のぞみの記事

【アルカリ講座】強アルカリ性の「ウルトラアルカリ電解水」と他のアルカリ剤を比較解説!【掃除術】

suura
のぞみ

こんにちは!のぞみです。

今回はこちらの…、

リアルメイト(REALMATE)の「ウルトラアルカリ電解水について紹介します
こちらはその名の通り他のアルカリ電解水よりも高いアルカリ度を誇る、ウルトラなアルカリ電解水となっています!
しかし実際他のアルカリ洗浄剤とどの程度差があるのでしょうか?

今回はウルトラアルカリ電解水の紹介を通して、他のアルカリ剤についても簡単に取り上げていきたいと思います!

因みに参考にするのは…
こちらの茂木和哉(@motegikazuya)のYouTube動画です↓

ウルトラアルカリ電解水

まずは今回の主役であるウルトラアルカリ電解水について取り上げていきます!

謳い文句

パッケージに記載のある謳い文句を中心にこの製品が一体どのようなものなのか、探っていきたいと思います!
初めに気になったのが、ノズル部分に張られた…、

このシールの内容です!
ここには「一般的な電解水に比べ5倍のパワー!!」と書かれています

一般的なアルカリ電解水のpHは大抵「12.5」くらいです
一方このウルトラアルカリ電解水のpHは「13.2」と表記されており、pHとは水素イオンの量を示す“指数”の値なので、確かに0.7高いだけでも洗浄力にはかなりの違いがあると思われます

(具体的に5倍かどうかは定かでないですが…)

また同じくシールには「界面活性剤不使用だから2度ぶき不要」と記載があります
これに関しては、そもそもアルカリ電解水という洗浄剤には基本的に界面活性剤が入っていないため、あまり差別化にはつながりません
ただ強いて言うなら他のアルカリ電解水よりアルカリ度が高いため、洗剤残りしないよう普段より注意が必要である、ということくらいでしょうか?

安全性について

先述した通り他のアルカリ電解水よりもpH値が高いということは、その分使い方を誤ると危険という意味でもあります

なおパッケージには「水から生まれた」とありますが、アルカリ電解水は食塩水を電気分解することで生じるものなので、安全性の高さには直結しません

ただしこれは他のアルカリ電解水にも言えることですが、界面活性剤が入っていないため拭き残りのリスクは、界面活性剤が入っている合成洗剤などよりは低いと言えるでしょう
油汚れ(酸性)などが大量にある場所ならば、やがて中和され危険性も低くなると思われます

また用途からして1度に大量に使うことはほぼないですし、使っても住まいの除菌や拭き掃除などでしょう
よって他の合成洗剤や石鹸と違い、生活排水という面で環境に与える影響は少ないと思われます
ただしこれもこのウルトラアルカリ電解水ならではの長所ではないですね…

他のアルカリ剤

ここまでウルトラアルカリ電解水について、他のアルカリ電解水との違いをメインに内容をお伝えしてきました
ではここからはアルカリ電解水以外のアルカリ剤についても触れてきましょう!

初めに主なアルカリ剤のpH値の一覧表をご覧くださいm(__)m

このようになっています!(水で1%に薄めた場合の値だと思ってください)

ではこれらの物質をそれぞれピックアップしてお伝えしましょう♪

水酸化カリウムと水酸化ナトリウム

まず水酸化カリウムと水酸化ナトリウムについてですが、この2つの物質は非常に似ており、pH値もあまり変わりません
ただし水酸化カリウムの方は水に溶けやすく、一方水酸化ナトリウムは水に溶けにくいです
よって液体石鹸には水酸化カリウム、固形石鹼には水酸化ナトリウムがよく使われます


