石鹸

石鹸を上手に使いこなすために知っておきたい石鹸が苦手な3つの天敵とは?

茂木 和哉

こんにちは!茂木和哉です。

石鹸好きな皆さん、
・石鹸を上手く使いこなせていますか?
・挫折せずに使い続けていますか?
・石鹸の独特な癖を知ってますか?

長く合成洗剤を使い続けていると、いざ石鹸に切り替えても上手く使えこなせずに挫折してしまうって事は珍しい事ではないと思うんですよね。

私は、体洗いと手洗い食器洗いには石鹸を使ってますが、洗濯には合成洗剤を使ってます。

石鹸洗濯に挫折したと言うわけではなく、私は石鹸派ではないので「何がなんでも石鹸」と言う考え方ではないんです。

だから洗濯にはラクに洗える使える合成洗剤を使っています。

石鹸洗いが難しい順は、
①洗濯
②食器洗い
③髪洗い
④体洗い
⑤手洗い
だと思います。

やっぱり洗濯が一番だと思うんですよね。

では、なぜ石鹸洗いを難しく感じるかと言うと、それは合成洗剤と比べてしまうからですよね。

合成洗剤と違って石鹸には天敵がたくさんいるんです。

その天敵の影響を受けると石鹸は、本来の洗浄力を発揮できなくなるわけです。

なのでその天敵とはどんなものかをちゃんと理解できれば、石鹸を上手く使うコツが見えてきます。

そこで今回は、石鹸が苦手な3つの天敵についてお話ししたいと思います!

石鹸の天敵その1「酸」

まず1つ目の点滴が「酸」です。

石鹸は、アルカリ性です。

中性や酸性の石鹸は存在しません。

なぜかと言うと、アルカリ側でないと汚れを落とそうとしてくれないんです。

でも、衣類についた皮脂汚れや食器についた油汚れは酸性です。

なので、汚れに対して石鹸の量が少ないと、洗っている途中で石鹸が汚れに中和されて働かなくなってしまうんです。

石鹸で体を洗った事のある方なら経験がある思いますが、石鹸をタオルでしっかり泡だてたはずなのに、体を洗っている途中で泡が消えてしまうって事はないですか?

それが中和されて石鹸が働かなくなった状態です。

特に思春期の子供や中年男性ならよくある事だと思います。油分が多いのですからね。

でも石鹸が働かなくなると泡立たなくなるので、体洗いや食器洗いなら石鹸が働くなったタイミングが簡単に分かりますので、石鹸を追加すればいいだけです。

でも洗濯の場合は、ずっとついて見ていないと確認できなので、汚れれに対して石鹸の量が少なかった場合は失敗してしまう事があります。

酸性の皮脂や油汚れに中和された石鹸は「酸性石鹸」と言われる、ヌルヌルした「石鹸カス」に変わります。

これも石鹸で体を洗った事のある方なら経験がある思いますが、体を洗った後に泡のついたタオルをオケですすぐと、オケの水面に汚れがたくさん浮いてきませんか?

普通のボディソープの時よりたくさんでますよね?

普通のボディソープより石鹸の方が、皮脂汚れがよく落ちたわけでも、垢がたくさん落ちたわけでもなく、それが酸性石鹸なんです。

また、油がたっぷりついたお皿を合成洗剤の感覚でいきなり石鹸でスポンジ洗いすると、酸性石鹸でスポンジがすぐにヌルヌルしてしまいますよね。

なの油が多いやフライパンなどは、ある程度ゴムベラで油を落としてから石鹸で洗うのがいいと思いますよ。

それと皮脂汚れがたっぷりの子供の運動着を石鹸で洗濯する場合は、洗濯水に炭酸ナトリウムを加え、アルカリ性にしてから洗うと中和されにくくなるので失敗せずに洗濯ができますよ。

石鹸の天敵その2「ミネラル分」

2つ目は、「ミネラル分」です。

水道水には、カルシウムやマグネシウムなどのミネラル分が含まれています。

私が住んでいる秋田県は、硬度分が少ない地域と言われていますが、それでもすぐに水垢がつきます。

なのでミネラル分が多い地域の皆さんは、水垢にお悩みの方が多いことかと思います。

もし水垢にお悩みなら「なまはげお風呂用」をどうぞ(笑)

そのミネラル分に影響を受けても石鹸は働かなくなってしまうんです。

なのでミネラル分が多い水道水ほど石鹸の汚れをちが悪くなり使用量も増えます。

ミネラル分と混ざり合った石鹸は、「金属石鹸」と言うカリカリした「石鹸カス」に変わります。

皆さん、温泉に入りに行った時に石鹸で体を洗ったらほとんど泡立たなかった経験はありませんか?

