のぞみの記事

【ナチュラルクリーン】石鹸が苦手な3つこと【掃除術】

suura
のぞみ

こんにちは!のぞみです。

先日「【コスパ抜群!】固形石鹸で作る安心安全な拭き掃除用水石鹸の作り方!【掃除術】」という記事を出しましたが、その中で自作水石鹸のメリットとデメリットに関する内容もお届けしました

もちろん石鹸は安全性が高く、コスパもいいという大きなメリットがありますが、一方デメリットもあります
そこで今回は石鹸のもつ短所に関して、詳しく解説していきたいと思います!

因みに参考にするのは…
こちらの茂木和哉(@motegikazuya)のYouTube動画です↓

石鹸が苦手なこと

石鹸はアルカリ性ですが、その度合いはあまり高くないため、お子さんのいる家庭や肌の弱い女性でも安心して使ってもらえるというメリットがあります
またコストパフォーマンスもよく、お財布にも優しいです
しかし良い点があれば必ず悪い点があります
では石鹸が掃除において苦手とするのはどのようなことなのでしょうか?

薄すぎると泡立たない

先述した固形石鹸で水石鹸を作る、という内容の記事の中で…
「はったお湯に、混ぜるとギリギリ泡立つくらいの量の石鹸を削って入れる」
という製作工程があります
これによって丁度良い洗浄力の溶液(水石鹸)を作ることができます

しかし溶かす石鹸の量が少ないと泡立つことはありません
石鹸が泡立たない、ということは洗浄力を発揮しないということです
つまり固形石鹸から水石鹸を作る場合、あるいは水石鹸を薄めて使う場合、水の量が多すぎると洗浄力がなくなってしまう、というのが1つ目のデメリットになります

ただこの件に関しては石鹸と水の配合割合を調整すればいい話なのであまり気に留めなくてもよいでしょう
実際泡立つようになるまでに必要な石鹸の量もあまり多くないですし

pHが低いと泡立たない

石鹸は弱アルカリ性であり、pHは約8です
しかし石鹸の性質として、液性が中性以下(pH7以下)になると洗浄力を失うのです
動画内ではこの性質を示すための実験が行われました
コップを二つ用意し、そこに同量の水と同量のお酢(酸性の溶液)をそれぞれ入れます
そして左側のコップには水石鹸(「白いなまはげ」)、右側のコップには中性洗剤(「キュキュット」)をそれぞれ同量入れます

初めは水石鹸と中性洗剤の配合量が多すぎたせいか、左側のコップに泡立ちが見られたり、右側のコップが濁ったりしていますが、この後同じ量ずつお酢を追加で入れていました
最終的に左の溶液がpH6(酸性)になるころには、左のコップ内は泡立たなくなり、白く濁りました(この濁りは「酸性石鹸」という汚れです)
しかし右のコップ内は泡立ちが見られます

このように界面活性剤が多く含まれた中性の洗剤ならば、いくら溶液の液性が酸性になろうとも界面活性作用によって泡立ちが起き、ある程度の洗浄力を保つことができます♪
しかし石鹸に関しては、pHが中性以下になってしまうと洗浄力が失われ、泡立たなくなります

実験以外でもこのことは証明できます
例えば石鹸で体を洗っていると、いつの間にか泡立ちがなくなってしまうことってありますよね
あれは体の表面にある皮脂や油分(共に酸性)が、石鹸と混ざった結果液性が中性以下になり、洗浄力が失われて起こる現象なのです!

よって酸性のひどい汚れに対しては、石鹸による洗浄が不向きである一方、どこででも洗浄力を発揮する合成洗剤の使用は向いている、ということが分かりましたね…
ただし逆に言うと、どこででも作用しない、弱アルカリ性であるからこそ、石鹸は安全性が高い、とも考えられるので、一概にどちらが良い、悪いとは判断できません

硬度が高いと泡立たない

最後に紹介する石鹸のデメリットは、一緒に使う水に関する内容です
固形石鹸にしろ、水石鹸にしろ、お使いになる時は水を併用すると思いますが、その水に含まれるミネラル分(硬度分)が多いと、石鹸の泡立ちを阻害します!

実際皆さんも、温泉で石鹸を使用した際、あまり泡立たなくて使いにくかった、という経験をしたことがないでしょうか?
あれは温泉という硬度分の高いお湯と石鹸を併用したために起こっていた現象なのです!

なおこの内容に関しても動画内で実験をしたのですが、あまり上手くいきませんでした

上の画像は、左側のコップには普通の水道水、右のコップには浄水器を通し、硬度分をある程度下げた水道水を入れ、これらに同量の水石鹸(「白いなまはげ」)をそれぞれ加え混ぜたその結果です
予想では硬度分の高い左側の溶液の方が泡立たず、かつ白い濁りも濃くなると思っていたのですが、正直左右のコップであまり中身に差はなかったです

実験で使用した水道水が秋田という、全国的にも水道水の硬度分が低い地域の水を使ったため起こったのだと思いますが、少々残念です…
ただし先述した温泉をはじめ、沿岸の地域では水道水の硬度分が高い区域もありますので、そのような場所で石鹸を使う際には、硬度分にも気を配ってお掃除するとよいでしょう♪

まとめ

いかがでしたか?
今回は安心安全でコスパも抜群な石鹸について、これのデメリットを紹介してきました!

結論としては、洗浄力が発揮されなくなるような場面も多いものの、そうならないように使い方を工夫すれば十分使用できる、といった具合です
しかもその工夫というのもあまり大変な内容ではないので、この点も評価できますね♪
特に今回実験に使った茂木和哉シリーズの「白いなまはげ」をはじめとした水石鹸は、安全性や洗浄力の面でとても優秀なので、是非ご購入を検討されてみてはいかがでしょうか?
(下記には「白いなまはげ」のリニューアル品である「シャボンの泡」の商品ページを掲載しております)

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ではご精読ありがとうございました!
またお会いしましょう♪

ABOUT ME
茂木和哉
茂木和哉
汚れ落とし研究家
1975年秋田県生まれ。20歳で温泉浴場清掃をバイトで経験。21歳で工業薬品や業務用洗剤の販売会社に就職。30歳で洗剤メーカーに転職し、1年後の秋田で独立。 独学で掃除と洗剤作りを学び、秋田からパソコン1つで情報発信を始め、自分の名前をつけた代表作「茂木和哉」を大ヒットさせる。現在ではシリーズ展開させ全国のお店に並ぶまでに。 汚れ落とし人生で得たノウハウを惜しみなく伝えるYouTubeチャンネル「茂木流掃除講座」は、チャンネル登録数30万を超える。
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