のぞみの記事

【徹底解説】花王(kao)の洗濯洗剤「アタックゼロ(Attack ZERO)」を掃除のプロが解説!【洗剤紹介】

suura
のぞみ

こんにちは!のぞみです。

皆さんの中で洗濯用洗剤に「アタックゼロ(Attack ZERO)」を使っているという方はいますか?

(画像引用:「洗濯用洗剤アタックZERO | 花王株式会社」2021年12月19日確認)

現在は上記のタイプのアタックゼロが出回っていますが、こちらは2021年の4月に販売開始されたリニューアルのワンハンドタイプです(他にもボトルタイプが存在します)
またアタックゼロにはドラム式専用タイプとスタンダードタイプという2つの種類があります

よって今回は掃除のプロである茂木さんの見解を参考に、アタックゼロ自体の性能リニューアル前後の変化ドラム式専用タイプとスタンダードタイプの違いなどについて紹介していこうと思います!

因みに参考にするのは…
こちらの茂木和哉(@motegikazuya)のYouTube動画です↓

汚れ残りゼロの洗剤

アタックゼロはその名の通り、汚れや洗剤残り、生乾き臭がゼロである、というのを謳い文句にしています
しかし掃除のプロである茂木さんはいささか疑問に思う点もあるとおっしゃっています

本当にゼロなの?

アタックゼロが主張するのは…、
落ちにくい汚れゼロへ
生乾き臭ゼロへ
洗剤残りゼロへ
という3つの柱です!
(引用:「洗濯用洗剤アタックZERO | 花王株式会社」2021年12月19日確認)

この中で茂木さんが特に気になるのは3つ目の「洗剤残りゼロへ」という部分らしいです
上記に示した公式サイトによると「余分な洗剤が残らない植物由来のバイオIOSを配合」とありますが、この成分に関して掃除のプロである茂木さんは聞き覚えがないそうです
またこの分の続きにも「繊維にはほとんど残りません」と記載があり、ここからも「ゼロ」ではないように思われます

容器や界面活性剤について

花王をはじめとする洗剤の大手メーカーは容器や界面活性剤を自社で製造できるという強みがあります!
茂木さんも掃除のプロではありますが「自分たちのような大手ではないメーカーは、容器も界面活性剤も他から購入しなくてはならないから、大手メーカーが羨ましい」とおっしゃっていました

自社で容器や界面活性剤を作ることができるメリットとしては…、
コスト削減につながること
使いやすくスタイリッシュな容器のデザイン
などが挙げられるでしょう

まずコストについてですが、これはメーカー視点でのコスト削減だけでなく、消費者視点での購入金額の安さという点にもつながります

また容器のデザインに関しては、ワンハンドタイプが2020年のグッドデザイン賞において高く評価されるなど、使いやすさに関しては定評があるようです

ドラム式専用について

アタックゼロシリーズ全体の総評をしたところで、ここからはタイプ別の比較をしていこうと思います
ただし今回は黒のドラム式専用タイプと白のスタンダードタイプの比較、そして新旧パッケージの違いなど比べたいものが多いです
そのためまずはドラム式専用タイプにフォーカスし、これの新旧パッケージを見比べていこうと思います!

新旧パッケージの表記の違い

初めにパッケージにある3つのゼロ」に関する記述の違いから見ていきましょう!
まずリニューアル前の旧アタックゼロには「生乾き臭ゼロへ」という文言の説明として「抗菌洗剤を超えた消臭力」というかなり強いメッセージが添えられていました
一方リニューアル後のアタックゼロの同じ部分には「24時間部屋干し臭を防ぐ」とあります
ここからもわかる通り、かなりマイルドな表現に変えられていますね

また「落ちにくい汚れゼロへ」の説明文に関しても「アタック液体史上最高の洗浄力」から「化学繊維を汚れが落ちやすい繊維に変える」という文言に変わっており、これもマイルドになっている印象です

なお茂木さん曰く、少なくとも旧パッケージにあるアタック液体史上最高の洗浄力」という文言に関しては言い過ぎなのではないか、とのことです
実際茂木さんの感覚からすると、アタックゼロよりは以前販売されていた「アタックネオ抗菌EXWパワー」の方が汚れ落ちはよかった印象とのこと

成分について

ではこのようにマイルドな表現に変更された原因は何があるのでしょうか?
成分の比較を行い、これについて迫っていこうと思います!

まず旧パッケージの裏面にある成分表示には…、
界面活性剤[54%、ヒドロキシアルカンスルホン酸塩、高級アルコール系(非イオン)、脂肪酸系(陰イオン)]
安定化剤
分散剤
酵素
という記載がありました

一方新パッケージの裏面には…、
界面活性剤[52%、高級アルコール系(非イオン)、ヒドロキシアルカンスルホン酸塩、脂肪酸系(陰イオン)、高級アルコール系(陰イオン)]
安定化剤
分散剤
酵素
という成分表示がありました

2つの成分表示を見比べてみると、「界面活性剤の濃度」と「界面活性剤の表記の順番と成分」がそれぞれ異なっているようです
ここで注目すべきは「表記の順番」でしょう
洗剤の成分表記については、多く配合されているものほど上に書かなければいけないという法律があります

よって表記順の違いは、配合の割合が変わっているということを示しており、この変化によってパッケージの謳い文句の表現も変わっているものと推測できます

黒と白のアタックゼロ

では最後に黒と白のアタックゼロの違いについても触れておきましょう!

