アルカリ電解水は安全?危険?使う前に知っておきたいことと上手な使い方
こんにちは、のぞみです。
こんにちは、弟のたくみです!そういえばこの間、100円ショップでアルカリ電解水を買ったんだ。できるだけナチュラルで優しい掃除をしたいなって思ってたし、ちょうどいいかなって!
最近は安く買えるし、身近なお掃除アイテムよね。たしかに安心安全な印象があるけれど……必ずしもそうとは言い切れないの。せっかくだから今回は、アルカリ電解水について話していくわね!
アルカリ電解水ってどんなもの?
アルカリ電解水は水を電気分解して作られたもの。一般的なアルカリ電解水の原料は水と塩だけ。合成界面活性剤は入っていないし、防腐剤や有機キレート剤、合成香料、着色料といった添加物が一切入っていないのよね。
そうそう!ナチュラルクリーニング派にとっては魅力的だよね。
それに汚れ落ちがいいのも特徴ね。わたしも魚焼きグリルやオーブンレンジといったキッチン周りのお掃除でよく使うわ。キッチンには食べ物があるし、アルカリ電解水がいいのよね。
たしかに!ほとんどのアルカリ電解水は、もともと水と塩だしね。
うーん……だから安心安全、っていう考え方はちょっと違うかも。安全かどうかを見極めるときに大事なのは、なにで作られているか?よりも結局何ができたか?のほうなの。ここは大事なところだから、じっくり話していくわね。
原料よりも重視するものとは?
洗剤の安全性を判断するときに、一番重視するべきなのがpH。pHというのは、液体の酸性・アルカリ性・中性を表す尺度のことね。どれだけ安全性の高い原料で作られていても、できあがった洗剤が強いアルカリ性や強い酸性だったら、安全とは言い切れないわ。反対に、原料に強いアルカリや強い酸を使っていても、できあがった洗剤が中性に近ければ、そこまで危ないものではないの。
えぇっと……どういう意味?
たくみの好きな石けんで考えてみましょう!石けんは苛性ソーダや苛性カリに油脂を混ぜて作っているわよね。苛性ソーダや苛性カリはかなり強いアルカリ性。でも最後にできあがる石けんは弱アルカリ性よね。
そうだね、石けんは身体も洗えるし、危ないものではないよね。
つまり大事なのは、最後にできあがったもののpHがどれくらいなのかってこと!すこし話を戻して、たくみはアルカリ電解水のアルカリ度がどれくらいか知ってる?
アルカリって名前についてるくらいだし、結構高いんじゃない?
アルカリ電解水のpHはなんと12.5もあるの!最近だともっとアルカリ度を高くしている、超強力アルカリ電解水も見かけるわ。超強力アルカリ電解水だとpHは13を超えるみたいね。
アルカリ電解水のデメリット
アルカリ電解水のアルカリ度が高いってことはわかったんだけど、具体的にpH12.5ってどれくらいすごいの?
pHの真ん中は7で、重曹は8.2くらい、セスキ炭酸ソーダは9.8くらいね。pH12.5もあれば、油汚れはかなりラクに落とせるわ。
使うと手荒れする?
アルカリ電解水は汚れ落ちがいい代わりに、手荒れの原因になることがあるのよね。
キッチンの油汚れを落とすくらいだし、手の皮脂なんてすぐ落ちそうだね。
そうなの、pH12.5の液が肌に触れたら、皮膚のタンパク質に影響を与えることだってあるわ。肌が弱い人が素手で触れたり、長時間掃除で使っていたら、肌自体が傷んでしまうかも。
優しいイメージがあったのに……僕はずっと素手で使ってたよ。
だからアルカリ電解水を使うときは、ゴム手袋をしておくといいわね。
素材の傷みや変色に注意
それとお掃除する場所の素材によっては、アルカリに弱いものもあるの。たとえばアルミや真鍮のような金属とか木製品とかね。アルカリに弱いところにかけてしまうと、傷んだり、アルカリ焼けで変色してしまうかもしれないわ。
それも気をつけないとね。使ってもいいのかって、どうやったらわかるの?
アルカリ電解水の容器に説明が書いてあるはず!使う前に一回読んでおいてね。
アルカリ電解水のメリット
なんかアルカリ電解水って怖いものに思えてきたなぁ……。
そんなことないわ!アルカリ電解水はとっても優秀よ。最後にメリットや上手な使い方を話していくわね。
成分が残りにくい
アルカリ電解水で油汚れを落とすとき、もし拭き残りがあってもそのうち油と混ざってアルカリ度が弱まるの。だから刺激がほとんどないものになるのよ。
アルカリ度が弱まれば安心安全なものになるんだね。
アルカリ電解水以外にも油汚れが落ちる洗剤はあるけれど、時間がたっても成分が残るものが多いのよね。キッチンは食べ物を扱う場所だから、万が一界面活性剤や添加物みたいな洗剤の成分が口に入ってしまうと……。
小さい子どもはもちろん、大人でも怖いよね。
だから魚焼きグリルや電子レンジといった、油汚れがつきやすく、丸洗いがしにくい場所のお掃除にアルカリ電解水はおすすめなの!
節約掃除ができる
それとアルカリ電解水はナチュラルクリーニング素材の中でも、アルカリ度が高いのが特徴だったわね。この性質を上手く使えば、節約掃除もできるのよ♪
節約!それは気になる!
たとえばリビングの床拭きをするとき、アルカリ電解水を水で薄めてみましょう!100mlのお水にアルカリ電解水を1~2回プッシュしたら、フローリングの汚れがしっかり落ちる洗浄液が作れるわよ。
へぇ、それくらいの量しか使わないんだ!
アルカリ度を好きに調整できるから、素材への負担を減らせるしね。手軽にできるから一度試してみてね♪
まとめ
ということでアルカリ電解水についていろいろ話していったけれど、どうだった?
初めて聞くことばかりだったよ。勉強になった!
そうね、どんな洗剤にもメリットとデメリットがあるわ。特徴をうまくつかんで、使いこなしていってね!それでは、ここまで見てくださりありがとうございました。またお会いしましょう~♪