お掃除情報:裏技・豆知識

中性洗剤って中性だから安心だと思ってませんか?

茂木 和哉

皆さん、中性洗剤って中性だから安心安全だと思いますよね?

確かにアルカリ洗剤や酸性洗剤と比べれば安全かもしれませんが、あまり安全だと思い込まない方がいいですよー

だって中性洗剤を使って手荒れする方って、とてもたくさんいますし。

ちなみに中性洗剤が多い用途は、
・台所洗剤
・洗濯洗剤
・バスクリーナー
・拭き掃除用洗剤
などです。

特に台所洗剤は、ほとんど中性洗剤です。

では、
なぜ安全だと思いこまない方がいいのか?
なぜ中性なのに手荒れしやすいのか?

理由は2つあります。

1つは、主成分が合成界面活性剤だからと言うことです。

「中性洗剤」=「合成界面活性剤の働きで汚れを落すもの」なので中性洗剤には必ず合成界面活性剤は含まれています。

その合成界面活性剤の影響で、手肌の皮脂が流され荒れやすい状態になりますし、合成界面活性剤が直接肌自体にも刺激を与えます。

メーカーがちゃんと伝えてないので素手で使っている方は多いと思いますが、実は手袋して使わないくらい刺激が強いものなんです。

その証拠です。

https://www.instagram.com/p/BgpafaxgfGm/

それともう1つが、防腐剤が使用されている点です。

この点は、合成界面活性剤の影響度を比べかなり低いですが、間違いなく手荒れの原因となるのは事実です。

なぜ防腐剤が含まれているかと言うと、中性洗剤は中性だから、洗剤に雑菌が侵入すると雑菌が生き延びれる環境だからです。

生き延びれると言うことなので、もちろん増殖します。

増殖すると腐敗します。

メーカーでは、腐敗のリスクがあると判断された洗剤に、腐敗防止の目的のため防腐剤を必ず入れます。

でも、成分欄には「防腐剤」と表記されている事はほとんどありません。

なぜなら、家庭用品品質表示法のルールでは、表記する必要がないくらい配合量がごくわずかだからです。

なので、成分欄に「防腐剤」と表記されていないからと言って防腐剤を使用していないということではないので注意してくださいね。

以上が、中性洗剤を過度に安全なものだと思い込まない方がいい理由です。

なので手荒れしやすい方の場合、食器を洗う時はしっかり手袋をした方がいいですし、どうしても手袋をするのが嫌なら合成界面活性剤と防腐剤が使われていない「純石けん」を使った方イイです。

手肌の影響は少ないですが、小さなお子さんがいる方も場合によっては、拭き掃除やお風呂掃除の時は防腐剤と合成界面活性剤を使っていない洗剤を使った方がいいと思います。

例えば、白いなまはげのようなものです。

白いなまはげは、防腐剤を初め添加物と言われる成分が一切含まれていませんし、合成界面活性剤が全く含まれていないですからね。

しかも、お風呂掃除には5倍希釈、フローリングやおもちゃ、テーブルなのど拭き掃除には47倍に希釈して使えるので、とっても経済的です!

 

 

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ABOUT ME
茂木和哉
茂木和哉
汚れ落とし研究家
1975年秋田県生まれ。20歳で温泉浴場清掃をバイトで経験。21歳で工業薬品や業務用洗剤の販売会社に就職。30歳で洗剤メーカーに転職し、1年後の秋田で独立。 独学で掃除と洗剤作りを学び、秋田からパソコン1つで情報発信を始め、自分の名前をつけた代表作「茂木和哉」を大ヒットさせる。現在ではシリーズ展開させ全国のお店に並ぶまでに。 汚れ落とし人生で得たノウハウを惜しみなく伝えるYouTubeチャンネル「茂木流掃除講座」は、チャンネル登録数30万を超える。
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