洗剤講座

【徹底解説】無添加ニューさらさ(P&G)の洗濯洗剤と柔軟剤を詳しく解説!

nishiyama
のぞみ

こんにちは、のぞみです。

今回はP&Gさんから出ている「無添加ニューさらさ」の洗濯洗剤と柔軟剤とはどんな洗剤なのか、茂木さんと一緒に見ていきたいと思います!

ちなみに参考にしたのは、こちらの茂木和哉(@motegikazuya)さんのYouTube動画です。

無添加ニューさらさ 洗濯洗剤のパッケージと成分は?

のぞみ

茂木さん、さっそくよろしくお願いします!

はい、よろしくお願いします。まず特徴的なのは、洗剤ボトルの形。

容器の形がP&Gおなじみの形状で、ボールド、アリエールと同じです。

花王やライオンは、洗剤ブランドごとに容器の形状も変えているのですが、同じ形の容器を使うことでコストカットしているんでしょうね。

のぞみ

同じ形にしてコストカットするとは、考えていますね~!

パッケージの表面を見ていきましょう。

「無添加」のマークがあり、その上に「蛍光剤・漂白剤・着色料」とかいてあります。

蛍光剤・漂白剤・着色料の3つが入っていないという意味で無添加なのか、それ以外の添加物も入っていない、と意味なのか、が気になります。

これは後ほど、成分を見ていきましょう。

またパッケージには「植物以来の厳選成分配合汚れを落として本来の白さへ」と書いてあります。

裏面にも「大切な肌をやさしく包み込む」

そして4つの特徴として

「蛍光増白剤・漂白剤・着色料 無添加」

「植物由来の源泉成分配合」

「ママが選ぶ無添加洗剤銘柄No.1」

「天然酵素を配合した処方」

とあります。

のぞみ

これを見るかぎり、とても肌に優しそうな感じがします。パッケージもナチュラルな感じがしますし……。

大事なのは液性と成分です。

液性は中性ですね。P&Gから出ているボールドは中性、アリエールは弱アルカリ性でした。

もちろん肌にも衣類の生地にも優しいのは中性のほうです。

そして気になる成分は、パッケージの裏面には

界面活性剤(23% : アルキルエーテル硫酸エステル塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、純せっけん分(脂肪酸塩) 、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩)

安定化剤

pH調整剤

水軟化剤(クエン酸)

ケア成分(コットンミルク) 

酵素

と書かれています。

のぞみ

無添加とあったのに、かなりたくさんの成分が入っていますね。

P&Gとしては安定化剤、pH調整剤、水軟化剤、酵素は添加物とは数えていないのでしょうね。添加物の基準が気になります。

家庭用品品質表示法では、なにを添加物とするか具体的にルールは定められていませんから、メーカー独自のルールで、無添加の基準を決めることができるんです。

わたしもいくつか洗剤を作っているのですが、例えばこのあいだ販売された「綿雪水石鹸」。これは無添加石けんとして発売しています。

成分は脂肪酸カリウムと水だけで作っていて、わたしとしては安定化剤やキレート剤をいれると、無添加としては売れないな、と思うんです。

のぞみ

あくまで無添加ニューさらさの洗濯洗剤は、蛍光増白剤・漂白剤・着色料の3つが無添加、ということなんですね。

その3つが入っていない、という意味では間違っていません。

ですが「ママが選ぶ無添加洗剤銘柄NO.1」と書かれているのが、なんとも言えないところです。

正確に書くとしたら「ママが選ぶ蛍光増白剤・漂白剤・着色料 無添加洗剤銘柄NO.1」じゃないとおかしな感じがします。

パッケージの裏面に記載されている成分がすべてではありませんので、後ほどホームページでもチェックしてみましょう。

無添加ニューさらさ 柔軟剤のパッケージと成分は?

次に無添加ニューさらさ 柔軟剤のパッケージを見ていきます。

柔軟剤も洗濯洗剤と同じように、ほかのP&Gブランドと同じ形のボトルを使っていますね。

のぞみ

これもコストカットですね!

そしてパッケージの表面には、「無添加」のマークがあり、その上に「着色料」と小さく書いてあります。

これは着色料が無添加ということで、それ以外の添加物は入っているということでしょう。

そして「植物由来の厳選成分配合」「大切な肌をやさしく包み込む」と書かれています。

裏面を見ていきましょう。「大切な肌をやさしく包み込む」と大きく書かれています。

次に特徴が3つ書かれていますね。

「着色料無添加」「植物由来の厳選成分配合」「ママが選ぶ無添加柔軟剤銘柄NO.1」

ここだけ読むと添加物が一切入っていない柔軟剤で、さらにそのなかでNo.1なのかな、と思ってしまいますね。

そこで成分が気になるところですが……柔軟剤の成分は界面活性剤(エステル型ジアルキルアンモニウム塩)、安定化剤の2種類だけですね。

わりと少ないように感じますが、書かれていない成分もあると思います。

のぞみ

家庭用品品質表示法で1%未満の成分は記載しなくてもいい、という決まりがあるんでしんたね。後ほどホームページでみてみましょう!

無添加ニューさらさ 洗濯洗剤 成分の詳細は?

