のぞみの記事

洗濯洗剤の気になる3大成分「合成界面活性剤 」「蛍光増白剤」「 合成香料」を徹底解説

nishiyama
のぞみ

こんにちは、のぞみです。

最近、弟のたくみは一人暮らしをはじめたのをきっかけに、洗濯洗剤選びにも気をつかうようになったそうです。

ただ「正直、成分をみてもいいものなのか悪いものなのかがわからない……」と話していました。

たしかにいろんな成分が含まれていますし、これはどんな働きをしているの?ってものばかりですよね。

そこで今回は洗濯洗剤の気になる3大成分「合成界面活性剤 」「蛍光増白剤」「 合成香料」について解説していこうと思います!

合成界面活性剤の特徴

界面活性剤のなかには「植物由来成分」とか「石油不使用」と書いてあるものもありますが、なにから出来ているか?よりも出来た界面活性剤の種類のほうが大切です。

「植物由来の成分で作っているから、安全な界面活性剤だ」とは言えません。

また、すべての合成界面活性剤イコール怖いもの、ではありませんよ!

なかには石けんよりも刺激が弱く肌に優しいものもありますし、マヨネーズやアイスクリームの乳化剤として使われている界面活性剤もあります。

大事なのは、界面活性剤の種類です。

界面活性剤は洗浄力が高い順に、カチオン界面活性剤、アニオン界面活性剤、両性界面活性剤、ノニオン界面活性剤の4つの種類があります。

それぞれの界面活性剤の特徴、メリットデメリットを知ったうえで、自分にあった洗剤を見つけましょう!

洗浄力重視の人におすすめの界面活性剤

スポーツをやっていて皮脂汚れがたくさんつく、洗浄力を重視したい、という人には、アニオン界面活性剤が多く含まれている洗剤がおすすめです。例えば、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム。LASとも呼ばれるものですね。

LASは非常に汚れ落ちの良い界面活性剤で、大手からでている洗剤だとP&Gさんから出ている「アリエール」やライオンさんの「トップクリアリキッド」があります。

特に「アリエール」には蛍光増白剤も入っていますから、洗い上がりがキレイになります。

蛍光増白剤については、のちほど詳しくご紹介いたします!

ここで注意してもらいたいのは刺激の強さ。

LASが含まれている洗剤は、洗浄力が高い分、肌への刺激の強さが問題となっています。

洗浄力が高い洗剤を使いたいけれど、家族の中に肌が敏感な人がいる……という場合は、すすぎの回数を増やし、洗剤残りを防ぐようにしてくださいね!

肌へのやさしさ重視の人におすすめの界面活性剤

なるべく肌に優しい洗濯洗剤を使いたい!という人はノニオン界面活性剤が多く含まれている洗剤がおすすめです。

例えば、ポリオキシエチレンアルキルエーテルがありますね。界面活性剤のなかで一番マイルドで刺激の弱い界面活性剤です。

市販されている洗剤だと花王さんの「エマール」やサラヤさんの「ヤシノミ洗濯洗剤」などがあります。

そして嬉しいのは、静電気の影響を受けず、洗い上がりのごわつきが少ないこと。

アニオン界面活性剤をつかった洗濯洗剤は、そのままだとゴワついてしまいます。だから反対のカチオン界面活性剤でできた柔軟剤を使って柔らかくしています。

髪の毛を洗うときも、アニオンのシャンプー、カチオンのリンスを使ってゴワゴワをなくしているとか。それと同じ仕組みなんですね。

ですがカオチン界面活性剤は、界面活性剤グループのなかで一番刺激が強いものですから……もし洗剤残りをしてしまうと肌トラブルを起こしやすいことは想像できますね。

なにより、柔軟剤はすすぎの工程で投入されるので、洗剤よりもずっと衣類に残ってしまいやすいんです。

だからこそ、柔軟剤がなくてもゴワゴワしないおしゃれ着用洗剤は、肌に優しいんですね。

蛍光増白剤とはどんなもの?

つぎには「蛍光増白剤」について。

「蛍光増白剤不使用」と書いてある洗濯洗剤もよく見かけますし、一体どんなもの?と気になっていた方も多いのではないでしょうか。

蛍光増白剤の役割は、衣類を真っ白に見せること。

真っ白にするのではなく、あくまで見せる、のがポイントです。

衣類に青色の染料を塗り込み、太陽光が当たったときに青白く見せてくれる効果があります。

もし落としきれなかった汚れがあっても、白くキレイに見せてくれるのがメリットですね。

ただし衣類に残ることで効果を発揮する成分ですから、常に肌に触れていることになります。

肌が弱い方であれば、控えたほうがよい成分ですね。

合成香料とはどんなもの?

3つ目にご紹介するのは、「合成香料」です。

いい香りがするのは嬉しいポイントですが……これもメリットとデメリットがあります。

合成香料も蛍光増白剤と同じように、洗ったあとの衣類に残ることで効果を発揮します。洗い上がりに残っていないと意味がありません。

また最近は「香害」「化学物質過敏症」という言葉を耳にしますね。

実際に香害や化学物質過敏症に苦しみ、健康被害を訴えている方がいらっしゃいます。

合成香料も蛍光増白剤も、それぞれの化学物質は強い毒性や発がん性はありませんが、人によってはアレルギー反応が起きてしまう、ということがあります。

いまは大丈夫とされているものでも、これからダメになる、という可能性も否定はできません。

たとえば界面活性剤では、あるときは問題ないとされていたけれど、やがて問題視されるようになった、というものがいくつかあります。

1つ目にご紹介したLASも、そもそもABSという界面活性剤が問題視されるようになって、代わりにでてきた界面活性剤です。

そして今はまた、LASの安全性が問題になっています。

ここ数年はラウリル硫酸ナトリウム、その代わりに出たラウレス硫酸ナトリウムも話題になっていますね。

問題視され使われなくなり、代わりのものが出てくる。

そしてその代わりのものの問題視され、また新しいものが出てくる……ずっとこれを繰り返すことも珍しくはありません。

なんとなく使っているものでも、本当に大丈夫なものなのか?と出来るだけ新しい情報をつかんでいくことが大切ですね。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回は、洗濯洗剤に含まれる3つの成分について、詳しくご紹介いたしました。

成分にはそれぞれメリットとデメリットがあります。正しく知ったうえで、洗剤を選んでいくことが大切ですね!

わたしもたくみに早速伝えてこようと思います♪

それでは、ここまで見てくださりありがとうございました。

またお会いしましょう~♪

ABOUT ME
茂木和哉
茂木和哉
汚れ落とし研究家
1975年秋田県生まれ。20歳で温泉浴場清掃をバイトで経験。21歳で工業薬品や業務用洗剤の販売会社に就職。30歳で洗剤メーカーに転職し、1年後の秋田で独立。 独学で掃除と洗剤作りを学び、秋田からパソコン1つで情報発信を始め、自分の名前をつけた代表作「茂木和哉」を大ヒットさせる。現在ではシリーズ展開させ全国のお店に並ぶまでに。 汚れ落とし人生で得たノウハウを惜しみなく伝えるYouTubeチャンネル「茂木流掃除講座」は、チャンネル登録数30万を超える。
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