のぞみの記事

塩素系が苦手な方必見!酸素系漂白剤でも浴室のカビは落とせるか?

nishiyama
のぞみ

こんにちは、のぞみです。

今回お掃除するのは「お風呂の黒カビ&赤カビ」。

カビ取り掃除といえば、塩素系漂白剤が定番ですが、実は漂白剤のなかにも塩素系漂白剤と酸素系漂白剤があるんです。

そこで今回は「酸素系漂白剤でもカビはおちるのだろうか?」ということで、実際にお掃除してみようと思います!

ちなみに参考にしたのは、こちらの茂木和哉(@motegikazuya)さんのYouTube動画です。

酸素系漂白剤を塩素系漂白剤と酸素系漂白剤の違い

今回カビ落としで使う酸素系漂白剤は、花王さんから出ている「ワイドハイターEXパワーガンコなシミ用」です。

本来はお掃除用の洗剤ではなく、衣類のシミ用の洗剤なのですが、スプレータイプの酸素系漂白剤は珍しく、とっても使いやすいのでお掃除にもよく使っています!

ちなみに今回つかうのはリニューアル前のもので、いまは「クリアヒーロー ラク泡スプレー」と、パッケージも変わっています。

今回は緑色のほう「ワイドハイターEXパワーガンコなシミ用」を使っていきます。

洗剤を使うまえに、塩素系漂白剤と酸素系漂白剤の違いについてお話しましょう!

①成分の違い

塩素系漂白剤のカビハイターの主成分は次亜塩素酸ナトリウムです。

「強力カビハイター」には「次亜塩素酸塩」と書かれていますが、同じものです。

次亜塩素酸ナトリウムを安定させるためにはアルカリにする必要があるので、液性はアルカリ性です。

「強力カビハイター」の成分のうち、「水酸化ナトリウム」というのがアルカリ剤ですね。

そして酸素系漂白剤の「ワイドハイターEXパワーガンコなシミ用」の主成分は「過酸化水素」です。

「過酸化水素」を安定させるためには酸性にする必要があるので、液性は酸性になっています。

塩素系漂白剤はアルカリ性、酸素系漂白剤は酸性。これだけでも違いがわかりますね!

ちなみに、塩素系漂白剤も、酸素系漂白剤も、液体タイプなのか、粉末タイプなのかで成分は変わってきます。

たとえば「水酸化ナトリウム」が使用されているのは、液体タイプの酸素系漂白剤のとき。

粉末タイプの酸素系漂白剤の場合は、主成分は「過炭酸ナトリウム」になります。

「過炭酸ナトリウム」といえば、ナチュラルクリーニングにも使われるので、単体で売っているのをよく見かけますよね!

②洗浄力と安全さの違い

酸素系漂白剤は酸化剤ですので酸化パワーがあります。

ただし塩素系漂白剤よりは効果は劣ります。

たとえば、衣服の漂白用洗剤にも酸素系漂白剤と塩素系漂白剤とがありますね。

塩素系漂白剤はとても漂白力がつよいので、色物には使えません。ワイシャツなどの白い服にのみ使います。

それに対して、酸素系漂白剤は色物の衣類にも使うことができますね。

「過炭酸ナトリウム」に代表されるように、酸素系漂白剤は塩素系漂白剤よりもマイルドですので、強い洗剤は使いたくない!という方にオススメです。

それでは今回は、この酸素系漂白剤でどこまで黒カビ赤カビが落とせるか、チャレンジしてみたいとおもいます♪

お掃除前に黒カビ&赤カビ汚れチェック

まずはお掃除をするお風呂の汚れをチェックしましょう。

お風呂のあちこちに、黒カビと赤カビが生えています。

まずはカウンターの汚れ。カウンターのフチ、周りの壁にカビがついているのがわかりますね。

壁の汚れもみてみましょう。少しわかりにくいかもしれませんが、右側の壁に広く、黒いポツポツがあります。

そしてカウンター奥の壁。かなり黒ずんでいるのがわかります。

そして床。タイルの目地のところにカビがついているのがよくわかりますね。

今回お掃除するのはTOTOのサザナです。「ほっカラリ床」の隙間に汚れがついてしまい、そこにカビが生えてしまっています。

いつもであれば、「強力カビハイター」や「茂木和哉のカビ落としジェル」などの塩素系漂白剤をつかってお掃除をします。

また、ボトルタイプの塩素系漂白剤「ハイター」を薄めて自作カビ取り剤で落としたこともありますね!

カビ取り用洗剤を使うよりもコスパが良いので、これもオススメの方法です。

気になる方は、茂木さんの動画をチェックしてくださいね、

ですが今回は、酸素系漂白剤を使って落とすというお掃除法。

あえて、強力カビハイターと同じように使ってみたいと思います!