成分を詳しく、ホームページでみていきましょう。まずは洗濯洗剤から、成分の名称:役割の順番でご紹介します。

水:工程剤

アルキルエーテル硫酸エステル塩:界面活性剤

ポリオキシエチレンアルキルエーテル:界面活性剤

プロピレングリコール:安定化剤

純せっけん分(脂肪酸塩):界面活性剤

直鎖アルキルベンゼンスルホン酸:界面活性剤

クメンスルホン酸ナトリウム:安定化剤

エチルアルコール:安定化剤

水酸化ナトリウム:pH調整剤

クエン酸:水軟化剤

エタノールアミン:pH調整剤

DTPA塩:金属封鎖剤

アルコキシル化ポリエチレンイミン:分散剤

香料:香料

ケア成分(セルロース系):ケア成分

塩化カルシウム:安定化剤

酵素:酵素

シリコーン:泡調整剤

のぞみ

結構聞きなれない成分がたくさんありましたね!パッケージの裏には表記されていない成分もかなりあります。

なにより20種類近くも配合されていますし、これを無添加洗濯洗剤というのはさすがにどうなんでしょう……。

なにを添加物とするかはメーカー次第なのですが、あくまで蛍光増白剤・漂白剤・着色料の3つが無添加というだけですね。

気になるのが、6番目にある直鎖アルキルベンゼンスルホン酸(LAS)という界面活性剤。

これはアニオン界面活性剤で、洗浄力が高く、刺激も強い界面活性剤です。

もし衣類に洗剤残りしてしまうと、肌が弱い方は肌トラブルを起こしてしまうかもしれません。

のぞみ

業務用の台所洗剤に含まれている界面活性剤ですよね。刺激が強すぎて家庭用にはほとんど使われないとか。

P&Gのなかでは肌に優しいグレードの洗濯洗剤なのでしょう。

でもP&G以外のメーカーから出ている洗濯洗剤と比べると、決して肌に優しいとは言い切れませんね。

無添加ニューさらさ 柔軟剤 成分の詳細は?

つぎに柔軟剤の成分をホームページで見てみましょう。

水:工程剤

エステル型ジアルキルアンモニウム塩:界面活性剤/柔軟成分

香料:香料

シリコーン:泡調整剤

塩化水素:pH調整剤

HEDPナトリウム塩:安定化剤

ポリ四級アンモニウム塩:粘度調整剤

ギ酸:pH調整剤

防腐剤:防腐剤

パッケージの裏面には2種類しかありませんでしたが、ホームページをみると9種類入っているようですね。

香料、泡調整剤、Ph調整剤、安定化剤、粘度調整剤、防腐剤と……わたしだったら添加物と呼びますね。

無添加ニューさらさの柔軟剤は、あくまで着色料が無添加、ということです。

着色料をはじめとする添加物が無添加、という意味ではありませんから、ご注意ください。

のぞみ

5番目の塩化水素ってたしか塩酸のことですよね?塩酸が入っているって、少し怖いように感じるのですが……。

完成品のpHがマイルドですから、これは問題はありません。

pHを調整するために、強い酸や強いアルカリを入れる、ということは普通にあるんです。

水道水だって、もしアルカリ性だったら塩酸を入れて調整します。

もともと酸性度・アルカリ度が高くても、調整したあとに安全な幅に収まっていれば気にする必要はありませんよ。

「植物由来の厳選成分配合」とはどういう意味?

無添加ニューさらさで気になるのが、洗濯洗剤も柔軟剤も「植物由来の厳選成分配合」と書いてあること。これは大手にしては珍しい表現をしていますね。

のぞみ

そうなんですか?優しい成分を使っているんだな、という印象があったのですが……。

「植物由来の厳選成分配合」とは界面活性剤のことを言っているんだと思います。

界面活性剤をなにから作ったか、ということですね。

界面活性剤はヤシ油などの植物から作ったり、石油から作ったり、いろいろと方法があります。

ですが完成品がアルキルエーテル界面活性剤であれば、材料がなんであろうと同じものです。

植物から作ろうが、石油から作ろうが、できた界面活性剤が同じなら変わりはありません。

材料は安全性の判断基準にはならないんです。

のぞみ

植物由来のもので界面活性剤をつくった、は参考にならないんですね。

だからほとんどの大手メーカーはわざわざ「植物由来」とは書きませんし、わたしも自分の洗剤には書いていません。

大手以外のメーカーは結構「オーガニック」「石油系不使用」「植物由来」「環境に優しい」と書いていますね。

知っている人からすると、かって怪しいように思えてきます。

のぞみ

書いてあることよりも、成分をみて判断することが大切ですね!

というように、パッケージ、成分、そしてホームページに記載されている成分を見てみました。

たしかにP&Gがから出ている洗濯洗剤、柔軟剤のなかでは肌に優しいんだと思います。

ですか他のメーカーさんから出ているものと比べると、そうとは言い切れない、というのが結果ですね。

まとめ

茂木さん、ありがとうございました!いかがでしたでしょうか?

今回はP&Gさんから出ている「無添加ニューさらさ」の洗濯洗剤と柔軟剤について、茂木さんと一緒に見ていきました。

パッケージには無添加とかいてあったのに、実際の成分をみてみるとかなり意外な結果が出てきましたね。

わたしもなんとなく、で洗剤を選ばないように、もっと洗剤のことを勉強したいと思います!

それでは、ここまで読んでくださりありがとうございました。

またお会いしましょう~♪

ABOUT ME
茂木和哉
茂木和哉
汚れ落とし研究家
1975年秋田県生まれ。20歳で温泉浴場清掃をバイトで経験。21歳で工業薬品や業務用洗剤の販売会社に就職。30歳で洗剤メーカーに転職し、1年後の秋田で独立。 独学で掃除と洗剤作りを学び、秋田からパソコン1つで情報発信を始め、自分の名前をつけた代表作「茂木和哉」を大ヒットさせる。現在ではシリーズ展開させ全国のお店に並ぶまでに。 汚れ落とし人生で得たノウハウを惜しみなく伝えるYouTubeチャンネル「茂木流掃除講座」は、チャンネル登録数30万を超える。
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