風呂釜洗浄を自作洗剤でチャレンジ!変色したときの対処法も

60秒で読める!AI記事要約
風呂釜洗浄を「ジャバ」の成分を参考にした自作洗浄剤で行う方法を紹介しています。
「ジャバ」の成分には過炭酸塩(酸素系漂白剤)、キレート剤(クエン酸塩)、安定化剤、漂白活性剤、界面活性剤が含まれています。
過炭酸ナトリウム(例:「酸素の泡」)や漂白活性剤「ホワイトオキシパレード」を使い、洗浄力を向上させます。
キレート剤と界面活性剤の役割としては、液体洗濯洗剤「アリエール超抗菌ジェル」を採用し、「ジャバ」に似た効果を再現しました。界面活性剤には皮脂汚れを落とす作用と、過炭酸ナトリウムの洗浄力を高める働きがあります。
使い方はお湯を40℃にし、洗剤を溶かして配管洗浄モードで循環させ、2時間放置します。
過炭酸ナトリウムは40~50℃で最適に働き、酸素の泡で汚れを分解してくれます。
もし洗浄後にバスタブが変色してしまったら、酸性洗浄剤「なまはげお風呂用」や還元剤「茂木和哉サビ落とし」で対処します。記事では「トイレのルック」や「サンポール」でも変色を元に戻せるかを検証しています。
最後に配管やバスタブをしっかりすすぎ洗いして仕上げます。自作洗剤の使用は自己責任ですが、効果的な掃除が可能です。

こんにちは!のぞみです。
風呂釜洗浄といえば、「ジャバ」を使う人が多いかもしれませんね。
今回は「ジャバ」の成分を参考にしながら、いくつかの洗剤を組み合わせてつくった自作洗浄剤で風呂釜掃除をしてみたいと思います!
ちなみに今回参考にしたのは、こちらの茂木和哉(@motegikazuya)さんのYouTube動画です!
ジャバの成分を確認
まずは「ジャバ」の成分をみていきましょう。
パッケージには「過炭酸塩、キレート剤(クエン酸塩)、安定化剤(硫酸塩)、漂白活性剤、界面活性剤(アルキル硫酸エステルナトリウム)」とあります。
1つ目の過炭酸塩というのは酸素系漂白剤のことですね。
過炭酸ナトリウムとして普通にお店で購入することができます。
たとえば「過炭酸ソーダ」だったり、「酸素の泡」のような酸素系漂白剤があります。
今回は会社の原料在庫に過炭酸ナトリウムがあったのでそれを使っていきますね!
「ジャバ」の成分の4つ目にあった漂白活性剤は、「ホワイトオキシパレード」を使っていきます。
漂白活性剤はなくてもいいのですが、入れると過炭酸ナトリウムの効き目をよくしてくれるのであったほうがいいですね!
「ジャバ」の成分の3つ目にあった安定化剤(硫酸塩)は、増量剤のような役割なので今回は使いません。
つぎに、キレート剤(クエン酸塩)と界面活性剤(アルキル硫酸エステルナトリウム)は、よく洗濯洗剤に使われています。
最近の洗濯洗剤にアルキル硫酸エステルナトリウムが使われているものはあまりないので、少し洗浄力は落ちてしまうのですが似たはたらきをしてくれるアルキルエーテル硫酸エステルナトリウムで探しました。
お店に行く前にいろんな洗濯洗剤を下調べして……クエン酸塩とアルキルエーテル硫酸エステルナトリウムが含まれているのは、液体の「アリエール超抗菌ジェル」でしたのでそれを使います!
