フッ化焼けで変色した御影石は研磨して復旧できる?いろんな研磨剤を試してみた!
こんにちは!のぞみです。
「金鬼」のような強い洗浄剤を使うと、素材が変色してしまうことがあります。
今回は変色してしまった御影石をどうやったら元に戻せるか、いろんな方法を試していきたいと思います!
ちなみに今回参考にしたのは、こちらの茂木和哉(@motegikazuya)さんのYouTube動画です!
フッ化焼けの復旧方法について
今回、変色を直していくのはこちらの黒い御影石です。
以前シリカスケールを落とす洗浄剤「金鬼」を、どれくらいつけておくと御影石が変色してしまうかの検証に使いました。
御影石は新品のもので、ガラス質でコーティングされたツルツルの面がありました。
ですが「金鬼」を長時間つけておいたことでフッ化焼けしており、一部表面がザラザラとしています。
この角度からみると、上の4分の1あたりが少し白くモヤモヤとしていますね。
「金鬼」の解説や検証のようすは、こちらの動画をご覧ください!
フッ化焼けしてしまった場合の復旧方法は、大きく分けて2つ。
1つはガラスコーティングをしてあげる方法、もう1つはガラスを削ってツルツルにしてあげる方法です。
ガラスコーティングで復旧させる
フッ化焼けしてしまった御影石は、ツヤが無くなっています。
ガラスコーティングがザラザラになっている状態ですので、「アクアドロップ」という車用のガラスコーティング剤を使ってコーティングすることができます。
ちなみにこの「アクアドロップ」はAmazonや楽天でも買うことができますよ。
以前「アクアドロップ」を使って、フッ化焼けしてしまったお風呂の鏡を復旧させたことがあります。
その時の様子は、こちらの動画をご覧くださいね♪
研磨剤でガラスを磨いて復旧させる
フッ化焼けした御影石を復旧させる方法、もう1つは研磨剤でガラスを磨くやり方です。
今回はポリッシャーを使って表面をツルツルにしていこうと思います!
ちょうど右手のあたりが、フッ化焼けがひどいところです。
ライトがあたると光の反射加減が違いますね。
3Mコンパウンドハード2Lで研磨してみる
研磨するのに使うのは、「3Mコンパウンド」のハード2Lのほうです。
フッ化焼けしてしまっているところにちょこんとたらし、指で塗り広げます。
そしてポリッシャーを回していきましょう。
ポリッシャーにはスポンジをセットしてあります。
とりあえず軽くポリッシャーをあててみました。軽く拭いてみていきましょう。
……どうでしょうか?ちょっとだけフッ化焼けが良くなりましたね。光の反射具合が少し変わりました。
引き続き、ポリッシャーを当てていきます。
残った洗剤を軽く拭いて、ようすを見てみましょう。
……どうでしょうか?光の反射具合はかわりましたが、まだフッ化焼けしたところがわかる状態ですね。
いま使ったコンパウンドは2Lと、研磨剤がかなり小さいタイプです。
キレイに仕上げるのなら、研磨剤が粗いものからはじめて仕上げに小さいものを使ったほうがいいですよね。
なので次は、1Lのコンパウンドを使っていきます!
3Mコンパウンドハード1Lで研磨してみる
つぎは「3Mコンパウンド」のハード1Lで磨いてみます。
ポリッシャーのスポンジも、布のタイプに変えてみましょう。
ポリッシャーのスイッチをいれて、御影石をみがいていきます。
はい、とりあえず軽く磨いてみました。軽く吹きあげてみてみましょう。
……どうでしょうか?2Lで磨いたときよりも、1Lで磨いたときのほうがキレイに仕上がっている感じがします。
「茂木和哉 バスタブ用」で研磨してみる
つぎは「茂木和哉 バスタブ用」で磨いてみましょう。
「茂木和哉 バスタブ用」をたらし、ポリッシャーを当てていきます。
残った洗剤を拭いてみると……どうでしょうか?なんだか先ほどよりも、白さが目立ってしまいました。
「茂木和哉 バスタブ用」はかなり研磨剤の目が粗い洗剤です。
さらにポリッシャーを当てるときも力をかけてしまったので、思っていたよりも削れてしまったのかもしれません。
「茂木和哉 極」で研磨してみる
つぎは「茂木和哉 極」を使ってみましょう。
「茂木和哉 極」は「茂木和哉 バスタブ用」よりも研磨剤のサイズが2倍大きいんですよね。
仕上がりはどうなるのでしょうか?
