のぞみの記事

【徹底解説】花王(Kao)の洗濯洗剤「粉末ニュービーズ」を掃除のプロが分かりやすく解説!【掃除術】

suura
のぞみ

こんにちは!のぞみです。

皆さんは洗濯用洗剤にどのようなものを使われていますか?


洗濯用洗剤にも色々な種類がありますよね!
洗浄力が強いものや手肌に優しいもの、ドラム式専用のものなど多種多様です
しかし1つの大きな分岐として「液体タイプ」と「粉末タイプ」という分類がありますよ

そこで今回は花王(Kao)の洗濯用洗剤「粉末ニュービーズ」について、液体タイプとの違いを加味した比較解説を行っていきたいと思います!

因みに参考にするのは…
こちらの茂木和哉(@motegikazuya)のYouTube動画です↓

なお以前液体タイプのニュービーズについても取り上げたので、ご興味ある方はそちらの記事もお読みくださいm(__)m

2種類の粉末ニュービーズ

粉末ニュービーズには2021年の9月まで2種類のタイプが販売されていました
ではこの2種類の粉末洗剤について、それぞれの比較や液体タイプとの違いについて紹介しましょう♪

普通の粉末ニュービーズ

まずスタンダードなタイプの粉末ニュービーズについてです!

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コンセプトと特徴

まずこの洗剤のコンセプトですが、公式サイトによると…、
「みずみずしく新鮮なすずらんの香りをぎゅっと凝縮。洗うとき、干すとき、たたむときにさわやかな香りが広がります。色柄物にも安心な漂白剤入りで、落ちにくい黄ばみ・くすみまでスッキリ落し、きれいな白さに。部屋干しのイヤなニオイも防ぎます。ドラム式洗たく機にも使えます。」
と記載がありました

また3つの特徴として…、
蛍光剤無配合。きなりや淡色の衣料も本来の色合いそのままに洗い上げます
すすぎは2回をおすすめします
すずらんの香り
という文言もありましたね

(引用:「花王|製品カタログ|ニュービーズ [大]」2022年1月1日確認)

ここで注目すべきポイントは「香り推し」ということと「漂白剤入り」ということの2点でしょう

まず香りについてですが、コンセプトでも特徴でもすずらんの香りであるということが念押しされており、かなりこだわりの強い箇所であることが想像できます
なおこれは液体タイプのニュービーズのボトルにも香りにこだわっているらしい文言が記載されていたので、その点は同じですね♪

ただし漂白剤に関しては液体のニュービーズには含まれていない成分です
コンセプトを見るに、色柄物にも使える漂白剤ということでおそらく過炭酸ナトリウムだと思われます
漂白剤は部屋干し臭を防いだり、継続的な使用によって洗濯槽の汚れを防いだりするのでとても優秀です!

液性と成分について

では次に液性や配合されている成分について見ていきましょう

まず液性ですが、粉末ニュービーズは弱アルカリ性となっています
液体タイプのニュービーズは中性なのでこれは大きな違いですね
洗濯で落としたい皮脂や油汚れは基本的に酸性の汚れであるため、アルカリによっている方が中和による洗浄が期待できます!


ただしアルカリ度が高すぎると、記事への負担が大きくなったり、洗剤残りした時の手肌への刺激が強くなったりします
なので弱アルカリ性というのがちょうどよい落としどころだったのでしょうか?

また成分に関しては…、
界面活性剤[21%、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム、ポリオキシエチレンアルキルエーテル]
アルカリ剤(炭酸塩)
水軟化剤(アルミノけい酸塩)
工程剤(硫酸塩)
分散剤
漂白剤
酵素
という表記がパッケージにありました

初めに注目したいのが界面活性剤の種類と表記の順番です
家庭用品品質表示法によって「より多く入っている成分ほど上に記載する」という決まりがあります

よって粉末ニュービーズには「直鎖アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム」が1番多く含まれている界面活性剤であることが分かりますね!
よってアニオン界面活性剤というかなり洗浄力の高い界面活性剤の1種である「直鎖アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム」が主成分であり、サブとして「ポリオキシエチレンアルキルエーテル」が使われているようです
これだけでも洗浄力が高いことが分かりますね♪

そして先述した「漂白剤」や「酵素」なども含まれていることから界面活性剤以外の成分も洗浄力に特化しているものが多いと思われます

フレグランスニュービーズ

次に紹介するのはフレグランスニュービーズです!

