お風呂の床「ハイター漬け」の疑問に答える!水よりお湯?サビない?
60秒で読める!AI記事要約
YouTubeなどで人気の「ハイター漬け」を安全かつ効果的に行うための、よくある質問と注意点をまとめました。
▼「ハイター漬け」に関する重要な事実
水の温度: 熱いお湯を使うと塩素が飛んでしまうため、つけ置きは必ず水(常温)で行うのが正しい。
配管の安全性: 一般的なお風呂の配管は塩素に強い塩ビ管(プラスチック製)がほとんどのため、通常の「ハイター漬け」程度では傷む心配はない。
金属のサビ: 金属は塩素に弱くサビる可能性がある。金属パーツがある場合は、液がかからないよう注意するか、別の方法を選ぶ。
素材への影響: 濃い原液の使用は素材の変色や劣化を招くリスクがある。
▼ 日常のお手入れと予防
こまめな掃除: 毎日バスクリーナーなどでこまめに掃除すれば、「キッチンハイター」のような強い洗剤は不要。
お湯かけ: 60℃以上のお湯をかける方法は、皮脂汚れなどが落ちやすくなり、カビ予防につながる(ただし「ハイター漬け」中の使用はNG)。
壁・天井: 床のつけ置きで余った液、または薄めた希釈液で壁や天井を拭くと、カビの発生抑制に効果がある。
▼ 代替方法と安全対策
水を張れない場合: 水を張れない浴槽の場合は、「キッチン泡ハイター」を床に吹きかけて塗り広げる「ハイター漬け風」掃除が代用できる。
服装: 塩素系洗剤を使う際は、液の飛び散りによる服の脱色を防ぐため、汚れてもいい服や化学繊維のズボンを着用し、ゴム手袋を忘れずに。
「ハイター漬け」は強力ですが、目立たない場所で試すなど、素材への影響と安全に十分配慮して行いましょう。

こんにちは!のぞみです。
お風呂の床掃除で人気の「ハイター漬け」。今回は茂木さんのYouTubeのコメント欄でよく聞かれる質問や注意点にお答えします。
安全に、効果的に実践するためのポイントを解説していきますよ〜!
ちなみに今回参考にしたのは、こちらの茂木和哉(@motegikazuya)さんのYouTube動画です!
※動画内で紹介している掃除法は一例です。使用にあたっては、製品の表示や素材への影響をご確認のうえ、自己責任で実践してください。
こまめに掃除するほうがいい

ではまず1つ目です。
「この動画をアップするためにあれだけのカビを残しておいたかと思うと…ウゲぇ〜。毎日こまめに予防するのが良きです」とのコメントをいただきました。
これはたしかに、その通りなんです!
毎日こまめにお掃除をしていれば、「キッチンハイター」のような強めの洗剤を使う必要はありません。
普段は普通のバスクリーナーで十分なんですよ。
素材への負担も少なく、安心して続けられるので、こまめにお掃除できる方は塩素系洗浄剤や漂白剤を使わずにお手入れするのがおすすめです。
ちなみに茂木さんの動画では、少しでも皆さんの参考になるように、あえて汚れをある程度ためてから撮影しているそうです。
ビフォー・アフター!と、お掃除の効果がわかりやすいですね。
ハイター漬けで傷がつく?

2つ目のご意見です。
「白い床はあまり分かりにくいかもしれませんが、うちは黒っぽい床(タイルではないです)なのでハイターでかなり傷ができました。カビキラーは大丈夫でした」とのことです。
これは少し難しいところなんですよね。
実は「カビキラー」は「ハイター漬け」に使う「キッチンハイター」よりも塩素濃度が高く、アルカリ度も強いんです。
そのため、理論上は「カビキラー」のほうが素材を傷めるリスクは高いといえます。
ただし注意したいのは、「キッチンハイター」を原液のまま使う場合です。
「キッチンハイター」は「カビキラー」よりもおよそ2倍塩素濃度が高いため、濃いまま使うと素材を痛める可能性があります。
また「傷ができた」とのことですが、もし塩素が原因であれば、実際には白っぽく焼けたような変色や黄ばみが起きることが多いです。
そのため、見た目の変化が“傷”というより“変色”であれば、別の要因が関係している可能性もありますね。
お風呂の床は素材によって反応が違うので、心配な方はまず目立たない場所で試してみるのが安心です!
お湯をかけるだけでいい?

つぎのご意見です。「タイルの目地などは60°以上の熱湯が有効でしっかり熱湯消毒できると奥のカビの根まで死滅させられるそうです。たわし等目の粗い物で擦ると目地を傷つけて逆にカビが生えやすくなるそうです」とのことです。
これは、たしかにその通りですね。力を入れてゴシゴシこすってしまうと、目地やコーキング部分に細かい傷ができて、そこに汚れや水分が入り込みやすくなります。
そうなると、乾きにくくなってかえってカビが生えやすくなることも。コーキング部分は、やさしく洗うのがいちばんです!
そして60度以上のお湯をかける方法は、カビ予防にもつながるとテレビで紹介されることがありますし、逆に「冷水で仕上げる」といった方法もあります。
どちらがより効果的かというと……やはり熱湯を使うほうだと思います。
お湯を使うと皮脂汚れや石けんカス、シャンプー残りが落ちやすくなり、結果的にカビの栄養源が減るので、カビが生えにくい環境になるんです。
また、お湯のほうが乾きが早いというメリットもあります。水分が残りにくくなることで、湿気を好むカビを防ぐことができますね。
ただ、梅雨や真夏のように湿度が高い時期は、どうしても乾きにくいので、そのときはしっかり換気をして仕上げるのがポイントです!
配管は傷まない?