……どうでしょうか?意外と境目が分からないくらいに仕上がりました。
今回フッ化焼けで白くなってしまったところ以外も、若干白っぽくなっていますね。
おそらくフッ化焼けしてしまったところと一緒に、そうでないところも削って変色したところが馴染んだのかなと思います。
「茂木和哉 極」はかなり研磨剤が大きいので、一番はじめに使う研磨剤としては悪くないのかと思います。
まずは大きな研磨剤で削って、だんだん細かくしていけばキレイに仕上がります!
引き続き「茂木和哉 極」で削っていきましょう。
さらに境目が分かりにくくなり、良い感じになりました。
遠くから見るとこんな感じです!削っていたのは右下のあたりですが、全体的に馴染んでいるように見えます。
3Mコンパウンドハード2Lで仕上げ磨き
最後は仕上げに、「3Mコンパウンド」のハード2Lで磨いていきます。一番はじめに使った研磨剤が小さいタイプですね!
ポリッシャーもスポンジタイプに変えています。
スポンジが濡れているのでうまく研磨力がはたらいてくれるか不安はありますが……やっていきましょう!
磨いて洗剤を拭いてみましたが……どうでしょうか?
ビフォーの画像と比べてみても、かなり良くなったと思います!
フッ化系洗浄成分で御影石は変色する
ということで、今回は前半で「金鬼」を御影石に使い、後半で研磨剤でフッ化焼けを修復していきました。
前半のようすは、こちらの動画をチェックしてみてくださいね!
「金鬼」を使った検証では、御影石にフッ化系洗浄成分入りの洗剤を使うと、カンタンにフッ化焼けしてしまうことが分かりました。
特に御影石は、表面がツルツルに加工されているので傷がつくと目立ってしまいます。
また黒い御影石だと、白いシリカスケール(水垢)は特に目立ちますよね。
ですが実際は、しばらく使っているうちに表面のツルツル加工はなくなっていきます。
その状態の御影石に「金鬼」を使っても、洗剤による傷みなのが元からある傷みなのかはよくわからない、というケースも多いはずです。
なのでシリカスケールを落とすのに「金鬼」を使うかどうかは、御影石の状態から判断してもよいのかな、と思います!
「金鬼」は水で薄めて使うのが安全
「金鬼」はガラス製品に使えない、とされています。
なので御影石のようにガラスコーティングされているものに使うときは、あくまで自己責任となってしまうのでご注意ください!
なので前半の「金鬼」を使った検証では、水で20倍に薄めて使いました。
20倍に薄めても、20秒程度でフッ化焼けしてしまって……かなりリスクの高い使い方でした。
もしも「金鬼」をガラスに使うときは、できれば30倍、40倍……とかなり薄めて使ったほうがよさそうです。
「金鬼」による変色は研磨剤で戻せる
そして今回、フッ化系洗浄成分入り洗剤「金鬼」でフッ化焼けしてしまったガラスを、研磨剤で復旧させていきました。
わたしも初めてだったので、どんな研磨剤を使ったらいいのか迷いながらの検証でした。
結果としては、はじめに「茂木和哉 極」のように研磨剤の粗いもの。
そして仕上げに「3Mコンパウンドハード2L」のように研磨剤が細かいもの、という順番で磨いていくのが良いようです。
みなさんも試してみてくださいね。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は、黒の御影石を使って「金鬼」の変色テストをやったあと、変色した場所を研磨剤で元に戻してみました。
「金鬼」はプロ向けの洗剤ですから、一般の方向けの内容ではないのですが、シリカスケールにお困りの浴場施設さんやプロの清掃業者さんには、参考になる内容だったのかな、と思います!
また、YouTubeチャンネル「のぞみのお掃除講座」では、お掃除にまつわるいろんな情報をお届けしています。
こちらの動画もみてもらえると嬉しいです!
さらに自分にあったお掃除法を見つけたいという方は、「汚れ落とし研究家 茂木和哉のラクラク掃除術」を読んでみてくださいね。
茂木さんがお掃除ノウハウを、わかりやすくまとめてくれていますよ~!
それではここまで読んでくださり、ありがとうございました。
またお会いしましょう~♪