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塩素系の漂白剤やカビ取り剤は、なぜアルカリ性なのか?

公開日: : 最終更新日:2017/08/03:茂木 和哉 わかりやすい洗剤成分の知識 , , ,

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塩素系の漂白剤やカビ取り剤は、
主成分である次亜塩素ナトリウムが、
アルカリ性のため製品自体もアルカリ性です。

しかし、
塩素系の製品は、水酸化ナトリウムなどのアルカリ剤を添加し
さらにアルカリ度を高めています。

アルカリ度が高くなればなるほど、
刺激が強くなったり、素材が傷みやすくなるのにです。

なのになぜ、
アルカリ度を高めないといけないのか?

その理由は、
次亜塩素酸ナトリウムの分解を抑えるためです。

実は、次亜塩素酸ナトリウムは、
アルカリ側で安定し、pHが下がるほどに不安定になります。

とても分解しやすい次亜塩素酸ナトリウムを、
少しでも安定させて、分解しないようにするために
アルカリ度を高めているわけです。

次亜塩素酸ナトリウムが主成分の商品なら
一般的な商品だけでなく茂木和哉のカビ退治でも同じことです。
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しかし、
いくらアルカリ度を高めたとしても
完全に分解しないわけではありません。

時間が経過するにつれて、徐々に分解していきます。

なので、
次亜塩素酸ナトリウムが主成分の製品は、
「生もの」と同じように鮮度が重要です!

長く効果を持続させるためにも
長期在庫せずに素早く使い切りましょう!

しかし、次亜塩素ナトリウムは、
同じ塩素濃度であれば、安定するアルカリ側よりも
酸性側の方が高い効果を発揮できます。

例えば、
除菌目的に使用される弱酸性次亜塩素酸水は、
塩素臭や腐食を少しでも抑えるために塩素濃度を低くし、
低くしたことで落ちた除菌力をpHを酸性側にすることで高めています。

pHを下げて塩素を安定させている
塩素系の漂白剤やカビ取り剤とは全く逆に、
pHを上げることであえて不安定な状態にし
塩素を放出しやすくさせているわけです。

この様に、
塩素を安定させるにはアルカリ側で
塩素の効果を引き上げるには酸性側と言うことになります。

ただし酸性側は、塩素の放出スピードが早い分
分解スピードがなお早くなります。

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茂木 和哉

茂木 和哉

洗剤に自分の名前をつけてしまうほどの洗剤オタクです。 住まいのお掃除に役立つ情報から、清掃業者さんのスキルアップに役立つ情報まで、汚れ落としに関する情報を発信しています。 汚れ落としに関するご相談もお気軽にどうぞ。

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