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なおこのタイプは2021年の9月30日をもって製造が終了しているため、店頭の在庫がなくなり次第販売終了となるようです
ただ今回は比較のため取り上げさせていただきますm(__)m

コンセプトと特徴

まずこの洗剤のコンセプトですが、公式サイトによると…、
「きれいな白さ。つぼみエッセンス配合。消臭してピュアな香りつづく。デオドラント効果ですっきり消臭。洗い上げたせんいからつぼみ由来のみずみずしい香りがふわり咲きます。天然の柔軟剤入り。ドラム式洗たく機にも使えます。」
と記載がありました

また普通のタイプと同じく3つの特徴もあり、そこには…、
蛍光剤無配合。きなりや淡色の衣料も本来の色合いそのままに洗い上げます
すすぎは2回をおすすめします
フラワーリュクスの香り
という文言がありましたね

(引用:「花王|製品カタログ|フレグランスニュービーズ [大]」2022年1月1日確認)

書かれている内容自体は、香りの種類以外普通のタイプの粉末ニュービーズとあまり変わりません
しかし記載の順番が違います!
普通のタイプのコンセプトでは、香りの話が出てきたのちに消臭の話がされていました
一方でこちらのフレグランスニュービーズは、消臭の話の後に香りの話という順番です
もちろんその商品の1番推したいポイントを最初に書くのが普通であるため、このフレグランスタイプは消臭力が売りなのだろう、という推測ができます

液性と成分について

では次に液性や配合されている成分について見ていきましょう

まず液性ですが、普通の粉末ニュービーズと同じく弱アルカリ性となっていました

また成分に関しては…、
界面活性剤〔19%、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム、ポリオキシエチレンアルキルエーテル〕
アルカリ剤(炭酸塩)
水軟化剤(アルミノけい酸塩)
柔軟剤(ベントナイト)
工程剤(硫酸塩)
分散剤
酵素
という表記がパッケージにありました

普通のタイプとの相違点として注目すべきは、柔軟剤の有無界面活性剤の割合でしょう
特に気になるのは界面活性剤の割合の違いです
普通のタイプは21%だったのに対し、フレグランスタイプは19%となっています
どちらのタイプも水量30Lに対して21gという使用量の目安は同じであるため、洗浄力だけでいえば普通のタイプの方が高いかもしれないですね

よって洗浄力重視なら普通のタイプ柔軟剤や消臭力を求めるのならフレグランスといった具合でしょうか

粉末アタックシリーズとの違い

花王の粉末洗剤は何もニュービーズシリーズだけではありません
特に有名なところでいうとアタックシリーズにも粉末タイプが存在します
そこで最後に、アタックの粉末洗剤2種類と粉末ニュービーズの違いを分析していこうと思います!

アタック高活性バイオEX

まず紹介するのは「アタック高活性バイオEX」です!

(画像引用:「洗濯用洗剤アタック 高活性バイオEX| 花王株式会社」2021年12月31日)

液性は弱アルカリ性で、成分に関しては…、
界面活性剤〔23%、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム〕
アルカリ剤(炭酸塩)
水軟化剤(アルミノけい酸塩)
工程剤(硫酸塩)
分散剤
蛍光増白剤
酵素
という表記がパッケージにありました

界面活性剤の割合がニュービーズシリーズよりも多いですね
しかし配合されている界面活性剤の中で最も多いのは、刺激の少ない「ポリオキシエチレンアルキルエーテル」となっており、これだけだとどちらの方が洗浄力が高いがどうか判断しかねます

ただしその他の成分に関しては、普通の粉末ニュービーズと比べると、「漂白剤」が入っていない代わりに「蛍光増白剤」が入っていますね
漂白剤は生地を白くする成分である一方、蛍光増白剤は生地を白く見せる成分です
よってニュービーズの方がより本来の生地の白さに白さになるものと考えられます

アタック高浸透リセットパワー

次に紹介するのは「アタック高浸透リセットパワー」です!

(画像引用:「洗濯用洗剤アタック 高浸透リセットパワー | 花王株式会社」2021年12月31日)

液性は弱アルカリ性で、成分については…、
界面活性剤〔23%、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム〕
水軟化剤(アルミノけい酸塩)
アルカリ剤(炭酸塩)
工程剤(硫酸塩)
漂白剤
分散剤
柔軟剤
蛍光増白剤
酵素
という表記がパッケージにありました

印象としては、漂白剤・分散剤・柔軟剤・蛍光増白剤・酵素といった主成分以外の洗浄成分として有用なものがすべて入っているという印象です

よって今まで紹介した4つの花王の粉末洗濯用洗剤の中で、洗浄力を重視して選ぶならこの高浸透リセットパワー一択と言っていいでしょう

まとめ

いかがでしたか?
今回は花王の粉末ニュービーズについて、液体タイプのニュービーズや他の粉末洗濯用洗剤との比較を行ってきました!

液体タイプよりも一般的に洗浄力が高いとされる粉末タイプの洗濯用洗剤
そんな粉末タイプの洗濯用洗剤の中でも洗浄力や刺激の強弱に違いがあることが分かりましたね♪

ではご精読ありがとうございました!
またお会いしましょう♪

ABOUT ME
茂木和哉
茂木和哉
汚れ落とし研究家
1975年秋田県生まれ。20歳で温泉浴場清掃をバイトで経験。21歳で工業薬品や業務用洗剤の販売会社に就職。30歳で洗剤メーカーに転職し、1年後の秋田で独立。 独学で掃除と洗剤作りを学び、秋田からパソコン1つで情報発信を始め、自分の名前をつけた代表作「茂木和哉」を大ヒットさせる。現在ではシリーズ展開させ全国のお店に並ぶまでに。 汚れ落とし人生で得たノウハウを惜しみなく伝えるYouTubeチャンネル「茂木流掃除講座」は、チャンネル登録数30万を超える。
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