また先程紹介したウルトラアルカリ電解水の成分表には…、
アルカリ電解水(水酸化カリウム 0.09%)
という表記がありました

他の有名なアルカリ電解水の場合は大抵…、
アルカリ電解水(水酸化ナトリウム 0.18%)
と記載があるので、その点でも押さえておきたい成分でしょう

メタケイ酸ソーダ

表の上では、水酸化カリウムと水酸化ナトリウムに次いでpHの高いメタケイ酸ソーダ
しかしあまり聞き馴染みのない成分かと思われます

しかしこのアルカリ剤は非常に優秀で、実際茂木さんは自身が販売する「なまはげ 油汚れ用」や業務用洗剤の「青天狗」などに配合しておられます

created by Rinker
茂木和哉

このメタケイ酸ソーダの優秀な点は他のアルカリ剤にない防錆効果が期待できる点です!
他のアルカリ剤だと金属に使った場合変色を起こしやすいですが、メタケイ酸ソーダならば、ケイ酸の被膜ができるため金属を傷めず、しかも錆を防ぐことができます♪

次亜塩素酸ナトリウムと過炭酸ナトリウム

この2つはいわゆる漂白剤によく用いられるアルカリ剤です
次亜塩素酸ナトリウムは塩素系漂白剤に、過炭酸ナトリウムは酸素系漂白剤としてよくお世話になりますね♪

次亜塩素酸ナトリウムは漂白力が高い分、安全性の低さや素材への悪影響が及びやすい点がネックとなり、
一方過炭酸ナトリウムはナチュラルクリーンの1つとされるほどに安全性は高いですが、塩素系漂白剤ほどの漂白力はありません

実際漂白力の強弱がpH値の違いからも見て取れますね

その他のアルカリ剤

最後に炭酸ナトリウム、セスキ炭酸ナトリウム、重曹について簡単に紹介しましょう♪

まず炭酸ナトリウムについてですが、茂木さん曰く「あまりクローズアップされないものの、結構優秀なナチュラルクリーン洗浄剤の1つ」なのだとか
例えば洗濯をする際に少しアルカリ度を上げたくなったら、少量加えるだけで済んでコスパがいいです

ただし使う量次第ではそれなりに危険性もあるpH値ですから、注意は必要でしょう

また重曹については言わずもがな、ナチュラルクリーンの代表のような洗浄剤です
8.2と弱アルカリ性という分類ですが、沸騰したお湯に混ぜることでもっと高いアルカリ度を実現したり、粉をクレンザー代わりに使って軽度のコゲを落としたりなど、汎用性も高いです♪

そしてよく取りざたされているセスキ炭酸ナトリウムですが、実は炭酸ナトリウムと重曹が混合している物質です
なのでpHも中間の値となっているのでしょう
9.8というのは油汚れに対してギリギリ効くくらいの絶妙な値であるため、ある程度の安全性をキープしつつ、アルカリ剤を使いたい方にはおすすめです

まとめ

いかがでしたか?
今回はリアルメイト(REALMATE)の「ウルトラアルカリ電解水」に関して取り上げ、また色々なアルカリ剤についての比較をお届けしました!
今後の皆さんのアルカリ剤選びの参考になれば幸いです♪

なおウルトラアルカリ電解水をアレンジして、使いやすい洗剤を作るという内容の記事もありますので、よければそちらも併せてお読みくださいm(__)m

ではご精読ありがとうございました!
またお会いしましょう♪

ABOUT ME
茂木和哉
茂木和哉
汚れ落とし研究家
1975年秋田県生まれ。20歳で温泉浴場清掃をバイトで経験。21歳で工業薬品や業務用洗剤の販売会社に就職。30歳で洗剤メーカーに転職し、1年後の秋田で独立。 独学で掃除と洗剤作りを学び、秋田からパソコン1つで情報発信を始め、自分の名前をつけた代表作「茂木和哉」を大ヒットさせる。現在ではシリーズ展開させ全国のお店に並ぶまでに。 汚れ落とし人生で得たノウハウを惜しみなく伝えるYouTubeチャンネル「茂木流掃除講座」は、チャンネル登録数30万を超える。
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