洗剤講座

【徹底解説!】掃除のプロが泥汚れ用洗濯洗剤「ポール」を分かりやすくご紹介!【掃除術】

suura
のぞみ

こんにちは!のぞみです。

今回はミマスクリーンケアが販売している洗濯用洗剤「ポール」について解説をしていきます!

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ミマスクリーンケア
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ということで早速本編へ移りましょう!

因みに参考にするのは…
こちらの茂木和哉(@motegikazuya)のYouTube動画です↓

「ポール」とは

初めに洗濯用洗剤「ポール」について概略を説明していきます!

泥汚れ用の洗剤

まず「ポール」とはどのような洗剤なのでしょうか?

ポールは特に泥汚れを落とすのに特化した洗濯用洗剤であり、野球少年のお母さんにとても人気です!

実際謳い文句も「泥を落とせる」という類のものが多く、やはりそれが売りであるようです
ではその謳い文句、どのようなものがあるのか見ていきましょう♪

謳い文句

先述したAmazonの商品紹介欄には…、
驚異の洗浄力! 大さじ一杯でユニフォームの「どろよごれ」からシャツの「皮脂汚れ」までスカッと落とします
低泡性ですすぎがカンタン仕上がり真っ白。泥スッキリ! !
などという記載がありました

ここから「泥だけでなく皮脂汚れも落とせること」、また低泡性なので「界面活性剤の配合量が少なかったり、消泡剤のようなものが入っていたりするかもしれないこと」が分かります


ただ、「衣類をえらばず、赤ちゃんの肌着から、ひどい汚れの作業衣まで、繊維の風合いをそこなわず洗い上げます」という紹介文については…、
絹、ウール製品には使用できません」という注意欄に若干の矛盾を感じたり…、
作業着についた「鉱物油」のようなものまで落とせるのか分からなかったり…、
など不透明な部分もありましたね

「ポール」の成分

次に本題と言ってもいい「ポール」の成分について解説していきます

まずポールの成分表示によると…、
界面活性剤(17%、高級アルコール系(非イオン)、高級アルコール系(陰イオン)、純石けん分(脂肪酸ナトリウム))
リン酸塩(P2O5として29%)
アルカリ剤(炭酸塩)
水軟化剤
漂白剤
蛍光増白剤
酵素
が入っているようです

では中でも気になる成分についてピックアップして、紹介していきましょう!

界面活性剤について

まず3種類も入っているらしい界面活性剤についてです

一番上にきている、つまり一番配合量が多いらしい成分が「高級アルコール系(非イオン)」です
こちらはノニオン界面活性剤というもので、おそらく「ポリオキシエチレンアルキルエーテル」のことだと思われます

また次に配合量が多い「高級アルコール系(陰イオン)」については、アニオンの「アルキルエーテル硫酸エステルナトリウム」、あるいは同じくアニオンの「アルキル硫酸エステルナトリウム」のどちらかだと思われます
こちらは皮脂汚れに働きかけるタイプの界面活性剤であり、ほとんどの洗濯用洗剤に配合されている成分ですね♪


そして最後に「純石けん分(脂肪酸ナトリウム)」ですが、こちらはその名の通り石けんです
因みに石けんは水の硬度が高いと働かないため、それをカバーするべく「水軟化剤」が入っているものと思われます

リン酸塩

本項目において一番注目すべき成分はこちらの「リン酸塩」でしょう!
これが入っているため、ポールはいわゆる「有リン洗剤」と呼ばれる洗剤となります
リン酸塩は衣服から泥を引き離す分散効果が期待できる成分であり、原価も安いため、消費者からもメーカーからもとても助かる洗浄剤となっています

ただこの有リン洗剤に対して、中には悪いイメージをもっている方も多いと思われます
というのも昔は排水された有リン洗剤がプランクトンやバクテリアの餌となり、彼らが一気に繁殖していました
これにより湖面にアオコや赤潮のような状態が発生し、水中に太陽光が射さなくなることで、多くの水草が光合成を行えず死んでいました

また光合成が行われないということは、水中の酸素が減るため魚なども全滅です

このように有リン洗剤は環境に対して悪影響を及ぼす可能性があったのです
しかし現在、日本の下水普及率は他国と比較しても非常に高く、ゆえにリン酸塩がそのまま野に放たれることは基本的にあり得ません
よって今日では、有リン洗剤が与える環境への悪影響をあまり気にする必要はないと思われます

蛍光増白剤

最後に紹介するのは「蛍光増白剤」です
こちらはすすいだ後も服に付着して残り、光を反射することによって洗いあがりを白く見せる成分です
野球の白いユニフォームを綺麗にできる洗剤ということで、これは商品コンセプト的にもしっくりくる成分ではないでしょうか


ただ…、
洗剤残りすること前提で配合されている蛍光増白剤が、赤ちゃんの肌に全く影響を与えないのか不安だったり…、
作業着や他の衣類など、色物に対して蛍光増白剤が残るとどうなるのかよくわからなかったり…、
などいくつかの疑問点も感じられます

まとめ

いかがでしたか?
今回は泥汚れ用洗濯洗剤「ポール」について分かりやすく解説をしてきました!

因みに泥汚れを落とせる洗剤というと、茂木さんも「泥汚れ落とし」という洗剤を製造・販売していらっしゃいました

こちらはリンが含まれていない、いわゆる無リンの泥汚れ用洗剤です

昔温泉の源泉ポンプ内に発生する水垢対策として導入していた分散剤から発想を得て、茂木さんが開発したものらしいです
なのでかなり思い入れがあるとおっしゃっていましたが、残念ながら現在は製造中止となっています
また再版されたらこちらも使ってみたいものですね♪

あとこれは私事なのですが、最近「のぞみのお掃除講座」と題して掃除に関する色々な内容をお届けするYouTubeチャンネルを開設いたしました!
もしよろしければこちらの方もチャンネル登録、動画視聴のほどよろしくお願いいたしますm(__)m

ではご精読ありがとうございました!
またお会いしましょう♪

ABOUT ME
茂木和哉
茂木和哉
汚れ落とし研究家
1975年秋田県生まれ。20歳で温泉浴場清掃をバイトで経験。21歳で工業薬品や業務用洗剤の販売会社に就職。30歳で洗剤メーカーに転職し、1年後の秋田で独立。 独学で掃除と洗剤作りを学び、秋田からパソコン1つで情報発信を始め、自分の名前をつけた代表作「茂木和哉」を大ヒットさせる。現在ではシリーズ展開させ全国のお店に並ぶまでに。 汚れ落とし人生で得たノウハウを惜しみなく伝えるYouTubeチャンネル「茂木流掃除講座」は、チャンネル登録数30万を超える。
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