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漂白剤の種類が分かれば住まいの掃除、洗濯のレベルが数段上がります!

茂木 和哉

こんにちは!茂木和哉です。

皆さん、「漂白剤」を活用できてますか?

ガンコな汚れ落としに使えるだけでなく除菌や消臭もできる漂白剤を最大限に活用できれば、洗濯、掃除の強い味方になる事間違いなしです!

で、漂白剤を最大限に活用するために絶対外せないポイントが、漂白剤の種類を知る事です。

今回は、そんな漂白剤の種類について、詳しく説明していきます。

 

漂白剤の種類

まず漂白剤は、
・酸化型漂白剤
・還元型漂白剤
の2つに大きく分けられます。

皆さんが日ごろ使われる漂白剤は、酸化型漂白剤と言われる方です。

例えば、ハイターなどです。

さらに酸化型は、
・塩素系漂白剤
・酸素系漂白剤
の2つに分けられます。

例えば、塩素系漂白剤はキッチンハイター、酸素系漂白剤はワイドハイターなどです。

塩素系漂白剤も酸素系漂白剤も「固形」と「液体」があってそれぞれ特徴が大きく異なりますが、後程紹介しますね。

 

塩素系漂白剤の特長

塩素系漂白剤の大きな特徴には、
・色柄まで漂白してしまうほど高い漂白力がある。
・強く独特のツンとしたニオイがする。
・除菌力が非常に高い。
の3つです。

一般向けの塩素系漂白剤は、全てと言っていいほど「次亜塩素酸ナトリウム」が主成分です。

なのでこれらの特徴は、次亜塩素酸ナトリウムの特徴そのものでもあります。

そして次亜塩素酸ナトリウムの特長として、あまり知られていないだけに絶対皆さんに知ってもらいたいのが、塩素濃度が飛びやすい事です。

未開封でも飛んでいくほど不安定な塩素剤なんです。

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次亜塩素酸ナトリウムは「液体」です。

また次亜塩素酸ナトリウム以外に液体の塩素剤はありません。

他の塩素剤は全て「固形」です。

なので、「液体タイプの塩素系漂白剤」=「主成分が次亜塩素酸ナトリウム」と言う事になります。

一般向けにはほとんどないのですが、業務用では次亜塩素酸ナトリウム以外が主成分の塩素系漂白剤もあります。

つまり業務用には固形タイプの塩素剤が普通にあるのです。

その固形タイプの塩素剤の主成分となるのが、
・ジクロロイソシアヌル酸ナトリウム
・トリクロロイソシアヌル酸
・次亜塩素酸カルシウム
なとです。

形状は、錠剤や顆粒、パウダーなどがあります。

私は固形タイプの方が液体より断然使いやすい一般の方にもオススメしたいのですが、なぜか一般向け商品に使われる事が少なく、あるとしたら錠剤タイプのパイプ洗浄剤や哺乳瓶除菌剤ぐらいです。

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そんなレアな商品の1つが「黒木真白(旧バスフレッシュ)」なんです。

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顆粒で使いやすいと、一般の方にも大人気ですよー

 