アリエールの成分を確認
せっかくなので液体の「アリエール超抗菌ジェル」の成分を見てみましょう。
ボトルをみると……あれ!?界面活性剤のところに、アルキルエーテル硫酸エステルナトリウムが書かれていませんね。
ポリオキシエチレンアルキルエーテルと直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩しかありません。
それにキレート剤のクエン酸塩も書かれていませんね。
この洗剤を買いに行く前にみた公式webサイトの成分表示では、水の次に多く含まれているのがアルキルエーテル硫酸エステルナトリウムでした。
またキレート剤のクエン酸塩も8番目に書かれていました。
公式webサイトを見たときからお店に買いに行くまでのあいだにリニューアルがされたのか……。
もちろんボトルには、すべての成分は書かれていません。
リニューアルがされていたとしても、多少は「ジャバ」で使われているアルキルエーテル硫酸エステルナトリウムは入っていると思います。
なので今回は、用意した洗濯洗剤で風呂釜掃除をしていきますね!
お風呂の取扱説明書を確認
我が家のお風呂はTOTOのサザナなのですが、お掃除の前に取り扱い説明書をみてみましょう。
風呂釜掃除の目安としては月に一回とありますね。思ったより高頻度でびっくりしました……!
風呂釜用洗浄剤を使ってくださいとありますが、別のページには写真付きで洗剤が紹介されています。
「ジャバ」も紹介されていますし、やっぱり定番の洗剤なんですね~!
風呂釜掃除の準備
それではバスタブにお湯を貼って、風呂釜掃除の準備をしていきましょう。
お湯の温度を40度に設定し、風呂釜の穴が隠れるくらいまでお湯をはっていきます。
ところでわたしは風呂釜のカバーをラジオペンチで取り外してお掃除することがあります。
もちろん外すことはメーカーさんは認めていないやり方になるのですが……奥までしっかり洗うことができるんですよね。
今回は約半年ぶりのお掃除で、そこまで目立った汚れはないと思うのでカバーは外さずそのままお掃除していきます!
配管洗浄モードにして洗剤をいれていく
バスタブにお湯を貼れたら配管洗浄モードをオンにして、中のお湯にぐるぐると水流を作ってもらいます。
そして洗濯洗剤の「アリエールジェル」を10グラムくらい入れていきます。
界面活性剤がつかわれているものといえば食器用洗剤もありますが、食器用洗剤だと泡立ちがよすぎるんですよね。
あまりもこもこ泡になっても洗剤残りが気になりますし、洗濯洗剤を使っていきます!
もちろん風呂釜洗浄には「ジャバ」のような市販の洗剤をつかうことが推奨されています。
今回のように自作洗剤でお掃除するのはメーカーさんとしては想定外で自己責任での使用となるのでご注意くださいね。
バスブラシで洗剤を軽く混ぜたら、過炭酸ナトリウム200グラム、「ホワイトオキシパレード」も10グラム混ぜます。
「ホワイトオキシパレード」は過炭酸ナトリウムの1~10%入れるのが目安となっています。
プロの業者さんも汚れ落ちをよくするために使っているアイテムで、温度が下がりやすい時期やお湯をたくさん使えないときでも過炭酸ナトリウムの効き目をアップしてくれます。
より効果的にお掃除したい!という人はぜひ使ってみてくださいね。
使っている過炭酸ナトリウムが少し古いのでしっかり効いてくれるか気になるのですが……しっかり泡立ってくれていますね。
界面活性剤と過炭酸ナトリウムを一緒に使うと、泡の状態がよくなります。
界面活性剤自体に皮脂汚れを落とすはたらきがありますし、過炭酸ナトリウムの洗浄力をより高めてくれるはたらきもあるんです。
なので「ジャバ」にも両方入っていましたし、今回の自作洗剤にも入れてみました!
混ぜていくと過炭酸ナトリウムの酸素の泡がブクブクと出てきました。
あとはこのまま放置するだけですね!
過炭酸ナトリウムはお湯の温度が40~50度のときによく働いてくれます。
今回は「ホワイトオキシパレード」も入れているので多少温度が下がっても大丈夫かとは思いますが……できればバスタブにフタをしてお湯の温度が下がらないようにするといいですね。
温度が下がらないようにするといいのは「ジャバ」を使うときも同じです。
以前茂木さんが、「ジャバ」を使って風呂釜掃除をするときのポイントをお話してくれました。気になるかたは是非茂木さんの動画を見てみてくださいね!
