ物にも!?界面活性剤って奥が深いなぁ…。

まとめ

のぞみ

というように界面活性剤にも種類があって、刺激の強さや安全性が違ってくるの。

たくみ

僕が感じていた界面活性剤イコール怖いものっていうのは、ごく一部の界面活性剤のことだったんだね。

のぞみ

そうね、界面活性剤も日々改良が重ねられていて、昔のものと比べたらだいぶ安全性の高いものになっているわ。それにカチオン界面活性剤やアニオン界面活性剤も、悪いことだけじゃないわ。刺激が強いということは、除菌ができたり汚れをしっかり落とすということ。一番大事なのは、目的に合わせて使い分けていくことよ!

たくみ

そうだね、もっと界面活性剤のことを勉強してみるよ。

のぞみ

いろいろチェックしてみてね。それでは、ここまで見てくださりありがとうございました。またお会いしましょう~♪

ABOUT ME
茂木和哉
茂木和哉
汚れ落とし研究家
1975年秋田県生まれ。20歳で温泉浴場清掃をバイトで経験。21歳で工業薬品や業務用洗剤の販売会社に就職。30歳で洗剤メーカーに転職し、1年後の秋田で独立。 独学で掃除と洗剤作りを学び、秋田からパソコン1つで情報発信を始め、自分の名前をつけた代表作「茂木和哉」を大ヒットさせる。現在ではシリーズ展開させ全国のお店に並ぶまでに。 汚れ落とし人生で得たノウハウを惜しみなく伝えるYouTubeチャンネル「茂木流掃除講座」は、チャンネル登録数30万を超える。
記事URLをコピーしました