リビング:フローリング

ウタマロvsシャボンの泡!拭き掃除に向いているのはどっち!?

nishiyama

60秒で読める!AI記事要約

「ウタマロクリーナー」vs「シャボンの泡」:拭き掃除に最適なのはどっち?

人気の「ウタマロクリーナー」と「シャボンの泡」を拭き掃除向けに比較しました。

▼成分と特徴

ウタマロクリーナー:中性の合成洗剤。泡立ちが持続するが、二度拭きが必要な場合も。

シャボンの泡:アルカリ性のお掃除用石けん。水で薄めると泡立ちが収まり、成分が残りにくい。

▼検証結果

水で薄めた場合:ウタマロは泡立ち持続、シャボンは薄めすぎると泡が消える。

酸性になった場合:ウタマロは泡立ち持続、シャボンは泡が消える。

硬水で薄めた場合:ウタマロは泡立ち持続、シャボンは泡が消える。

▼まとめ

泡立ちの安定性ではウタマロクリーナーが優れています。しかし、床のように洗い流せない場所では、成分が残りにくいシャボンの泡が向いていることも。用途や肌質に合わせて選びましょう。

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茂木和哉の業務用洗剤

のぞみ
のぞみ

こんにちは!のぞみです。

今回は人気のマルチクリーナー、洗剤の「ウタマロクリーナー」と、お掃除用石けん「シャボンの泡」を比較・検証していきます。

それぞれの特徴についてよくわかると思うので、拭き掃除につかうならどっちがいいのか?を考えるときの参考にしてみてくださいね!

ちなみに今回参‌考‌に‌し‌た‌の‌は、‌こ‌ち‌ら‌の‌茂‌木‌和‌哉‌(‌‌@motegikazuya‌‌)‌さ‌ん‌の‌YouTube‌動‌画‌で‌す!

それぞれの成分をチェック

まずは「ウタマロクリーナー」と「シャボンの泡」の成分をみていきましょう。

「ウタマロクリーナー」の成分をチェック

「ウタマロクリーナー」の成分には「界面活性剤(5% アルキルベタイン)、水軟化剤、安定化剤」と書かれています。液性は中性ですね。

このアルキルベタインは界面活性剤の種類でいうと、両性界面活性剤ですね。

界面活性剤の濃度は5%と比較的高めなので、しっかりとした泡立ちがあります。

ですが拭き掃除に使う場合は成分が残りやすくヌルヌル・ベタベタ感じてしまうこともあります。

なので2度拭きが必要になるのがデメリットではありますね。

「シャボンの泡」の成分をチェック

「シャボンの泡」の成分は「炭酸カリウム(5%)、界面活性剤(4.8%脂肪酸カリウム)」とあります。液性はアルカリ性です。

炭酸カリウムは強めのアルカリ剤ですね。

脂肪酸カリウムは液体石けんの主成分で、液体タイプの石けんで使われるものです。

合成洗剤の「ウタマロクリーナー」と石けんの「シャボンの泡」、比べてみると成分はまったく違います。

ここからは、水で薄めたり液性がかわるとどうなるのか検証していきましょう!

水で薄めても泡立ちは消えない?

まずは「水で薄めたときの泡立ち」に注目して、実験をしていきます!

今回は「ウタマロクリーナー」と「シャボンの泡」をそれぞれ20倍に薄めた状態で比較していきます。

まずは、どちらも5グラムの洗剤を用意し、そこに水を加えて100グラムの希釈液をつくります。

左が「ウタマロクリーナー」、右が「シャボンの泡」です。

この段階では、どちらもきちんと泡立ちますね♪

ここからが本番です!

どこまで水で薄めても泡立ちが続くのか?をテストしていきます。

「ウタマロクリーナー」を薄めてみる

まずは「ウタマロクリーナー」から。

水を加えて200グラム(40倍希釈液)にしてみましたが、まだしっかり泡立っています。

泡は少し控えめになったものの、界面活性剤のはたらきはまだ残っていそうです。

「シャボンの泡」を薄めてみる

続いて「シャボンの泡」も同じように水を加えていきます。

54グラム、84グラム…と増やしていくうちに、泡立ちがかなり弱くなってきました。

最終的に約84グラムまで水を加えたところで、完全に泡立たなくなってしまいました。

一方で「ウタマロクリーナー」のほうは水を合計400グラムになるまで入れてもまだ泡立ちます。

1つ目の検証の結果は?