それは温泉水にはミネラル分が豊富だからなんです。

もし温泉なのに石鹸がよく泡立つようなら、かなり薄い温泉なのかもしれませんね(笑)

だからミネラル分の多い地域は、本当に石鹸生活が難しいんです。

特にが難しいのですがやはり洗濯なのですが、硬水地域に住んでいるけど、どうしても石鹸で洗濯をしたいと言う方だっている思います。

そんな方にアドバイスするとしたら、「炭酸ナトリウム」を使うといいですよ。

使い方は、お風呂の残り湯に炭酸ナトリウムをパラパラ振りかけてよくかき混ぜます。

そしてしばらくそのまま放置しておくとミネラル分がだいぶ少なくなるので、上澄みだけをそっと洗濯機に入れて使います。

洗濯機に水を入れたらすぐにお風呂の水を抜いて掃除してくださいね。

バスタブの下の方の水は、水垢汚れになりやすいですからね。

ちょっと面倒だと感じた方のために、もう1つの方法をご紹介します。

それは水道管に大元に軟水器をつける方法です。

そうすると家中の蛇口からミネラル分が少ない軟水がでます。

結構お金がかかりますが、どうしても石鹸生活をしたいなら長い目で見るとやすい投資なのかもしれません。

さらに軟水化すると、お風呂に石鹸カスや水垢もつきにくくなるのでお風呂掃除がラクになりますし、煮込み料理や水割りだって美味しくなります。

石鹸の天敵その3「水」

3つ目が「水」です。

石鹸は、あるところまで水で薄まると働く事をやめてしまいます。

何に使うにしても石鹸は、合成洗剤より使用量が多くなってしまいます。

なので、少しでも節約したい気持ちからパッケージに書かれた使用量より少なく使いたくなる方もいるかと思います。

特にたくさん使う洗濯の時はそうしたくなると思いますが、ちゃんと使用量を守らないと汚れが落ちないどころか中途半端に入れた石鹸が無駄になってしまいますからね。

皮脂汚れたっぷりの洗濯物を洗う場合は、標準の使用量より多めに入れないと、いけないぐらいです。

だから食器洗いの時も水で薄めて使う、洗い桶を使った洗い方は石鹸には不向きなんですよね。

最後に

いかがでしたでしょうか?

初めにお伝えした通り、私は「何がなんでも石鹸」と言う考えではないので、洗濯へ石鹸を使うのはあきらめています。

合成洗剤を使った方が、洗濯が簡単だし汚れもよく落ちますからね。

でももし自分がアトピーだったり、息子に肌トラブルがあるのなら合成洗剤の洗剤残りが心配なので石鹸洗濯にチャレンジすると思います。

皆さんに中には、そんな肌のお悩みを抱えている方もいるかと思いますが、ちゃんと石鹸を使いこなせないと逆に肌にはよくない方向に行く事もありますで、ぜひ石鹸の三大天敵の酸とミネラル、水を攻略し石鹸洗濯にチャレンジしてみてください!

ABOUT ME
茂木和哉
茂木和哉
汚れ落とし研究家
1975年秋田県生まれ。20歳で温泉浴場清掃をバイトで経験。21歳で工業薬品や業務用洗剤の販売会社に就職。30歳で洗剤メーカーに転職し、1年後の秋田で独立。 独学で掃除と洗剤作りを学び、秋田からパソコン1つで情報発信を始め、自分の名前をつけた代表作「茂木和哉」を大ヒットさせる。現在ではシリーズ展開させ全国のお店に並ぶまでに。 汚れ落とし人生で得たノウハウを惜しみなく伝えるYouTubeチャンネル「茂木流掃除講座」は、チャンネル登録数30万を超える。
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