つぎのご意見です。
「配管は大丈夫ですか?塩素を流すと配管が溶けるって聞いたので、うちは部分的に使用程度です」とのことです。
たしかに「塩素を流すと配管が溶ける」と聞くとちょっと心配になりますよね。
結論から言うと、一般的なお風呂の配管であれば、基本的に心配はいりません。
もし配管に塩素に弱い素材が使われている場合は、溶けるまではいかなくてもサビる可能性があります。
ですが、最近のお風呂の配管には金属が使われることはほとんどなく、ほとんどが塩ビ管(プラスチック製)です。
この塩ビ(PVC)は塩素に強く、通常のハイター掃除程度で劣化する心配はほぼありません。
つまり、一般的なご家庭のお風呂で「ハイター漬け」をするくらいなら、配管が傷む心配はまずないと考えて大丈夫です。
とはいえ長時間のつけおきや高濃度での使用は避けて、適量で安全に使うことがポイントですね
お湯の方が効果抜群?

5つ目のご意見です。
「熱めのお湯でやった方が効果抜群」とありますが……これは残念ながら効果ありません。
というのも、お湯を使うと塩素が飛んでしまうんですよね。
塩素が抜けてしまうと、せっかく1〜2時間つけおきしても、ほとんど効果がなくなってしまいます。
ですので、ハイター漬けをするときは必ず水を使うのが正解!
塩素の力をしっかり活かすためにも、常温の水でつけおきしてくださいね。
金属はサビる?

6つ目のご意見です。「金属錆びない??」たいただきました。
これはたしかにその通りで、金属は塩素に弱く、サビる可能性があります。
もしお風呂の床や排水口まわりなどに金属が使われている場合は、サビてしまうリスクがあるので注意が必要です。
金属の種類によってサビやすさは異なりますが、最近のステンレス素材はかなり強くなっており、塩素でも以前よりサビにくくなっています。
それでも「絶対にサビない!」というわけではありません。
はのでまわりに金属パーツがある場合は、ハイター漬けは避けるか、どうしても行うときは金属部分に洗浄液がかからないように工夫するのが安心ですね。
壁や天井も除菌できる

つぎのご意見です。「同時にその液体を雑巾に浸し、ほどよく絞って壁・天井を拭いてから流すとカビの発生を抑制する効果が上がります」といただきました。
これは、本当にその通りです!
私も浴室の天井や壁を拭くときは、「洗って使えるペーパータオル」などの清潔なペーパーを使っています。
しっかり絞ってから拭くと、液だれも防げて使いやすいんですよ。
ちなみに、床のつけおきで使ったものと同じ液ではなく、私は拭き掃除用に少し薄めの希釈液を作って使うことが多いです。
どちらの方法でも大丈夫なので、ご自宅の環境やお好みに合わせて試してみてくださいね。
服が脱色されてしまう

つぎのご意見です。「20年前から床も壁もキッチンハイター原液で掃除しています。飛び散りで服が脱色されるのが難点」といただきました。
原液のまま使われているとは、すごいですね…!
やっぱり原液で使うと塩素のニオイが強くなりますし、作業中に目や喉がツンとすることもあるので、かなり大変だったと思います。
そしてこの方がおっしゃるように、服の脱色はよくありますよね。
特にズボンに液がはねると、白っぽく色が抜けてしまうことも……。
実は私も、何本もズボンをダメにしてきました。
綿素材の服は塩素に弱く、脱色しやすいんですよね。
なので私は、塩素系漂白剤や洗浄剤を使うときは、化学繊維のズボンを履くようにしています。
これだけでも、かなり安心感が違いますよ♪
お掃除中は服装にも気をつけて、できれば汚れてもいい服・エプロン・手袋を着用して安全に行ってくださいね。
水を張れないお風呂のときは?

最後のご意見です。「我が家もTOTOなのですが、風呂の床に水を張ることができない型なのです。茂木さんのやり方ができなくて残念です」といただきました。
そうなんですよね。実は茂木さんがよく紹介している「ハイター漬け」は、どんなお風呂でもできる方法というわけではないんです。
「これが絶対おすすめ!」という意味ではありませんし、あくまでお掃除方法のひとつの例として参考にしていただけたらと思います。
ただ、水を張れないタイプのお風呂でも、同じような効果を得る方法があります。
それが「キッチン泡ハイター」を使う方法です!
やり方はかんたん♪「キッチン泡ハイター」を床全体に吹きかけて、バスブラシで塗り広げ、少し放置するだけ。
これでハイター漬け風のお掃除ができるんですよ。
また「カビキラー」や「強力カビハイター」など、ほかの塩素系漂白剤・洗浄剤でも代用可能です。
おうちのお風呂の形や素材に合わせて、無理のない方法を選んでくださいね。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は、お風呂の床掃除で人気の「ハイター漬け」について、茂木さんのYouTubeに寄せられた質問やご意見にお答えしてみました。
「ハイター漬け」はとても効果的な掃除法ですが、
お風呂の素材や環境によっては注意が必要なポイントもあります。
正しい手順と知識を知っておくことで、より安全に、そして気持ちよくお掃除できますよ。
毎日のお手入れはバスクリーナーでこまめに。
汚れがたまってしまったときには、ハイター漬けでしっかりリセット!
おうちのお風呂に合った方法で、快適なバスタイムをキープしていきましょう。
また、YouTubeチャンネル「のぞみのお掃除講座」では、お掃除にまつわるいろんな情報をお届けしています。
こちらの動画もみてもらえると嬉しいです!
さらに自分にあったお掃除法を見つけたいという方は、「汚れ落とし研究家 茂木和哉のラクラク掃除術」を読んでみてくださいね。
茂木さんがお掃除ノウハウを、わかりやすくまとめてくれていますよ~!
それではここまで読んでくださり、ありがとうございました。
またお会いしましょう~♪


