*

塩素系の漂白剤やカビ取り剤は、なぜアルカリ性なのか?

公開日: : 最終更新日:2016/10/25:茂木 和哉 わかりやすい洗剤成分の知識 , , ,

a0022_000144

塩素系の漂白剤やカビ取り剤は、
主成分である次亜塩素ナトリウムが、
アルカリ性のため製品自体もアルカリ性です。

しかし、
塩素系の製品は、水酸化ナトリウムなどのアルカリ剤を添加し
さらにアルカリ度を高めています。

アルカリ度が高くなればなるほど、
刺激が強くなったり、素材が傷みやすくなるのにです。

なのになぜ、
アルカリ度を高めないといけないのか?

その理由は、
次亜塩素酸ナトリウムの分解を抑えるためです。

実は、次亜塩素酸ナトリウムは、
アルカリ側で安定し、pHが下がるほどに不安定になります。

とても分解しやすい次亜塩素酸ナトリウムを、
少しでも安定させて、分解しないようにするために
アルカリ度を高めているわけです。

次亜塩素酸ナトリウムが主成分の商品なら
一般的な商品だけでなく茂木和哉のカビ退治でも同じことです。
kabitaiji_click

しかし、
いくらアルカリ度を高めたとしても
完全に分解しないわけではありません。

時間が経過するにつれて、徐々に分解していきます。

なので、
次亜塩素酸ナトリウムが主成分の製品は、
「生もの」と同じように鮮度が重要です!

長く効果を持続させるためにも
長期在庫せずに素早く使い切りましょう!

しかし、次亜塩素ナトリウムは、
同じ塩素濃度であれば、安定するアルカリ側よりも
酸性側の方が高い効果を発揮できます。

例えば、
除菌目的に使用される弱酸性次亜塩素酸水は、
塩素臭や腐食を少しでも抑えるために塩素濃度を低くし、
低くしたことで落ちた除菌力をpHを酸性側にすることで高めています。

pHを下げて塩素を安定させている
塩素系の漂白剤やカビ取り剤とは全く逆に、
pHを上げることであえて不安定な状態にし
塩素を放出しやすくさせているわけです。

この様に、
塩素を安定させるにはアルカリ側で
塩素の効果を引き上げるには酸性側と言うことになります。

ただし酸性側は、塩素の放出スピードが早い分
分解スピードがなお早くなります。

The following two tabs change content below.
茂木 和哉

茂木 和哉

洗剤に自分の名前をつけてしまうほどの洗剤オタクです。 住まいのお掃除に役立つ情報から、清掃業者さんのスキルアップに役立つ情報まで、汚れ落としに関する情報を発信しています。 汚れ落としに関するご相談もお気軽にどうぞ。

茂木和哉 YouTube
茂木和哉 Instagram
茂木和哉 Facebook
茂木和哉 Twitter
きれい研究所公式サイト

関連の記事。こちらもどうぞ

no image

成分表記が無いからと言って安心はできません!

こんにちは、洗剤エキスパートの茂木です。 今回は、成分表記のことで 知っていただきたい事があ

記事を読む

茂木和哉、合成洗剤と中性洗剤の違いについて語る

皆さん、「合成洗剤」と「中性洗剤」の違いをご存知ですか? 同じようで違うような合成洗剤

記事を読む

【プロ必見!】塩酸配合洗浄剤のメリットとデメリットとは?

清掃業の皆さん! 「とにかく洗浄力が高い酸性洗浄剤を使いたい。」 「スケールの分

記事を読む

アルカリ性電解水の真実

お掃除用の万能洗剤として、最近よく知られるようになた「アルカリ性電解水」 もう定番化し

記事を読む

界面活性剤とは?茂木和哉が分かりやすく解説します!

界面活性剤とはどんなものなのか? 言葉はわかっていても、 どんなものなのかをわかって

記事を読む

洗剤エキスパート茂木和哉の人気の記事

  • 新製品! 茂木和哉バスタブ用 好評発売中
  • 茂木和哉
カビが生えにくい浴室にする方法!

梅雨の季節は、少しでも油断するとカビがすぐに生えてきます。

バスタブ内側の茶色の汚れにお困りではありませんか?

バスタブ内側の茶色の汚れに、お困りな方はおりませんか?

【プロ必見】手持ちの洗浄剤を少なくするメリットとその方法

清掃業の皆さん、 「現場に持っていく洗浄剤の種類が多くて大変

茂木和哉流!水道代を節約する食器の洗い方!

台所洗剤は、洗浄成分の種類や配合量によって、すすぎの時のヌルヌ

茂木和哉、合成洗剤と中性洗剤の違いについて語る

皆さん、「合成洗剤」と「中性洗剤」の違いをご存知ですか?

→もっと見る

PAGE TOP ↑