2時間放置して配管洗浄
洗浄液をつけてから2時間が経ちました。
いまの洗浄液のようすは……泡はほとんど消えていますね!半年ぶりのお掃除なのですが、そこまで目立った汚れは出てきていません。
ここでもう一度配管洗浄モードをオンにして、配管の中の汚れを外に出していきます。
2時間つけておいたことで配管の内側についた汚れも緩んでいるはずですからね~!
配管洗浄モードが終わったら、せっかくなのでバスブラシでバスタブを洗っていきます。
汚れが付きやすい水面ラインは念入りにこすり洗いをします!
あとは排水をしていきましょう!
過炭酸ナトリウムにも種類がある!?
今回は原料倉庫にあった過炭酸ナトリウムを使いましたが、普段の風呂釜洗浄では「酸素の泡」という酸素系漂白剤を使うことが多いです。
実は過炭酸ナトリウムにも種類があって、「酸素の泡」にはゆっくりと溶けていく過炭酸ナトリウム、すぐに溶けていく過炭酸ナトリウムの2種類が配合されています。
溶けるスピードの違いは、過炭酸ナトリウムの粒がコーティングされているかどうか!
お湯に溶かすとまずはコーティングされていないほうの過炭酸ナトリウムが溶け、すぐに酸素の泡がでてきて汚れにはたらきかけてくれます。
そしてある程度時間がたつと、今度はコーティングされているほうの過炭酸ナトリウムが溶けだし、じっくりと汚れにはたらきかけてくれます。
過炭酸ナトリウムはどれも、時間をかけてじっくり汚れを落としていきますよね。
つまり「酸素の泡」は、お掃除直後から最後まで、ずっと酸素の泡が汚れに働きかけてくれるというわけです!
今回は違う洗剤を使いましたが、「酸素の泡」なら風呂釜洗浄にも効果的に使えるので、ぜひチェックしてみてくださいね。
バスタブが変色したときはどうすればいい?
風呂釜洗浄の液を抜いてみると……バスタブの底面が変色してしまいました!
バスタブの底面が変色してしまったのは、過炭酸ナトリウムが溶け切らずに溜まってしまったからです。
洗剤を入れる前に配管洗浄モードをオンにしてお湯に水流を作ったり、洗剤をバスブラシでかき混ぜたりと、一か所に固まらないような工夫はしたのですが、それでも変色はしてしまいましたね。
どうしても長時間放置していると、一か所に洗剤が固まってしまうのかもしれません。
ですがもし黄ばんだとしても、落とし方がわかっていれば怖くありません!
バスタブが変色してしまったときも焦らず、酸性洗浄剤で落としていきましょう。
いつもは「なまはげお風呂用」で落としているのですが、ちょうど洗剤を切らしてしまったので、実験的に「トイレのルック」で落としてみます!
トイレ用の洗剤ですし用途外になるので、みなさんはお風呂掃除用の「なまはげお風呂用」を使ってくださいね。
「トイレのルック」を変色したところに垂らしバスブラシでこすってみると……「なまはげお風呂用」なら付けてすぐ変色が戻るのですが、「トイレのルック」だと戻ってくれません。
今度はもっと酸性度が強い「サンポール」を使ってみましょう。
もちろん自己責任になりますしみなさんはマネしないでくださいね。
「サンポール」を垂らしてバスブラシでこすってみると……こちらも変色は元に戻りません。
2分ほど放置してみても特に変わりはありませんね。
つぎは還元剤の「茂木和哉サビ落とし」を使ってみます。
こちらももちろん、変色や傷みのリスクはゼロではありません。バスタブに使うのは自己責任でお願いしますね。
カメラ越しだとわかりにくいかもしれませんが……「なまはげお風呂用」を使うときよりもゆっくりではありますが、こすっていると色が少しづつ戻ってきました。
過炭酸ナトリウムによるバスタブの変色は、いつも酸性洗浄剤の「なまはげお風呂用」で戻すことができていたのですが、酸が強い「トイレのルック」や「サンポール」でも戻すことができなかったのは初めての経験でした。
それでも「茂木和哉サビ落とし」のような還元剤で落とすことができてよかったです。
しっかりとすすぎ洗い
最後にすすぎ洗いをしていきます。
お湯をはるボタンを押すと配管の内側からお湯が出てくるのですが、これは配管に残っていた洗浄液なのでしっかり流して出していきます。
つぎはバスタブに栓をして、風呂釜の穴の上まで水を張りましょう。
ここでお湯を使ってしまうとタンクのお湯が少なくなり、お風呂に入るときにお湯が出ない!となるとこまるので、すすぎ洗いには水を使います。
シャワーを使って風呂釜の穴の上まで水をためていきますね。
そして配管洗浄モードをオンにして、配管の中までしっかりすすいでいきましょう!