酸素系漂白剤をつかって浴室のカビ落とし

では、酸素系漂白剤をカビにスプレーしていきます。

手首のスナップをきかせながらスプレーし、洗剤が全体にかかるようにしましょう。

洗剤をスプレーしたら、スポンジで塗り広げていきます。今回使用したスポンジは「さくらたわし」です。

あまり強くこすらずに、軽く塗り広げます。

このときゴシゴシとこすると、壁などツルツルしたところに生えているカビは落とすことができるかと思います。

ですが今回は、強力カビハイターなどと同じ条件で比較をしたいので、あえてあまりゴシゴシとはこすらず、軽めに塗り広げます。

汚れ全体に塗り広げたら、30分ほど放置します。

30分放置したらシャワーですすぎます。これでカビ取り掃除は完了です。強力カビハイターなどの塩素系漂白剤を使ったときと、やり方は一緒ですね。

酸素系漂白剤でカビはどれくらい落ちた?

それでは、カメラを近づけてチェックしましょう。

まずは壁面の汚れ。大体は落ちたように見えますが、左上のほうにはまだポツポツとした黒い汚れが残っています。

次はカウンター。ここはフチや壁にカビがたくさんありましたよね。

酸素系漂白剤をかけて30分放置したところ……大体落ちてはいますが、まだ残っているのがわかります。

そしてカウンターの下。

ここはお掃除したあとでも、黒ずみが目立っています。少し落ちたかな、という程度です。

最後は浴室の床。ここはタイルの目地に黒ずみがかなり残ったままですね。

結果、酸素系漂白剤を使ったところ、落とすことができたカビもありましたが、少し残ってしまいました。

酸素系漂白剤でお風呂のカビを落とすときのコツ

今回の実験ではすべてのカビはおとすことができませんでした。

ですが、酸素系漂白剤をつかって、カビを落とすときのコツをいくつかお伝えできればと思います!

まずは「スポンジでゴシゴシとこすること」。

壁などのツルツルしたところに生えたカビであれば、スポンジで強めにゴシゴシとこするだけでも落とすことができる場合があります。

これは酸素系漂白剤にかぎらず、普通のバスクリーナーの場合も一緒です。

ですが今回は、酸素系漂白剤の働きだけをみたかったので、敢えてゴシゴシとこすらずにそっと塗り広げる程度にしました。

そして「放置時間をしっかりと取ること」。

今回はスプレーをして塗り広げたあとの放置時間を30分だけにしました。

長く時間を置いた方が漂白がすすむので、1時間2時間ともっと放置すれば落とせたカビもあったかもしれませんね。

酸素系漂白剤を使ってカビ取りをするときは、スプレーしたあとや放置したあとにスポンジでゴシゴシとこする、放置時間を長くとる、というのを意識してみてください!

これを意識すれば、酸素系漂白剤でもある程度のカビは落とすことができます。

カビハイターなどの塩素系漂白剤ほどの洗浄力はありませんが、普通のバスクリーナーで洗うよりかは洗浄力が高いですね。

塩素系漂白剤のにおいが苦手、小さいお子さんがいて強い洗剤は控えたいなど、どうしても塩素系漂白剤を使いたくない方は、酸素系漂白剤をつかってみるのも、選択肢の一つだと思います!

だし今回実際にお掃除をしてお伝えしたとおり、ガンコなカビは落とすことができません。

あまりひどくならないうちに、こまめにお掃除する!という風に使ってみるのが良いかと思います♪

まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回は、酸素系漂白剤の「ワイドハイターEXパワーガンコなシミ用」を使って、お風呂のカビ取りをしてみました。

洗濯用の洗剤でお風呂掃除ができるの!?と思われたかもしれませんが、成分をきちんと知っていれば、きちんとお掃除ができるんです♪

今回はあまりキレイにカビを落とすことはできませんでしたが、ゴシゴシとこする、放置時間を長くとる、こまめにお掃除をするなど使い方に気を付ければ、十分お風呂掃除にも使える洗剤かと思います。

できるだけ安心安全な洗剤を使いたい!という方は、是非一度試してみてくださいね!

それでは、ここまで読んでくださりありがとうございました。

またお会いしましょう~♪

ABOUT ME
茂木和哉
茂木和哉
汚れ落とし研究家
1975年秋田県生まれ。20歳で温泉浴場清掃をバイトで経験。21歳で工業薬品や業務用洗剤の販売会社に就職。30歳で洗剤メーカーに転職し、1年後の秋田で独立。 独学で掃除と洗剤作りを学び、秋田からパソコン1つで情報発信を始め、自分の名前をつけた代表作「茂木和哉」を大ヒットさせる。現在ではシリーズ展開させ全国のお店に並ぶまでに。 汚れ落とし人生で得たノウハウを惜しみなく伝えるYouTubeチャンネル「茂木流掃除講座」は、チャンネル登録数30万を超える。
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