酸素系漂白剤の特長

酸素系漂白剤の大きな特徴は、
・漂白力がマイルドで色柄物にも使える。
・嫌な臭いがしない。
・塩素系ほどではないが除菌効果、消臭効果がある。
などです。

代表的な酸素系漂白剤の成分と言ったら、最近はドラックストアやホームセンターで手軽に変えるようになった「過炭酸ナトリウム」ですよね。

一昔前はナチュラルクリーニング派の方が使っていたイメージですが、今となっては普通の方にも人気のお掃除アイテムとなりました。

過炭酸ナトリウムが、なぜここまで人気があるのかと言うと、その理由の1つにあるのが「漂白力がマイルド」だからです。

マイルドだからこそ、素材を傷めにくいので幅広い用途に使えるし、肌にも刺激が少ないので安心して使う事が出来るわけですからね。

漂白力が強い次亜塩素酸ナトリウムだとそうはいきませんからね。

過炭酸ナトリウムは粒状なので、「主成分が過炭酸ナトリウム」=「粒状タイプ」となります。

なので液体タイプの酸素系漂白剤には、過炭酸ナトリウム以外成分が使われます。

それが「過酸化水素水」と言われるものです。

オキシドールと同じ成分ですね。

粒状の過炭酸ナトリウムと液体の過酸化水素水は、どちらも酸素の働きで漂白、除菌、消臭をするのですが、大きく異なる点があります。

それが液性です。

過炭酸ナトリウムが「弱アルカリ性」なのに対し、過酸化水素水は「酸性」です。

過炭酸ナトリウムがなぜ弱アルカリ性なのかと言うと、「過炭酸ナトリウ」=「過酸化水素」+「炭酸ソーダ」だからです。

ようは「炭酸ナトリウム」がアルカリ性だからなんです。

過酸化水素水がなぜ酸性なのかと言うと、酸性側でないと過酸化水素が安定してくれないからです。

「不安定」=「酸素が出る」なので、不安定な状態で製品化するわけにはいきません。

だってボトルがパンパンに膨らんで破裂したら大変なことになりますからね。

 

どちらも酸素の働きで汚れを落としたり消臭や除菌するものですが、「弱アルカリ性」と「酸性」の違いで注意しなければならな事があります。

特に注意が必要なのが使える衣類の種類です。

弱アルカリ性の過炭酸ナトリウムは、毛や絹に使えないのですが、酸性の過酸化水素水は、使うことができます。

しかし、弱アルカリ性の過炭酸ナトリウムは、酸性の過酸化水素水より油汚れに対しての洗浄力が高いので毛や絹以外なら過炭酸ナトリウムの方がオススメです。

なので、
・ウールやシルクは、液体タイプの酸素系漂白剤。
・ウール、シルク以外なら顆粒タイプが効果的。
と使い分けが最適です。

 

還元型漂白剤の特長

最後に、還元型漂白剤です。

還元型漂白剤は、塩素系漂白剤や酸素系漂白剤のように酸素の働きで汚れを分解するのではなく、逆に酸素を奪うことで汚れを分解します。

なので、「酸化型漂白剤でも全く落ちない黄色いシミが、還元型漂白剤で驚くほど簡単に落ちた。」なんて事があります。

例えば、衣類についた赤土やサビ汚れや、井戸水での洗濯が原因の衣類が黄ばみは、還元型漂白剤の得意とする汚れです。

他には、塩素系漂白剤の使用が原因のプラスチック製品の黄ばみにも有効ですね。

還元型漂白剤に使用される成分が二酸化チオ尿素と言われるものです。

 

以上が漂白剤の種類についての説明でした。

まだまだ詳しく説明したい気持ちもありますが、マニアックすぎちゃうのでこのあたりで辞めときます(笑)

では最後に、具体的に今回説明した塩素剤を1品づつ紹介したいと思います!

ただ紹介するのはつまらないので私がオススメする商品を紹介しますね。

 

次亜塩素酸ナトリウムが主成分の液体タイプの塩素系漂白剤

 

ジクロロイソシアヌル酸ナトリウムが主成分の粒状タイプの塩素系漂白剤

 

 

 

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過炭酸ナトリウムが粒状タイプの酸素系漂白剤

 

過酸化水素水が主成分の酸素系漂白剤

 

還元型漂白剤

ABOUT ME
茂木和哉
茂木和哉
汚れ落とし研究家
1975年秋田県生まれ。20歳で温泉浴場清掃をバイトで経験。21歳で工業薬品や業務用洗剤の販売会社に就職。30歳で洗剤メーカーに転職し、1年後の秋田で独立。 独学で掃除と洗剤作りを学び、秋田からパソコン1つで情報発信を始め、自分の名前をつけた代表作「茂木和哉」を大ヒットさせる。現在ではシリーズ展開させ全国のお店に並ぶまでに。 汚れ落とし人生で得たノウハウを惜しみなく伝えるYouTubeチャンネル「茂木流掃除講座」は、チャンネル登録数30万を超える。
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