このすすぎ洗いの行程を2回やっています。1回でも十分なのかもしれませんが、洗浄液が残っているときになってしまいますからね。
配管から泡が出てこなくなるまでやっておきましょう。
今回はじめて洗濯洗剤で風呂釜洗浄をしてみましたが、「アリエール」特有の香りが少しだけありました。
すすぎの段階ではそれほど香りませんが、人によっては気になるかもしれませんね。
また「アリエール」には蛍光増白剤が使われています。
できれば蛍光増白剤は使われていないほうが安心して使えますよね。
「ジャバ」に成分が似ていつつ、蛍光増白剤がつかわれていない洗剤がないか、これからも探していこうと思います。
もっと効率的に風呂釜掃除をするなら
ここまで自作の洗剤を使って風呂釜洗浄をする様子をお届けしました。
自己責任にはなりますが、しっかり汚れを落とすことができましたね。
おそらく風呂釜洗浄には「ジャバ」を使っている人が多いかと思います。
「ジャバ」を使った風呂釜洗浄のやり方やポイントについては、茂木さんが紹介してくれていますのでぜひチェックしてみてくださいね。
また酸素系漂白剤といえば「オキシクリーン」も定番ですね!
「オキシクリーン」を使った風呂釜洗浄のやり方も、茂木さんが紹介してくれています。ぜひこちらも併せてご覧ください♪
今回はじめて自作洗剤で風呂釜洗浄をやってみましたが……もしかしたら洗浄力は「ジャバ」よりも高いかもしれません。
その理由の1つが、過炭酸ナトリウムの量が多いこと。
バスタブの中の洗浄液の酸素濃度は「ジャバ」よりも濃いので、そのぶん汚れもよく落ちてくれます。
また漂白活性剤に「ホワイトオキシパレード」を入れましたが、かなりたっぷりめに入れました。
「ホワイトオキシパレード」は「酸素の泡」と一緒に使うこともできるので、より効率よく掃除したい人はぜひ使ってみてくださいね。
また洗剤の話ではありませんが、どうせ風呂釜洗浄をするならグレーのカバーは外したほうがよく汚れが落ちます。
カバーを外すのはメーカーさんとしてはNGで自己責任になってしまいますが……奥までしっかり洗いたいなら、外して洗うのが一番ですよ~!
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は「ジャバ」を参考にした自作の洗剤で、風呂釜掃除をしてみました。
メーカーさんとしてはおすすめしていないやり方にはなりますが、この洗剤はこんな役割があるんだ、こんな手順でお掃除していけばいいんだ、などと参考になればうれしいです。
また、YouTubeチャンネル「のぞみのお掃除講座」では、お掃除にまつわるいろんな情報をお届けしています。
こちらの動画もみてもらえると嬉しいです!
さらに自分にあったお掃除法を見つけたいという方は、「汚れ落とし研究家 茂木和哉のラクラク掃除術」を読んでみてくださいね。
茂木さんがお掃除ノウハウを、わかりやすくまとめてくれていますよ~!
それではここまで読んでくださり、ありがとうございました。
またお会いしましょう~♪