この結果から分かるのは、「石けん(シャボンの泡)」は水で薄めすぎると界面活性剤の効果が弱まり、泡立ちが収まるということ。

一方で「ウタマロクリーナー」のような合成洗剤は、かなり水で薄めても泡立ちが持続し、ある程度の洗浄力をキープしてくれます。

ただし!それは石けんにデメリットがあるという意味ではありません。

石けんは水で薄まるとはたらくのをやめるため、成分が残りにくいという大きなメリットがあります。

拭き残しによるベタつきの心配もほとんどありませんし、水拭きをしておけば成分が薄まりはたらくのをやめてくれます。

洗浄力をとるか、安全性や二度拭きがいらないというラクさをとるか…それぞれの良さを活かして選んでみてくださいね。

液性が酸性でも泡立ちは消えない?

2つ目の実験は、pH(液性)が下がったときの泡立ちを比較してみます。

まずは100グラム分の20倍希釈液をそれぞれ用意し、「ウタマロクリーナー」と「シャボンの泡」の元々のpHを測定しました。

「ウタマロクリーナー」のpHは6.8で中性に近い状態です。

一方、「シャボンの泡」はpH10.9で、しっかりアルカリ性という結果になりました。

今回はこのpHを酸性側に傾けるために、「クエン酸」を使ってみます。

クエン酸1グラムに対して水30グラムを加えて、クエン酸30倍希釈液を作りました。

さきほど作った「ウタマロクリーナー」の希釈液、「シャボンの泡」の希釈液に、少しずつクエン酸30倍希釈液を混ぜて泡立ちのようすをみていきましょう!

「ウタマロクリーナー」にクエン酸希釈液を混ぜてみる

まずは「ウタマロクリーナー」から。クエン酸希釈液を1グラムずつ加えながら様子を見ていきます。

クエン酸希釈液を1グラム入れても泡立ちは特に変わりなし!さらにもう1グラム追加しても、まだまだしっかり泡立ちます。

合計でクエン酸希釈液を5グラム入れた段階でも、泡立ちは安定していて特に問題は見られませんでした!

試しに10グラムまで増やしてみましたが、それでもしっかり泡立っていましたよ~。

つまり……「ウタマロクリーナー」は酸性に傾いた環境でも、泡立ちや洗浄力がきちんと保たれるということですね。

酸はおしっこのニオイを中和してくれるはたらきがあるので、おしっこ臭対策をするなら「ウタマロクリーナー」とクエン酸を混ぜて使う、なんてのもできますよ。

「シャボンの泡」にクエン酸希釈液を混ぜてみる

つづいて「シャボンの泡」のほうにも同じようにクエン酸を加えていきます。

1グラム入れた段階ではまだ泡立ちOK!5グラム加えても泡立ちます。

しかし最終的に6グラム加えたところで泡立ちがストップしました。このときのpHは4.6です。

つまり石けん系は、酸性に傾いてpH4.6あたりになると、界面活性剤としてのはたらきが止まってしまうということになりますね。

「ウタマロクリーナー」と「シャボンの泡」どっちが拭き掃除向き?

この結果を見ると「ウタマロクリーナー」のほうが泡立ちが安定していると感じるかもしれません。

ですが拭き掃除のように洗剤が残る可能性がある場面では、少し考え方が変わってきます。

というのも石けんは、肌の油分(弱酸性)と触れると中和され、無害な成分に変わります。

つまりもし成分が残っていても、触れた時点で「安心・安全」な状態になるんです。

一方で「ウタマロクリーナー」は、酸性に傾けても泡立ちはキープされていました。

泡立ちがなくならないのは良いように思えますが、逆に言えばずっとはたらき続ける界面活性剤ということでもあります。

なのでお肌が弱い方や、赤ちゃん、ペットがいるご家庭では、洗剤の成分残りが刺激になる可能性もゼロではありません。

だとすると、石けんのように成分残りがしにくいものを選んだほうがいいこともあるんですよね……!

「汚れがしっかり落ちるか」だけでなく、「どんな場所で、誰が使うのか」という視点でも選び方は変わってきそうですね♪

硬度が高くなっても泡立ちは消えない?

