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【逆効果!?】ホーローに塩素系&クエン酸洗浄の落とし穴【掃除術】

suura
のぞみ

こんにちは!のぞみです。

汚れを落とそうと掃除をした結果、逆に汚れが目立ってしまった、なんて経験皆さんもあるかと思います
これらは洗剤や汚れのついている素材、あるいは掃除に使った道具などのせいで発生するなんとも残念な事象です…
ということで今回はそんな逆効果なお掃除になってしまう可能性のある事例を2つ挙げて、その原因究明をしたいと思います!

因みに参考にするのは…
こちらの茂木和哉(@motegikazuya)のYouTube動画です↓

ホーローと塩素系

お風呂のバスタブや壁に使われるホーローという素材


この素材に塩素系洗浄剤を使ってしまうと、たまに腐食したり、傷んだりしてしまうのです!
ではどうしてそうなってしまうのか解説していきましょう

ホーローに塩素系を使うと…

実際ホーローに対して塩素系が使われないように、多くの塩素系漂白剤の裏の使えないものの欄には「ホーロー」という表示があります(下の画像は「強力カビハイター」の裏面)

(画像引用:「花王|製品カタログ|強力カビハイター ハンディスプレー 400ml」,https://www.kao.com/jp/products/haiter/4901301222824/,2021年5月18日確認)

そもそもこのホーローとは鉄やアルミの表面に釉薬(ガラス質)を塗ったものになります
では表面のガラスに塩素系を使ってはまずいのかというと、そうではありません
上の画像にも「ガラスには使えない」という表記はありませんしね

ここで注目すべきは上の画像の赤線を引いたホーローの次の項目、「アルミニウム」と「金属製品」です
塩素はアルミや金属に触れると、これらを腐食させてしまいます
そしてホーローの内側の素材はアルミや鉄です
つまり表面のガラス質が少し削れていたり、傷ついていたりした場合、内側の金属部分にまで塩素成分が染み込んで腐食させてしまう恐れがあるのです!

もちろんホーローはツルツルとした素材なので、ここに塩素系漂白剤で落としたい汚れの筆頭であるカビ汚れがついても、根が深くまで浸透しないため塩素系を使わずとも落とせる可能性は高いです
しかしカビ予防のためにホーロー壁に塩素系漂白剤を塗ったり、他の素材に生えた黒カビを掃除している際にホーロー壁へ塩素系洗浄剤が飛んだりする場合も考えられますから、注意が必要です

ホーローが近くにある場合のカビ取り

先述の通り、ホーロー素材に塩素が触れると中の金属が腐食する可能性があるため、できることなら使用を避けたいのです
しかしホーロー壁の近く、例えばコーキングなどに黒カビが生えてしまい、これを掃除したい場合、これは塩素系漂白剤を使うほかないといえます
ただ塩素が跳ねてホーローに付着することは避けなければいけない

そこでおすすめなのが、茂木和哉シリーズの「カビ取りジェルスプレー」を綿棒などで塗布するという洗浄方法です!

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簡単に言うとこの「カビ取りジェルスプレー」を小皿などに少量出し、それを綿棒などにつけて少しずつコーキングの黒カビにだけ塗っていくという手法です
ジェル状のカビ取り剤であるため、液跳ねする心配が少ないのがメリットといえます
これでも跳ねるのが心配なのであれば、マスキングテープなどでホーロー部分を養生しておくなどの方法も考えられますね

なおその詳しい洗浄方法に関しては下記の記事をご参照くださいm(__)m

クエン酸洗浄の落とし穴

私の記事でも度々登場するクエン酸

クエン酸はアルカリ系の汚れである水垢を中和洗浄する際に役立ってくれるのですが、使った後余計に水垢のような白い汚れが目立ってしまったという事例が後を絶ちません!
ではどうしてこのようなことが起こってしまうのでしょうか?

水垢が落ちきる途中である可能性

まず考えられる原因は、クエン酸によって水垢が落ちきる途中の段階であり、その少し中和されて落ちたあとの水垢の表面が目立っている可能性です

クエン酸は先ほども申し上げた通り、他の酸性洗剤に比べればそこまで強い酸性度合いを有する洗浄剤ではありません
なので水垢を中和して完全に落ちきる前にクエン酸を流してしまった場合、水垢まだ残っている状態が続くのです
なおこの場合で汚れがひどくなったように見えるのは、元々見えていた水垢が少し削れて、様子が変わるためと考えられます

そしてこの落ちかけの状態をどのように解消すればいいのかというと、答えは簡単で落としてしまえばいいです
具体的には再度クエン酸洗浄を試みる、あるいはもう少し強い酸性の洗剤、例えば茂木和哉シリーズの「お風呂用洗剤 なまはげ」などを用いて洗浄をしてみる、というような方法が考えられるでしょう!

しかしこれらの方法は、次に紹介する原因で水垢がひどくなったのではないことを確かめた上で行うとよいです…

酸焼けした可能性

次に紹介するのは酸焼けしてしまった可能性です!
先述した水垢が落ちきる前である場合よりも、まずはこちらの原因を念頭に置いて対処法を考えた方がいいでしょう

クエン酸は酸性洗剤の中でも比較的弱い酸性度合いの洗浄剤というイメージがあるかもしれませんが、酸であることには変わりありません
ゆえに過度に使用すると素材によっては酸焼けといって、素材が白く変色してしまう場合があるのです!
例えば白い汚れが、元々水垢のなかった場所にできていた場合、この酸焼けである可能性が高いでしょう
もし白い汚れの原因が酸焼けだった場合、それはもう汚れではなく傷みなので洗浄の使用がありません…

このような事態になる前にメーカーに「クエン酸を使用してもよい素材なのか」ということを聞いておくのが安全策なのでおすすめです
また酸焼けが恐い場合には、目立たない端の部分にクエン酸を塗って焼けるかテストしてみるなどの検証を行うとよいでしょう

まとめ

いかがでしたか?
今回は掃除をした結果より汚れがひどくなってしまう場合について、その原因の究明や対処法を紹介してきました♪

折角綺麗にしようと思ったのに、逆効果であるという悲しい経験はしたくないですよね
しかも酸焼けのようにもう汚れですらなく、綺麗にする方法が素材の交換くらいしかなくなるという最悪の事態は避けたいです
皆さんもこの記事を参考に、その洗浄方法がより汚れを目立たせてしまわないか注意しながらお掃除をしてみてください!

ではご精読ありがとうございました!
またお会いしましょう♪

ABOUT ME
茂木和哉
茂木和哉
汚れ落とし研究家
1975年秋田県生まれ。20歳で温泉浴場清掃をバイトで経験。21歳で工業薬品や業務用洗剤の販売会社に就職。30歳で洗剤メーカーに転職し、1年後の秋田で独立。 独学で掃除と洗剤作りを学び、秋田からパソコン1つで情報発信を始め、自分の名前をつけた代表作「茂木和哉」を大ヒットさせる。現在ではシリーズ展開させ全国のお店に並ぶまでに。 汚れ落とし人生で得たノウハウを惜しみなく伝えるYouTubeチャンネル「茂木流掃除講座」は、チャンネル登録数30万を超える。
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