黒のアタックゼロ

まずアタックゼロのドラム式専用タイプですが、こちらはワンハンドタイプとボトルタイプのいずれも黒いパッケージとなっています
ドラム式洗濯機の特徴として、少ない水でたたき洗いをするという設計があります

そのため洗濯中の衣類の汚れ戻りが起こりやすいのです
この汚れ戻りによる服の黒ずみやくすみを解消できるのがこちらの黒のタイプです!
そしてこれを叶える成分として節水対応ポリマーの配合プレミアム設計などがなされているらしいです

では次に公式サイトに載っている具体的な成分を見てみましょう
サイトによると、黒のアタックゼロの成分は…、
(工程剤)
ポリオキシアルキレンアルキルエーテル(界面活性剤)
ヒドロキシアルカンスルホン酸塩とアルケンスルホン酸塩からなる混合物(界面活性剤)
脂肪酸塩(界面活性剤)
フェノキシエタノール(安定化剤)
クメンスルホン酸塩(安定化剤)
ポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸エステル塩(界面活性剤)
ポリオキシエチレンアルキルエーテル(界面活性剤)
プロピレングリコール(安定化剤)
アクリル酸塩系共重合物(分散剤)
セルロース系ポリマー(分散剤)
抗菌剤(抗菌剤)
香料(香料)
酵素(酵素)
着色剤(着色剤)
とありました
なお左側の水などが成分名称、右側の()の中が機能名称とそれぞれなっています
(引用:「花王|製品カタログ|アタックZERO ドラム式専用 成分情報」2021年12月19日確認)

白のアタックゼロ

次に今回はあまり取り上げなかったレギュラータイプ、つまり白のアタックゼロについてです
こちらは黒のドラム式専用タイプとの比較商品になっているため、基本的には縦型洗濯機に使う場面が多いでしょう

白のアタックゼロの成分は…、
(工程剤)
ポリオキシアルキレンアルキルエーテル(界面活性剤)
ヒドロキシアルカンスルホン酸塩とアルケンスルホン酸塩からなる混合物(界面活性剤)
脂肪酸塩(界面活性剤)
クメンスルホン酸塩(安定化剤)
ポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸エステル塩(界面活性剤)
フェノキシエタノール(安定化剤)
ポリオキシエチレンアルキルエーテル(界面活性剤)
ブチルカルビトール(安定化剤)
アクリル酸塩系共重合物(分散剤)
セルロース系ポリマー(分散剤)
抗菌剤(抗菌剤)
香料(香料)
酵素(酵素)
着色剤(着色剤)
と表示があります
(引用:「花王|製品カタログ|アタックZERO 成分情報」2021年12月19日確認)

黒と白の違い

では先述した成分表示を見比べてみましょう
大きく違う点は2つで、1つが「成分表記の順番の違い」、もう1つが「安定化剤として配合されている成分の違い」となります

まず表記の順番についてですが、これは先述した通り配合量の違いにより発生するものです
具体的には黒のアタックゼロに含まれている「ポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸エステル塩」という界面活性剤が、白のアタックゼロに含まれているそれより量が少ない可能性が高いです
使う水の量が少ないドラム式合わせて、黒のタイプの方は界面活性剤の割合も少なくしているのでしょうか
また「ポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸エステル塩」の代わりに黒のアタックゼロに多く含まれているのは「フェノキシエタノール」という安定化剤です
こちらは防腐剤としても使われる成分で、もしかすると他にも黒ずみ戻りの防止に一役買っているのかもしれません

そして黒だけに含まれている「プロピレングリコール」と、白だけに含まれている「ブチルカルビトール」についても、何かしらの違いを生み出しているのかもしれません
しかし詳細な配合量や成分の機能の詳しい違いなどは不明なので、どのような経緯で配合されているのかは定かでないです…

まとめ

いかがでしたか?
今回は洗濯用洗剤として人気の「アタックゼロシリーズ」についてまとめてきました!
少々疑問点もありますが、使いやすさやラインナップの充実など高評価な部分が多かった印象です♪

なおアタックゼロシリーズの一番のライバルとして考えられるのが、ライオン(LION)の「トップスーパーNANOX(ナノックス)」でしょう
もちろんどちらの洗剤を使ったらいいか迷われている方も多いと思われます
もしそのような悩みをおもちの場合は、以下のアタックゼロとスーパーNANOXを比較した記事も読んで、参考にしていただけると幸いですm(__)m

ではご精読ありがとうございました!
またお会いしましょう♪

ABOUT ME
茂木和哉
茂木和哉
汚れ落とし研究家
1975年秋田県生まれ。20歳で温泉浴場清掃をバイトで経験。21歳で工業薬品や業務用洗剤の販売会社に就職。30歳で洗剤メーカーに転職し、1年後の秋田で独立。 独学で掃除と洗剤作りを学び、秋田からパソコン1つで情報発信を始め、自分の名前をつけた代表作「茂木和哉」を大ヒットさせる。現在ではシリーズ展開させ全国のお店に並ぶまでに。 汚れ落とし人生で得たノウハウを惜しみなく伝えるYouTubeチャンネル「茂木流掃除講座」は、チャンネル登録数30万を超える。
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