3つ目の実験は、「硬水」で薄めたときの泡立ちの変化について検証していきます!

今回も「ウタマロクリーナー」と「シャボンの泡」の両方を20倍に薄めた希釈液を作っていきます。

用意する量はそれぞれ200グラム。なのでまず

今回は洗剤を10グラムずつ入れて、水を100グラムになるまで加えます。この時点でどちらも20倍希釈液ですね。

かき混ぜれば「ウタマロクリーナー」も「シャボンの泡」も問題なく泡立ちます。

さて、ここからが本番です!

次に加えるのは、非常に硬度の高いミネラルウォーター「コントレックス」。その硬度はなんと1468mg/L。かなり強い硬水です。

3つ目の検証では、「コントレックス」をさらに100グラム加えて水の硬度を高くし、それでも泡つのか?をみていきます。

ですが……「コントレックス」をいきなり100グラム入れてしまうと、全然泡立たないかもしれません。

なので少しずつ注いで泡立ちの変化を観察していきます。

「ウタマロクリーナー」は硬度が高くなっても泡立つ?

まずは「ウタマロクリーナー」から。コントレックスを加えて混ぜてみると……泡立ってますね!

硬水の「コントレックス」が100グラム追加され、全体の容量が200グラムになった時点でも、しっかり泡立ちをキープしています。

「シャボンの泡」は硬度が高くなっても泡立つ?

次に「シャボンの泡」の方。最初はちゃんと泡立っていましたが、硬水を少しずつ加えていくと、29グラムあたりで泡立ちがストップ

それ以降は泡が立たなくなってしまいました。

石けんは硬度に影響されやすい

つまりこの実験から分かるのは、「ウタマロクリーナー」は硬度が高い水でも安定して泡立ち、界面活性剤のはたらきが持続するということ。

一方で「シャボンの泡」は石けんなので硬度分に弱く、一定以上のミネラルを含むと泡立たなくなってしまう、ということです。

そのため、もし「シャボンの泡」を拭き掃除に使いたい場合は、水の硬度や薄め方にも気をつける必要があります。

お掃除に使える目安は泡立つかどうか!

泡が立てば界面活性剤がしっかり働いているという証拠ですので、泡立たなければ石けんを少しずつ追加して、微調整してくださいね。

拭き掃除においては、こうしたちょっとしたポイントが使い心地に直結しますよ~♪

まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回は「ウタマロクリーナー」と「シャボンの泡」で3つの実験をしてみました。

水で薄まったとき、酸性度が変わったとき、硬度が高くなったとき……と、すべてで泡立ちがキープされたのは「ウタマロクリーナー」のほうでした。

「シャボンの泡」は一定のラインで泡立ちが消えていきましたね。

ですが丸ごと水洗いができないフローリング掃除だと、必ずしも泡立ちが残ることがいいとも言い切れません。

むしろ「シャボンの泡」のように自然と泡立ちが収まるほうが、良いこともあります。

どっちのほうが自分には向いているのか、洗剤と石けんの特徴を抑えたうえで選んでいってくださいね〜!

また、YouTubeチャンネル「のぞみのお掃除講座」では、お掃除にまつわるいろんな情報をお届けしています。

こちらの動画もみてもらえると嬉しいです!

さらに自分にあったお掃除法を見つけたいという方は、「汚れ落とし研究家 茂木和哉のラクラク掃除術」を読んでみてくださいね。

茂木さんがお掃除ノウハウを、わかりやすくまとめてくれていますよ~!

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それではここまで読んでくださり、ありがとうございました。

またお会いしましょう~♪

ABOUT ME
茂木和哉
茂木和哉
汚れ落とし研究家
1975年秋田県生まれ。20歳で温泉浴場清掃をバイトで経験。21歳で工業薬品や業務用洗剤の販売会社に就職。30歳で洗剤メーカーに転職し、1年後の秋田で独立。 独学で掃除と洗剤作りを学び、秋田からパソコン1つで情報発信を始め、自分の名前をつけた代表作「茂木和哉」を大ヒットさせる。現在ではシリーズ展開させ全国のお店に並ぶまでに。 汚れ落とし人生で得たノウハウを惜しみなく伝えるYouTubeチャンネル「茂木流掃除講座」は、チャンネル登録数30万を超える。
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